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Thingsの歩みとこれから -2023年-

早いもので2023年も残すところあと僅か。今年ほど年始と年末のギャップが大きい年もそうそう無いと思いますがこれもアーリー期ならではの醍醐味、という事で2023年を時系列で振り返ってみました。

2月 プレシリーズAの資金調達を無事クローズ

何を隠そうこの頃のThingsはフルタイムは自分一人、トラクションもほぼ無い状態です。信用保証協会ですら信用を保証できないと融資の道を閉ざされやさぐれていた時期もありましたが、数多く重ねてきた顧客との対話から、解決しようとしている課題の大きさとプロダクトの方向性には絶対的な自信があったので、最後まで想いだけで貫き通しました。
「その状態で良く調達できたね・・」と驚かれるのですが、世の中捨てる神あれば拾う神あり。今の株主には本当に恵まれています。

創業に込めた想いはこちらのインタビュー記事で語りました。

3月 オフィスを移転しました

Tokyo Oroshiuri CenterことTOCビル

資金調達が一段落してさー引っ越しだ!という事で色々物件を探していた所五反田のTOCビルが空いているとNovolBaさんにご紹介いただき、賃料の安さと昭和感漂うレトロな雰囲気に惹かれて即決。屋上があるので、天気が良い日は東京タワーを眺めながら1on1をやったりしてます。

物理オフィスのメリットとして「meet upが開催できる」というのは大きいと思います。実際ここでの出会いがきっかけで一緒に仕事を始めたメンバーも沢山います。meet upは(ほぼ)毎月やってるので気軽に遊びにきてください!

5月 PRISMを正式リリースしました

2023年5月31日、創業から約1年半かけて開発を続けてきたPRISMを正式リリースしました。アジャイル開発における正式リリースとはなんぞや?という疑問は持ちつつ、より多くのお客様に知って頂く手段として記者会見を開催しました。

5月~8月 メンバーが続々ジョイン

この時期は入社ラッシュで、毎月メンバーの入社イベントがありました。業務委託期間を経て参画頂くルートが多いので互いに働きかたは知っているものの、いざオフィスに集まると楽しい!夜中にプロジェクターを設置するだけで変なテンションになってました。

開発チームはfreeeやリクルート、ヤフー、CTO経験者など様々なバックグラウンドで構成されつつ年齢が20代~40代と幅広いのが特徴です。共通してるのは全員が顧客インタビューを行い、一次情報に触れながら開発している点です。顧客のペインに情報劣化なく触れ、早ければその日の内にリリースできるリーンな体制です。
一方で設計はかなりの熱量で、毎回議論が白熱します。Thingsの事業は前工程の段階で後工程のインプットが多いほど設計品質が上がりバリューチェーン全体の生産効率が最適化される、いわゆるフロントローディングの考えを前提としています。この考え方はハード/ソフト関係なく適用できるため、UI/UX検討の段階からエンジニアも議論に参加することでサイクル全体での効率を高めています。

各メンバーのインタビューはこちら
※EM森田さんの記事は近日公開予定です

また、今年はにわかにChief of Staffという役割が注目を集めましたが、ThingsにもCoS的な役割のメンバーがいます。プロダクトやセールスが立ち上がってない中CEOがやる事は無限にあり、「その他全て」を巻き取りCEOの時間を作れる存在は非常に貴重です。柘植さんを一言で紹介するならハスラー気質なコーポレートです。経理や総務など文字通りのコーポレート業務は1/4程度で、実際はマーケや営業補助、CS立ち上げなど多岐に渡る業務を巻き取ってくれています。スタートアップ初期におけるコーポレートの一つのロールモデルだと思うので、どこかで考えをまとめて発信したい。

10月 PRISMコンテナのベータ版をリリースしました

さて、ここからが怒涛の展開です。ChatGPTで遊びながら顧客の課題に頭を巡らせていたら「あれ、これひょっとしてChatGPTで解決できるんじゃね・・?」と思いついたのが8月のお盆休みです。そこから急遽Figmaを開きラフなワイヤーを作り、メンバーに共有して要件を固めベータ版として展示会でお披露目したのが10月。キックオフから僅か1ヶ月半ほどの短期間でプロダクトが一つ出来ました

もくもくとワイヤー作成

まだ詳しくは書けませんが、このプロダクトはPRISMのValue Propositionが大きく変革するターニングポイントになります。ポスト生成AIの世界を前提に構想されたドキュメント管理ツールで、BOMと掛け合わせることで製品ライフサイクル管理の定義自体を根本から変えるプロダクトになると思ってます。

ちなみに実装を進めたのは主に業務委託メンバーです(うち一人はもうすぐ正社員としてジョインします!)。開発チームのもう一つの特徴として業務委託でも働きやすいというのがあります。元々Thingsは2021年のコロナ禍真っ只中に誕生した企業なので、リモートワーク・非同期を前提とした体制が整っています。アーリー期のスタートアップとしてはかなり体制・ドキュメントが充実していると定評があります。

10月 関西の展示会以降、商談数が(毎日)増え続けている

PRISMコンテナのベータ版を掲げ、初の大阪出展で多くの企業の方に見ていただくことができました。結果として直前の展示会の約6倍のブース訪問者を記録しました。

展示会は絶好のテストマーケの場でもある

現在は日々増え続ける商談に対応するため急ピッチでセールスとCSの体制を整えています。一度放ったロケットは簡単に軌道修正できません。ギリギリまでプロダクトのコアな価値を吟味し、カタパルトを調整しつくした今がまさにセールス立ち上げにリソースを割くタイミング。という事でビジネスサイド1人目を募集中です
過去にSaaS事業でセールスをやっていた、SIerでERPを導入していたなどの経験がある方にとってこれ以上ないタイミング&ポジションを確約出来るので、ぜひ奮ってご応募ください。(何なら自分で応募したい)

それでもまだ何も始まっていない

「まだ何も始まってなかったんだ・・」というのは起業した後何度も味わってきた感覚です。その時々で超えるべき山があるのですが、それを超えるとまた広大な景色が広がっています。ローンチカスタマーへの導入、PRISMコンテナのリリースなど今年も沢山の山場を超えましたがその度に「やらねばならぬ」コトが、べき乗で増えてゆきます。

Thingsはその景色にひるまずに愚直に目の前のコトに向かう集団です。より遠くへ行くため、精神的にも体力的にも400m走では無くフルマラソン
を走る覚悟です。(それでもみんな働き過ぎな気もするよ)

製造業の次世代基幹システムを日本発で創るという目標に対してまだ0.1%の到達点。これからも超えるべき山はモリモリですが、Thingsで一緒に登ってみませんか?

それでは良いお年を!


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Thingsは、日本の製造業が得意とする「擦り合わせ力」のアップデートをテーマに、製造業向け製品ライフサイクル管理システム「PRISM」を開発、提供しています。現場に埋もれたモノづくりに関するデータを吸い上げ、可視化し、共有することで滑らかなモノづくりを支援し、優れたハードウェアを生み出す世界を目指しています。

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