波色グレー

理解出来ないものが幸せに見える街
贈る相手ありきの幸せの押し売り
二人連れには優しかった店員が
愛想を尽かして片手で小銭を渡す
この街、この空気、すり減るICカード
私の居場所はどこですか

いっそ思いっ切り冷たくてほしい
誰もが自分のことしか考えてない
冷め切った空間に連れてって
皆は持ってるのに 私には貰えない
キラキラしたものに目が眩んで
一人分の酸素さえ 奪われてゆく

叩かれない 笑われない
顔色を読んで放った言葉
あなたと同じじゃなきゃ ダメですか
ピンクゴールドで塗り固めた瞳で
この世界が美しく見えたなら
私は死んだってことなんでしょう

何一つ 疑うことなく 満たされたなら
お花畑の大団円

こんな惨めな日 君なら何て言うのかな
君なら深いグレーの瞳に何を浮かべるのかな
泣きたいから ここに来て 側にいて
笑わせてほしいよ

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