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感情をコントロール?

感情って訓練するとコントロールできるものだと思いますか?感情ってコントロールすると、人生ってもう少し穏やかに過ごせるんですかね?

私は感情は心の信号だと思っています。喜び、悲しみ、幸せ、怒り。信号がいつも青信号ではないように、心の信号もいつも穏やかではないと思います。心が穏やかであることをみんなは望みますが、私たちが人である以上、いろんな心の信号があることは、当たり前なんだと思います。むしろ、このいろんな心の信号があるからこそ、色とりどりで人生は美しくなるんじゃないかなーと思ってます。

セルフコンパッションのセッションでよく話をするのが・・・

苦悩 = 感情 x 抵抗

です。

感情、特に強いネガティブな感情(怒り、悲しみなど)があると人はそれを見ないように蓋をしてみたり、その感情をもった自分をせめてみたり、恥ずかしく思ったり・・・いろんな「抵抗」をすることが多いです。そうすると、この 感情 x 抵抗 の掛け算になり、苦悩となります。苦悩になると、心にべったりとしつこく残り、それをストレスと感じ始めます。

例えば「嫉妬」という感情。みんなそうだと思いますが、嫉妬って嫌な感情で、私は嫉妬している自分に気づくと「うわーやだなーこんな自分」と思うことが多いです。そうすると嫉妬という感情がさらに大きくなって、なんかネチネチとして、イヤーな気持ちがまとわりつきます。嫉妬という感情を受け止めずに、コントロールしたい(こんな気持ち感じたくない)と悪あがきします。これが上に書いた「抵抗」です。本当は、嫉妬という感情自体、人であれば誰でも持ちうる感情なんです。それを理解した上で、抵抗するのではなく、嫉妬という感情を受け止め始めます。まずは、あー私、嫉妬しているなーと感じてみる。そして自分自身がなぜ嫉妬しているのかを考えてみる。嫉妬するのも当たり前かーと思う状況なのか、そんなことで嫉妬しなくてもよくない?という状況なのかもしれない。でも自分がなんで嫉妬しているのかな?と考えてみる。そして、「嫉妬ってみんなするものだよな。今回私のおかれている状況は、嫉妬するほどでもないけど。たまにこんな風に嫉妬しちゃうことってあるよね。人って不完全だし!」とその感情自体を受け止め始める(開きなおりに近いですが!)と不思議とその感情がネチネチしたものにはならないんです。

最初の問いに戻ると、感情ってコントロールするものではないと思います。感情は受け止めるものだと思います。感情に気づき、感情を受け止める。そうすると抵抗がなくなります。ネガティブな感情というものはなくなることは、ないです。でも抵抗をしなくなることで、気持ちの起伏はわりと穏やかになります。

セルフコンパッションではこんな話をディスカッションを交えたり、ノートとペンのエクササイズでやったりしてます。グループでも面白いし、マンツーマンでもできるので、興味のある方はご連絡ください!

今度、強い感情を感じた時に、一度自分に聞いてみてください。

あれ?今、私、抵抗してない???と。


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