見出し画像

母のワクチンのネット予約を手伝った備忘録

「ネット弱者」という言葉が思い浮かびました。

でも、自分も実際にヘルプ希望の電話をもらってやるまでは、実感出来なかったので、備忘録も兼ねて書いときます。

< 経 緯 >
母は65歳以上で、優先接種対象。インターネットは出来ないので、あちこち電話して、第1回目接種の予約を近くの病院で済ませていた。
昨日、病院から電話が来て「ワクチンが入荷しないのでキャンセルになります。集団接種会場を紹介するので、ご自分で予約を取り直して下さい。電話なら7/21から受付開始ですが、インターネットならもう受け付けているから、ネットの方が早いですよ。」と言われたらしい。
前回電話予約ですごく苦労したことから、また電話…と不安になって、娘=わたしにヘルプを出すことに。

苦労した点①~ わたしが千歳市、母は札幌市。

電話を受けて、すでに届いていたが放置していた、自分宛のワクチン接種の案内郵便物を探す。

それを見ながら、母からの怒涛の訴えも受け止めつつ電話。

「だってね、すごい苦労してあちこち電話してね、やっとあの病院で予約とれたんだよ。8月になりますけど、いいですかって言われたけど、遅くなるけど行ったことのある病院の方がいいし、近いし、安心でしょ? いや~、なんでワクチン無いのかねぇ~ …」

「うん、そうだね… えーっとね、今読んでるからちょっと待ってね… 」

「わかる? あんた千歳だから、札幌のわかんないんじゃないの? でも、インターネットできるからさ、頼んでみようかと思って…」

「あー、うん、ちょちょちょっと待ってくれる? 今さ…」

確かに、私の書類の予約サイトのURLに「chitose」と入っているから、札幌なら違うサイト見に行かないといけないのかな。ここ、母から聞き出せるかな。

苦労した点②~ 自分の言いたいことしか言わない

予約サイトのURLそのものは無理でも、手掛かりが欲しかったので、接種案内の紙を読み上げて貰おうと、トライ。

「あのさ、ワクチン接種の案内って太字で頭に書いてある紙、出してみて。全部で5枚くらい入ってたしょ?封筒に。」

「え〜、どれさ。…あ、あのね、看護士さんが言うには、番号がわかってないとダメなんだって。電話予約した時もそれで苦労してね〜…」

「あ〜、あ、うんうん、番号ね。じゃあ、その番号言ってくれる?メモするから。」

「え?あ〜、番号かい?あれ、どこいったらかな… ちょっと待って…」

※この隙に、自分の郵便物を見て、番号とは何かを理解。そして、話が無駄に長くなりそうなので、申込みに必要そうな事柄を確認して、一度電話を終わらせて、調べようと決意。

苦労した点③〜 頼っておいて頼らない

番号をやっと聞き出したところで、

「あとね、生年月日って…で合ってる?今何歳だっけ?血液型…で合ってるよね?予約日、何日くらいが良いの?時間は?

うん、これくらい分かってれば申込み出来ると思う。調べてからまた電話するからさ…」

「いや〜、市が違うし調べるのも大変なんでしょ?母さんが電話すればそれで良いんだけどさ…また、さんざん苦労するのかと思うと…」

「いや、テレビとかで見てるから、分かるよ。大変なの。こっちも手伝う気あるからさ、これから調べて…」

「いや、あんたも子どもの世話も仕事もあるのに悪いわ〜。やっぱり自分で電話するかな。」

「いやいやいや、せっかく手伝う気になってるし…」

救世主現る!

そこに、子どもがやってきて

「バァば〜!お電話してるの〜?プリキュア見たよ〜!」

と、自分のしゃべりたいことしか喋らないメンバーが増えてカオスもいいところになったその時。

ダンナがスマホを差し出してひと言。「あのさ、あと、日にち選べば予約取れそうなんだけど…」

なんと、そばで聞いてて、私のメモした母の予約番号を使って途中まで予約を進めていてくれました。

「母さん!あのね、ダンナが予約調べてくれて、もう取れそうなの!日にち、これから言うから選んで!!まず…」

で、あっという間に予約終了。

母からダンナにお礼を言ってもらい、終話。

私「いや〜、助かった!ありがとうね。」

ダンナ「調べたら、すぐ出てきたよ。簡単なんだね。良かったよ。」

その後、私も「札幌 ワクチン予約」で調べたらすぐ予約サイトに行けて、とても簡単な事がわかりました。

ネットは使える人には便利。使えない人は…

電話があるんだから、方法がない訳じゃないから、それでオッケー?

やっぱり、何となく不公平感が残りました。

うちの母世代は我慢、耐えるのが美徳な世代だよなぁ、とも思ってしまいます。

これから、ネットが関係する事については、こちらから声掛け多めにしようと思いました。

…あまり頼りたがらない両親なのですが☺。