#時空の輪廻転生物語 第Ⅲ章第33節
浅葱の父親である紫苑さんが言っている言葉は、フランスの作家マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』で主人公である「私」の父親が言っている台詞をリスペクトしたものです。
確か日本語訳されているものの第4巻辺りの話だったかと思うのですが、「私」が将来どのように生きていくのか考えている際に、父親と母親がちょっとした話し合いをする場面での言葉だったかと思います(記憶が曖昧)。
今章で出てきた2種類の宇宙生命は、イシャルが体細胞分裂で殖える生物、イクストラは両性具有で殖える事が出来る生物と思われます。
一見すると逆のようですが、イクストラは宇宙生命として産まれ直す際に、例の木星の水の中で亡くなった青年と女性の記憶や機能を継いでいるものと思われます。
つまりイクストラは、その水自体から産まれた存在と考えて良いのではないかと思います。
一方のイシャルは水星にいた時からずっと同じ生命活動を維持してきたものと思われ、それでも水星から飛び出してきたのは水星の環境が元のものから徐々に厳しいものへと変化しすぎた為のようです。
神護は子どもの頃から人づてに聞いたり本で読んだりしていたので、京極家の跳ね馬の話は知っているようです(御三家の一員でもありますし)。
それに正編の第Ⅴ章第42節で【岳参り】の禊の際に「本物」を見ているはずなので、即座に理解出来たのでしょう。
最後に、今節の表紙絵を描くにあたって気付いたのですが、この各キャラクターの武器持ちポーズは元々一人ずつ描く予定でいたのに、醒馬の分を描いて載せるのをウッカリ失念していたので、少し前の節になりますが第29節に追加しておきます。
お時間と興味のある方は、チラッとでも覗いていただけると著者が喜びます(笑)
今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございます m(_ _)m
中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。