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#宿命の泡沫紋章 外伝Ⅷ【第1部】【第2部】

このお話の修正をしていた時、2時間くらいかけて修正し終えたものをPCの電池切れにて完全に白紙(というか修正前の状態)に戻してしまったので、久しぶりに絶望しました(笑)

ただ間違いなく自分のミスですし、嘆いている時間が勿体なさすぎるので即座に気を取り直して再度修正をかけましたので投稿した次第です σ(^_^;)

皆さん、作業中でもデータの保存とバックアップはきちんとこまめにやりましょうね(自戒)



さて、今回は外伝Ⅲ辺りで少しだけ言及しておりましたフィアナ村の年中行事であるインヴォルグのお話です。

(このお話のタイミングは、続編本編第Ⅹ章第99節から数ヶ月経った頃のつもりです。

 2部構成にしてはおりますが、第2部がとても短いので一気に投稿する事にしました。)

インヴォルグは実際にアイルランドに存在するイベントで、聖ブリギッドの祝祭日です。

外伝Ⅲでも少し言及していた聖ブリギッドの十字架は、今回の表紙絵でメリッサが持っているような形をした「いぐさ」を編み込んで作った魔除けですね。

アイルランドには大きな年中行事が4つほどあって、インヴォルグの他に10月31日から11月1日にかけて行なうサウィン(ハロウィンの元と言われているもの)は有名ですが、ベルティネ(いわゆるメーデー)は5月1日、ルグナサッド(ルーナサ、太陽神ルーに由来するもの)は8月1日頃に行なわれます。

それぞれに春分・夏至・秋分・冬至の中間地点くらいを目安に、豊穣祭・収穫祭・季節の変わり目の行事として開催される事が多いようですね。


エーメルさんが聖火の舞踊で着ている服に渦巻き状の模様がありますが、これが前回の外伝Ⅶに出てきたニューグレンジの出入り口にある岩に描かれていた意匠ですね。

(ただしニューグレンジのものは、もっと渦巻きの密度が高いですが。)

メリッサが「お気に召すままに」などと言っているのは、丁度このお話を書いていた頃にシェイクスピアにハマっていた為と思われます(つまり、ただ言わせたかっただけ)。


ジャック・オー・ランタンはアイルランドやスコットランドのお話に出てくる、ハロウィンなどでも有名な存在ですね。

ジャック・オー・ランタンはカボチャの姿をしたオバケのような見た目ですが、元はカブで作られており、アイルランドの人々がジャガイモ飢饉の際にアメリカに渡りアメリカの地でサウィン等の文化が様々に変化・融合しながら今の姿になったのがハロウィンと言われています(諸説あります)。

アメリカの地では、カボチャがたくさん採れたのでしょうか。

ただ現在でもスコットランドでは、カブを使ったジャック・オー・ランタンが作られているそうです。



再び出てきました「狭間の時空間」というのは、次の外伝で詳しく書く事にします。

外伝も残すところ、あと2回となりました。

今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございました m(_ _)m






中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。