ゴースト・ピューリタンズ

泣きたい時に限って 涙は流れない
死にたい時に限って 誰も暇じゃない

春の檻の中で 転げ回って
従順な血統書付きの犬の目つきが変わる
噛み砕いた蝶番の鍵は 君の首輪の鍵だった

思い出を捨てたい時に限って 月曜日は来ない
全てを忘れたい時に限って 雨は降らない

アルコールランプで 教科書を燃やして
無口な優等生は広大な世界を知る
放り捨てた学生証は 重力に逆らって舞い散った

神様に飼われた日々は 幸せでしたか
出席番号を失くした 君の名前は呼ばれない

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