孤独のススメ。
当たり前すぎて意識することはないと思いますが、LINEやらFacebookやらTwitterやらインスタやら、、、現代は常に誰かと繋がっている「常時接続」の時代。そんな時代にコロナがやってきて、より孤独感を感じるようになった人も多い気がします。
実際、人との繋がりが重要で、孤独は良くないことだという風潮は存在すると思います。
例えば「ランチメイト症候群」とか「便所飯」なども、一人でいるところを見られて「あいつは友達もいない寂しいやつ」と思われるのを極度に恐れるから。そして、そうした思い込みは、一人にならないよう、寂しいやつだと思われないように、自分とは合わない人とでも無理に付き合うといった行動に繋がります。
でもそれだと、本当の自分を出しているわけではなく、我慢して周囲に合わせて生きているので、いずれ精神的にキツくなるはずです。
そもそも、一人でいること、孤独であることって、そんなに恥ずかしいこと、避けたいことなんでしょうか。
ちなみに私は「孤独」というものに対してそんなネガティブな感情を抱かないので、誰かと一緒でも楽しめるし、一人でも楽しめます。物理的に孤独になったとしても寂しさを感じることはないです。むしろ、孤独な時間は必要だと思っています。
なぜなら、いつも誰かと一緒にいたり、いつも誰かと繋がっていたりするために、ひとり内省する時間が十分に取れないからです。一人でいれば、自分の生き方とか将来設計をじっくり考えることができるし、自分の思考を整理することもできます。
例えば就職活動のときに「自分の適性がわからない」「自分は何がやりたいのかわからない」という人は結構いると思いますが、シンプルに本当の自分を知る努力をしていないだけです。自分と対峙することに慣れていないから、「自己分析」などといきなり素の自分に直面しても、戸惑ってしまうんだと思います。しかも自分の得意・不得意をちゃんと認識していないから、何をしていいかわからない。だから不安感や絶望感に襲われるんだと思っています。
でもひとりで内省する時間を十分に取れれば、自分の長所も短所も含めて、「ありのままの自分」を知ることができる。そして自分を知れば知るほど、それを活かす道も見えてくるはずです。それは職業の選択、人間関係、お金の使い方も含めたライフスタイルの全方位にプラスの影響を及ぼすものだと思います。
本来の自分を活かせば、より個が輝くし、それが自信になって、ますますありのままの自分でいいんだという確信が持てるようになります。
またそんな確信があれば、仮に他人からネガティブな評価や反応を受けたとしても、本当の自分に照らして受け止める、あるいは聞き流すという選択ができるようになるはずです。自分と対面して「たしかにそうかも」と思えたとしても、「でも、このままでいいんだ」「そうか、次からはこうしよう」という自分で納得できる判断につながります。
そのためには、自分を否定したり嫌ったりするのではなく、自分の本心を受け止め、それを肯定すること。逆にそうしなければ、自分の欠点ばかりにフォーカスし、過去を悔やんだりすることになりかねません。大切なのはこれからの未来。いまからの自分は何をやるか、何を変えるかを考えるには、いまの自分の現実からスタートするしかありません。自分を否定しては前にも進めません。
だいぶ脱線しましたが、「孤独は良くない」というのは単なる思い込みですし、勝手に居心地が悪いと感じているだけです。むしろ孤独とは、社会の中で人と関わりあいながらも、常に自分の意志を主軸に置いて、自己責任で生きようとする姿勢のことなのかなと。
孤独を恐れて周りの雑音に右往左往するんじゃなく、むしろ孤独を楽しんで、自分に向き合って欲しいなと思います。
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