AirTable:直感的にデータベースを使えて業務システムに最適
AirTableは2012年にスタートしたサンフランシスコ・ベイエリア発のクラウドデータベースのサービスです。
小難しいデータベースと違い、GoogleスプレッドシートやExcelの操作感で簡単に使用できます。
操作感はExcelのままで、入力チェックや絞り込み、複数シートにまたがるデータの整合性チェックは一般的なデータベースの機能になっているので、Access+Excelというイメージです。
1.業務システムに寄り添う表示切り替え機能
業務システムとして使用する場合、上記のようなExcel表示だけだと少し物足りないですよね。
AirTableではワンクリックで、様々な表示に切り替えることが可能です。
例えば、カレンダー表示。これは、日付項目を参照して表示しています。
ユニークなのが、カンバン形式の表示もあります。
2.強力な入力チェック機能
ExcelやGoogleスプレッドシートでは、入力欄(セル)の入力ルールを設けることができますが、AirTableがそれが強化されています。
例えば、Attachment(添付ファイル)というルールを設定すると、クリックするとアップロード画面が表示され、直接入力欄にファイルがアップロードされます。
また数値も通貨など複数のフォーマットを指定できます。
3.レコード同士の整合性チェック(リレーション)
データベースでよくあるリレーション(外部キー)などの機能があります。
上記の例のように「本」の一覧と「著者」の一覧がある場合、同一著者が複数本を出している場合は著者を複数回入力しなくてもいいように、別シートにして、それを表示します。
Excelやスプレッドシートだとこれはできませんが、AirTableなら可能です。
4.モバイルアプリ
もちろんですが、AirTableは標準でモバイルアプリを使用できます。
PCと見た目が違いますが、同じ入力ルールや表示設定がそのまま適用されます。
5.スナップショットやバージョン管理
シート単位である時点の保存データをバックアップすること(スナップショット)が可能です。
また、データに変更が入ったときは全て変更履歴が残ります。
6.他の類似サービスとの違いは?
1)Salesforce
Salesforceはかなり高機能で高性能ですが、ライセンス代がAirTableの5倍程度します。
大企業であれば、アカウント管理や他システムとの連携などを考えるとSalesforceに優位性がありますが、中小企業であればAirTableで十分まかなえます。
もちろん業務フローや事業の複雑さを見極めて導入する必要がありますが、ほとんどの中小企業であれば、AirTableにほぼ全ての業務が乗ると考えています。
2)kintone
kintoneもAirTableに似たクラウドデータベースです。
ライセンス価格がkintoneより少し高めですが、表示方法の多さや画面のみやすさなどはAirTableのほうが良いです(個人的感想)。
ただAirTableは英語表記なので、そこはkintoneが優位です。
3)Googleスプレッドシート
個人で利用するなら、スプレッドシートの方が使いやすいと思います。
同じシートやデータを複数人で確認したり、追加更新する場合は、AirTableの方が機能的に優位です。
7.価格
1シートあたり1200行まで保存できるプラン(FREE)は無料ですが、それを超えると、1シートあたり5000行までのプラン(PLUS)月10ドル、それを超えるプラン(PRO)は月20ドルになります。
変更履歴の保存期間によっても違います。PLUSプランでは6ヶ月、PROプランでは1年の保存期間です。
8.おすすめ学習コンテンツ
NoCode Schoolさんでは、AirTableの動画チュートリアルを公開しています。
ノーコードラボさんでもチュートリアルをブログで公開しています。
公式サイトでは、英語ですが動画チュートリアルが公開されています。
またコミュニティも活性化しています。
9.お知らせ
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私の記事は全て無料で公開する方針です。時々サポートいただけるとうれしいです。それを糧に毎日記事を書きます。