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意志力の秘密? デザートは食前に

自己紹介

ご覧頂きありがとうございます。新卒で食品会社に就職し、営業職を経験したのちにアメリカの子会社に赴任。約10年間海外駐在しています。
自分自身への備忘録も兼ねてアメリカでの体験や自身の考えをnoteに残していきたいと思います。同じ境遇やこれから海外に挑戦したいという方にとって少しでも参考になれば幸いです。

はじめに

幼少期の私は何一つ継続できない、典型的ないわゆる「意志が弱い」少年でした。そういう意志の弱さは学業にも影響し、小学校低学年では「がんばろう」が6つも付き、「どんだけ頑張らなあかんねん!!(関西弁)」と子供ながらに思ったことを覚えています。

そして今でも基本的には自分は意志が弱い方だと思っています。
しかし自分の意志の弱さを自覚し、意志の弱さとの正しい付き合い方を体得してからは、傍目には意志が強い人物と映っているようです。

意志が強い人なんていない?

よく覚悟や根性が足りていないとか意志が弱いようなことが言われますが、私は人が持つ意志力には大した差はないと思っています。
実際そういう研究結果もあるようです。

ではどうして物事を完遂できる人とできない人が出てきてしまうのでしょうか?私はそこには意志に頼らない「仕組み」があると思っています

デザートは食前に? 仕組みの構築が全て

ここでの「デザートは食前に」というのは文字通りデザートを食前に食べることを推奨しているわけではなく、あくまでたとえです。
私は実際にそうしていますが…。

「デザートは別腹」というような言葉があるように、お腹いっぱいの状態でもいざ目の前に好物のデザートを出されると無理して食べてしまうという経験がどなたにもあるかと思います。当然、食べ過ぎとなりせっかくの好物なのに美味しさ半減ですし、健康にも良くありません。

であればデザートを食前に食べてしまえばよいのです。そうすれば物理的にも気持ち的にも食後のデザートを食べたいとは思わないでしょう。
(そこで限界の向こう側に挑戦してしまう方はその挑戦マインドを評価しましょう)

もちろんベストではないでしょうが、ワースト(おいしさ半減、食べ過ぎ)の状況は避けられます。
ケーキを先に食べたら血糖値が急激に上がって・・・と思った方は(おっしゃる通りなのですが)完璧を求めているようで知らず知らずの内にできない/しない理由を探しているのかもしれません。

好物を我慢することよりは食べる順番を変える方がハードルは低いはずです。少なくとも好物をおいしく食べるという目的は果たせます。
そのように自分の意志が弱いことを前提にして、最低限の目的が達成できてワーストケースに陥らない「仕組み」を作ってしまうのです。
言い換えると意志力を使う必要をなくすといってもよいかもしれません。

人生はマラソン 複利の力を味方に

前述の仕組み作りに気付いてからは、嫌なことでも習慣化することができるようになってきました。例えばフィットネス・ジムに行く時に、行きたくないな…という気持ちに打ち勝つために、オーディブルで好きな小説を聞くなども有効です。小説を聞くついでにトレーニングするというように、自分にとって苦痛の活動を余暇の活動に変えてしまうのです。
これももちろんトレーニング部位に意識を集中した方が効果は高いのですが、私にとって(そして多くの方にとって)トレーニング自体は苦痛でしかありませんので、ジムから足が遠のいては意味がありません。

最初からベストを狙うのではなく、性悪説(意志が弱い)に基づいて最初はBetter than Nothingで習慣化することを目指すのが良いと思います。習慣化が叶えばそこからベストを目指していくのはある程度「慣性の法則」が働いているのでさほど難しくはありません。

Better than Nothingマインドで1%でも前進することを継続すれば複利効果で数年後、十数年後には大きな違いを生んでいるはずです。重要なのは前進の「幅」を増やすより、複利効果を享受する「期間」を伸ばす仕組みを構築することだと思います。

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