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柘榴色一丁目五番街

ヘッドライトを吸い込んだ ビニール傘は
オーロラ紙みたいに 浮かび上がって
君だけが その儚さに 気づかない

重機で壊された 夜の虹
堕ちてくる 七色のホログラム
黒い厚底靴は 迷わず赤を選んだ

埋まらない つまらない
それがここで生きる理由
長いアイラインを引き下げて
上手に笑っていた いつかの路上傍

踏みしめて 粉々になった 青い夢へ
僕の好きな色は
神経衰弱で混ぜ切った キャンバスに同じ

どうか綺麗なものは
失われるだけで ありますように
染まらない透明に 柘榴の陰が差す

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