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#宿命の守護烙印 第Ⅹ章第97節

この物語も、遂に最終決戦へと入って参りました。

今節はかなり文章が長めで地の文が多い(特に前半)ですが、(後半は)結構スピーディーにストーリーが進んでいきます。

もうしばらく、お付き合いくださいませ m(_ _)m



レモンバームがユーリーがキマエラであることに気付いたのは、魂を見る力ゆえというよりは、生物的な雰囲気の異質さに気付いたからです。

魂の光だけでキマエラかどうか判断することは出来ませんが、生き物としての「気」が普通と異なると理解したのでしょう。

(ロルカに関しても、初めて会った時から違和感は感じていた。)

ユーリーは鳥とのキマエラという事にしていますが、特に何の鳥かは考えておらず、天使的な雰囲気を出したかった為に鳥との合成獣という事にしています。


クラウドとキマエラユーリーの関係性は、ゲーテ著『ファウスト』のヒロインであるグレートヒェン(マルガレーテ)や、ダンテ著『神曲』の淑女ベアトリーチェからイメージしています。

ただごく普通の人間だった頃のユーリーは、クラウドを導くというよりは共に歩きたいというタイプだったのではないかと思います。

クラウドは若くして生物学の権威になったとのことなので、子供の頃からかなり頭は良かったのでしょう。

(ロルカ同様、サタンの力を得てから見た目年齢が止まってるので、現在何歳なのかは不明ですが。)

その為、周りの誰もクラウドを戒めたり諭したりしてくれなかったのかもしれませんね。

アリストに言われて、少しは目を覚ましてくれたでしょうか?

次回、ようやく悪魔の親分が出て来ます。



今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございます (・∀・)



中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。