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『その論破対象は歪められている!?』 プチっとスタディ vol.91

[キーワードと言い換え]

藁人形論法

相手の本来の主張を歪曲した解釈に変えた上で論破する誤った論法

[プチっと解説]

あなたも
パッと見いかにも正しいような反論にも関わらず、
実際は反論としては成り立っていない意見を目や耳にしたこと
ってありませんか?

反論自体は間違っていなくても、
反論の対象としている意見が歪められている為に論が正確には成り立っていないケースが存在します。
(何やら頭使う話だ…)

誰かと意見がぶつかったときに自分の意見を通したいと思うあまり、
むりやり言いくるめようとすることってありますよね。
(どうしても負けたくなくて…)

相手が「一部」や「たまに」と言った部分を「全て」や「必ず」と言っていたかのように取り上げて、
極論に見せかけたうえで反論するという方法です。

このやり方では意見のすべてが改変されているわけではないので
一瞬綺麗に論破しているような印象になります。

でも本当は相手が言っている事とはズレているので話が嚙み合わなくなるのです。

この誤った論法は藁人形論法と言います。
(わら)

藁人形というところで呪いでも掛かるのかな等と考えてしまった方は
呪術廻戦がお好きなのかもしれません。
(いやお前だろ…わら)

とはいえ
ここから先にも恐らくその話が出てこないだろうということは、
先に釘を刺しておきますね。
(上手くはないってば)

[更に深掘り]

藁人形というのはなにも、
呪いに使われる人形だけを指すわけではありません。

畑に立っている案山子(かかし)も藁でつくられた人形です。

人間を模して装ったものという点から、この論の名称に用いられたのでしょう。
(カラスも人と見間違う案山子)

同様に、藁人形論法を使われるとまんまと論旨を誤魔化されてしまいます。

ところで少々気が変わりまして…
呪術廻戦の話をしても宜しいでしょうか?
(は?)

言わないと釘を刺されたことで、
vol.68のカリギュラ効果によって聞きたくなってしまった方もいるはずです。

いかがですかね?



「あなたさっきその話は絶対しないと言ってましたよね!」
と思った方
も、もしかしたらいるかも知れません。
(思ってるぞ)

お気を付けください、
それは藁人形論法的な思考です。

深掘りに入る前に僕が言ったのは、
恐らくその話が出てこないだろう…」なので、
「絶対に」とは口にしていません
(そうだっけ?)

なので先程の思考では
僕の発言を歪曲したうえで批判している状態となります。

もしこれを他者に発言した場合、藁人形論法となる恐れがありますよね。

特に相手に対して「強い意見」を伝える前には、
相手の話を歪曲していないか
vol.6のようなソクラテス式問答法で自分に問いかけてみることをオススメします。

そして、「結局のところ呪術廻戦トークは出てこない」というところで
藁人形論法も論破して終わるのが綺麗ですかね。
(やってくれたな笑)

[投げかけ]

あなたも迂闊に意見を言う前に
歪曲した解釈をしていないか確認してみて
はいかがでしょうか?

以上

今回は藁人形論法を解説しました。

[次回のプチスタ予告]

次回は
『クロノスタシス』
こちらを解説予定です。

お楽しみに!

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