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#宿命の守護烙印 第Ⅴ章第45節

今回、結構な事件というか急展開が起こっております。

サモトラキ島のニケ像は頭が欠けていますが、それに取って代わるように翼がとても印象的ですよね。

その翼からイメージして、この章を書き上げています。

謎の男達の種族名であるウィクトリアというのは、ギリシア神話のニケに相当する古代ローマ神話の勝利の女神のこと。

「勝利」を意味する英語「victory」の語源や、キリスト教における翼のある天使のモデルとも言われています(諸説あります)。



今回のお話でメリッサがさらわれてしまいますが、ウィクトリア族達の立ち回りが上手かったという部分もありますが、その他にもいくつか理由があります。

まずアリストですが、自分の光翼について酷い言われようをしてかなりのショックを受けてしまったのと、自分のゲッシュにも関わる銃口を突然突きつけられた事で思いがけず動けなくなっています。

物語冒頭の汽車事件の時は銃を軽々と蹴り上げていましたが、今回は突然の出来事に精神的に対応出来なかった模様。

次にアポロは静かな場面では様々な音を聞き分けることが可能ですが、人の話し声など雑音の多い場所ではメリッサに忍び寄る足音に気付けなかったようです。

一度気を向けて集中するとすぐに気付いたのでしょうが、今回はそうはいかなかったみたいです。

あとはレモンバームですが、通常は気配などにかなり敏感なのですぐに気付けそうなものですが、一つの人や事に集中すると他のことに気がいかなくなるという癖があります。

特に今回の場合はウィクトリア族の謎の男に対して怒り狂っていたので、他所からの気配に気付けなかったようです。

(どうでも良い補足かもしれませんが、「いや、誰か気付けよ;」というツッコミが入るかもしれませんので σ(^_^;))

囚われの身になったメリッサも即座に脱出を試みています(多分その前は軽く気絶させられていた)が、力自慢の多い地属性の中でもそれぞれに得意分野や苦手分野があったりする故に、メリッサは怪力を持ってはいないので、檻を物理的に壊すことは不可能だったようです。

様々な力を持っていて活用することの出来るアリスト達ですが、別に無敵というわけではありませんので σ(^_^;



この章はどことなく冒険RPGもののストーリーっぽいので、物語の中でも個人的にかなり気に入っている部分でもあります。

さて、ここからどんな展開になっていくのでしょうか。


今回も、ご愛読くださりありがとうございます (^o^)




中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。