鈴木敦也@Things | PRISM

Things代表 / 総合商社やメーカー勤務などを経てThingsを創業しました。メー…

鈴木敦也@Things | PRISM

Things代表 / 総合商社やメーカー勤務などを経てThingsを創業しました。メーカー向けにクラウド型製品開発プラットフォーム「PRISM」を開発・提供しています。

最近の記事

Thingsの歩みとこれから -2023年-

早いもので2023年も残すところあと僅か。今年ほど年始と年末のギャップが大きい年もそうそう無いと思いますがこれもアーリー期ならではの醍醐味、という事で2023年を時系列で振り返ってみました。 2月 プレシリーズAの資金調達を無事クローズ 何を隠そうこの頃のThingsはフルタイムは自分一人、トラクションもほぼ無い状態です。信用保証協会ですら信用を保証できないと融資の道を閉ざされやさぐれていた時期もありましたが、数多く重ねてきた顧客との対話から、解決しようとしている課題の大

    • 資金調達のお知らせと、Thingsが実現したい未来について

      この度Thingsはグローバル・ブレインをリードインベスターとして、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、静岡キャピタル株式会社、新生企業投資株式会社、PKSHA Capitalおよび既存投資家であるANRIから約2.2億円の資金調達を実施しました。 2021年9月の会社設立から14ヵ月を経て、Thingsは次のステージに入ります。これまでお客様や株主、そして優秀なメンバーに支えられて何とかここまでこれました。これまでは露出もチームもミニマムでやってきましたが、これからは周

      • 創業初期のドメイン駆動設計

        バーティカルSaaSで良く使われる設計手法にドメイン駆動設計(DDD)があります。自分がこの概念を知ったのは今年が初めてで、いかに日々の活動に落とし込むかを手探り中です。この中で創業初期の探究フェーズ=ドメインの解像度を高めている段階における気づきがいくつかあったので、noteに纏めておこうと思います。 ドメイン駆動設計とは?Wikipediaによると、DDDとは以下の設計手法のことを指します。 この名称は Eric Evans 氏が2004年に発行した同名の著作の中で用

        • Thingsって何の会社なの?

          12月3日に配信されたプレスリリースの通り、ThingsはANRIよりシード出資を受けて出発しました。 Thingsは製品開発プラットフォーム「PRISM」を開発する企業です。2021年の9月に設立したバリバリのスタートアップですが、今だからこそ、むしろ今でしか書けない事があるのではと思い、その熱量を記録しておくことにしました。 この会社でやっていきたい事や、アンカーになっている自分の原体験を言語化することで、将来の仲間や自分自身の拠り所になったら良いなと思います。 な

        Thingsの歩みとこれから -2023年-

          「目は口程にモノを言う」VRの視線追跡について

          視線追跡搭載型のVRヘッドセットを開発するFOVEに入社し、約1年半が経ちました。この間事業開発はもちろん、資本政策からプロダクト開発まで文字通り何でも屋として奮闘してきましたが、プロダクトのユニークさは日々感じる所です。 視線追跡の応用可能性は非常に幅広い一方、割とマニアックなため国内では情報が少ないと感じ、自分で発信してみる事にしました。 そもそもFOVEとは?FOVEはゲーム内のキャラと意思疎通がしたいという創業者の想いが原点になっています。 現状、ゲームの世界に

          「目は口程にモノを言う」VRの視線追跡について

          Rolandが時価総額847億円で再上場

          RolandはドラムマシンのTR-909やJunoシリーズなど数々の名機を生み出したメーカーであり、電子音楽好きの間でその名を知らぬ者はいない、正真正銘のグローバルブランドです。特にTR-909や808の音は現在の電子ドラムの土台となっており、この記事を読んでいる方もテレビなどで必ずその音を耳にした事があるはずです。 そんなRolandですが、リーマンショック以降の景気低迷や長引くデフレ、円高などの要因が重なり2013年には4期連続の赤字状態に。企業価値を回復させる為に様々

          Rolandが時価総額847億円で再上場

          台湾政府の合意形成プラットフォームvTaiwanについて

          台湾のデジタル担当大臣オードリー・タン氏が日本の様々なメディアに登場する中で台湾政府が推進するDigital Democracyに興味を持った。メディアでは彼女がトランスジェンダーである事や、3日でマスクマップを開発した事にスポットライトが当たりがちだが、個人的にはvTaiwanと呼ばれる合意形成プラットフォームを社会実装している点に興味を惹かれたので、初めてnoteを書いてみる事にした。 1. vTaiwanとは?vTaiwanはシビックテックのコミュニティであるg0v(

          台湾政府の合意形成プラットフォームvTaiwanについて