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片思い相手が彼氏になりました。

昨日、片思いをしていた3個下の彼が、彼氏になりました。


これを書いている今でも正直現実なのかよく分からないし、浮かれているのか、思ったより冷静なのか、何とも言えない感情でいる。

事細かに誰かに報告するのは27歳にもなって少し恥ずかしい気もするし、noteにつらつらと備忘録を留めておこうかな、と。
ついでに、誰かに話すときのために頭の中の情報整理をしておきたいし。あと、たぶん私はなんだかんだ、誰かに聞いてほしいと思っているから。

書きます。

昨日はお互い休日だった。
もともと会う約束などはなかったけれど、一昨日きた彼からのLINEで「会いたい」という旨のお誘いを受けた。なので、急遽午後から会うことになっていた。

事前にLINEで何をしたいかと聞かれる。生理前でお腹も痛かったし、天候も少し不安定で、外に出るような目的地は避けたいと思った。
彼の趣味であるカラオケを提案すれば、とても喜んでくれていた。と言うことで、1ヶ月も経たないうちに2回目のカラオケへ。

家まで迎えに来てくれた彼は、相変わらず顔が綺麗だった。駐車場に出て待っていたんだけど、車が入ってきて手を振って、ようやく見えた運転席の彼の顔が綻んでいて「好き」って思った。
作られていないんだろうなって分かるその笑顔が、私を認めてくれている気がして安心した。

「本当にカラオケでいいんですか?」って3回くらい聞かれた気がする。
彼にとっては好きなカラオケも、彼のまわりにとっては好きではないことが多かったのかもしれない。社会人ってカラオケ行かないんだよね。飲み会の三次会くらいでようやく選択肢に出るくらいで。「シラフでカラオケデート、私だったら提案された時点で冷めるわ」って言ってた知り合いもいたし。
私の両親は、休日に夫婦でカラオケデートに行く程度にはカラオケが好きだった。私を連れて行ってくれることも多く、カラオケは私も好きな方だと思う。だから、『カラオケなんて一緒に行って本当に楽しんでくれるんだろうか』的な気遣いは本当に不要なのだけれど。

今回のカラオケは私の歌の調子が良すぎた。
割と序盤から90点台をたたき出し続けて、非常に気持ち良く歌わせて頂きました。(個人的に椎名林檎で91点が最もテンション上がった)

カラオケの終わり際、私は彼に「夜景を見に行きたい」って伝えた。

2月に行った横浜出張も名古屋出張も、どちらもホテルの階が微妙に低くて夜景を楽しめなかったからだ。夜景を楽しみに都会に宿泊する女なのに、だいぶ納得がいってなかった。

「いいですよ。」と彼は了承してくれた。

普通の男女だったら、ここで告白されるんだと期待をすると思う。この日で2人で出かけて5回目。お互い恋人もいなくて、いい年齢で。
でも私たちの間にはもう【恋愛】っていう雰囲気が全くなくて、半ば付き合うのは諦めかけていたから、純粋に夜景が観たくて誘った。

夜ご飯を食べてから行くことになった。
ファミレスがこの季節にいつも出している苺スイーツがどうしても食べたくて、夜ご飯をファミレスにしてもらった。
「パフェだけ食べるんですか?」って聞かれて「ううん、ご飯も食べる」って答えた。「もち子さん食べられますか?」「今のところ行ける気しかない。」「いや、絶対無理だって。また食べれなくて食事見つめちゃいますよ。」
そんな会話をして、結局言われた通りになった。

「ほら(笑)」と笑われた後に、「これ一旦食べるの諦めて、パフェ頼んでください」って言われる。「え、でも」「せっかくパフェ食べたくて来たのに、お腹いっぱいになったら美味しく食べられなくて勿体ないですよ。これは少し休んだら僕が食べます。」「いいの?」「いいですよ。」

彼のお言葉に甘えて、パフェを注文する。
2粒乗っていた苺の1粒は、彼にあげた。5回目のお出かけで10回近く一緒に食事をしたけど、初めて食べさせてあげた。緊張したな、アレ。

私がパフェを食べ終えてから、完全に冷め切った食事に彼は手を付けた。少しだけ私も食べた。

「夜景、行きますか。」
彼の声で席を立つ。ファミレスから車で20分くらいで着く高台に向かう。


夜景が、昔から大好きで。
見始めると止まらない。立ち止まってフェンスに身体を預けて、時間が許せば朝までだって見ていられる。いや、それは無理か。眠いし。

それは最初に彼に伝えた。
「帰ろうって声かけてくれなきゃ帰らないから、帰りたくなったら遠慮なく言ってほしい」って。「分かりました。」って言ってた割に、たぶん無言のまま40分くらいは夜景を見させてくれていた気がする。

ふいに此方を見た彼が、爆笑していた。
「え、なに」って見つめたら「トロンって顔してるから。眠い?」って聞かれた。「眠くないよ」って答えた。
そのまま夜景に視線を戻す彼の横顔を見つめ続けた。あまりに好きな顔で、「綺麗な顔してるね」って声に出た。また此方を向いた彼は、「もち子さんのほうが綺麗な顔ですよ。」ってお世辞を述べてくれた。サンキュってなった。

「同期にも、友だちにも、みんなに顔褒められますけど、嘘だと思ってます。嘘ですよね?」って言われたのには色々ビビったな。ていうかやっぱり君、顔綺麗なんだよ。そう思っているのが私だけじゃないって分かって安心したわ本当に。
彼のこの発言は文字だと伝わりにくいんだけど、ナルシスト、って感じのトーンではないから心地いい。まあ彼、たぶん若干自分のことは好きだと思うけれど。でも私はなんだかんだ言って結局、自己肯定感の高い男が好きなんだよな。自己肯定感って台詞は嫌いだけどさ。

「嘘じゃないし、周りから言われるのすごいね。」って思わず言ってしまった。

「もち子さんも言われますよね。「可愛い」とか、よく言われませんか?」「言われないな。」「じゃあ直接言われてないだけですよ。僕の同期たちは言ってます。」「ふうん。でも結局、何もないんだけどね。」

私のその一言をきっかけに、空気が変わったのが分かった。

「2月、なんだかんだ毎週会ってますね。」「そうだね。」「…どうしますか?僕たちいま先輩後輩って関係ですけど、これからもそのままで良いって思ってますか?」
急に浴びせられたそんな言葉に、私はびっくりして固まって彼を見上げる。
「なんで黙るんですか(笑)」と余裕そうな顔で笑う彼は、たぶん私に好かれているという自信があったんだと思う。

「え、どういうこと」と聞く私に「考えたことないですか?もしお付き合いしたらって。僕はめちゃくちゃあります。」とすっぱり言われる。そのまま彼は言葉を続ける。
「付き合えたらいいなって思うけど、僕たちって同じ会社で働いているじゃないですか。バレたらどうすればいいんだろうとか、でもどうせ広まるんだろうなとか、色々考えがまとまらないでいました。…もち子さんは、社内恋愛、どう思ってますか?」そう聞かれれば、思い出されるのは2年前に別れた元彼のこと。同じ会社だったし、加えて彼は同期だった。

「別に、社内恋愛でも悪いことしているわけじゃないから何とも思わないよ。」と答えれば、「たしかに(笑)」と彼は笑う。

「色々考えてて、考えがずっとまとまらなくて。もち子さんのことが好きだし、お付き合いもしたいし、告白しようって思ってはいたんですけど。でも。
…それで先週もち子さんがバレンタインをくれたとき、そのチョコが本命だってちゃんと分かってたんですけど、まだ自分の中でどうすればいいかがまとまっていなかったんです。あの日、言えなくてごめんなさい。」

先週、決死の思いで渡したのにサラッと流されたバレンタインのことを思い出す。
あの対応を見て、「ああ、この人は私のことを先輩としか思ってないんだな」って確信をしていたのに。

「もち子さんは、僕のこと好いてくれてるんだろうなって分かってました。」って言われれば「うん。でも、こうやって会えているだけで嬉しいから、○○くんが社内恋愛で迷っているなら無理に付き合いたいとは思わないよ。」と答える。

「…うーん、社内恋愛はもうどうやってもいつかバレるんだろうし、考えないことにしました。」

そう、と返事をして、また少し静かになる。

「もち子さん」「ん?」
「来週の水族館も、いつか行きたいって言ってたディズニーも、先輩後輩のままじゃ嫌じゃないですか?」「うん、嫌。」「じゃあ、」「じゃあ?」「…、」

「「はい」って言う準備してるから、○○くんに言ってほしい」って言えば、観念したように「好きです。僕とお付き合いをしてください。」と言ってもらえました!ありがとうございます!

ということで、苦節1ヶ月と10日(短い)。
無事にお付き合いが出来たので、アラサーの片思いは終了しました。
片思い日記、たくさんの方に読んでいただいたり時々コメントで励ましてもらったりして嬉しかったです!!

ちなみにお付き合いをすることになった彼は、最後に彼女がいたのは中学生というめちゃくちゃ純粋くんなので、付き合ってからのほうが絶対に大変なんだろうなって思っている。(可愛すぎ)
その辺をこれからはnoteの記事にしていきたいなと思っているので、また覗きに来てもらえたら喜びます。

とりあえず今は!嬉しい!!!!

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