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Morgan Maher

私の大好きな写真家のMorgan Maherについて、書いてみたいと思います。
彼女のことは日本ではまだ知らない方も多いかも知れないのですが、これからも魅力的な活動をされるであろう、とっても素敵なクリエイターであり、可愛い女性です。

Morganの魅力が少しでも伝わります様に!



Morgan Maherについて


Morganはアメリカ在住の写真家です。
主にアメリカの中でもロサンゼルスやニューヨークで撮影を行っていることが多い様です。

Morganの簡単なプロフィールを書くと、

2023年6月現在時点で27歳。
写真家、映像作家。
自身の作品以外でも、モデルをしている時もあります。

Instagramのアカウントで、彼女の最新の活動を追うことが出来ます。

MorganのInstagramアカウント: @morgan.maher


また、ホームページもありますので、落ち着いて作品を見たい場合はこちらをおすすめします。


Morganの視点から生まれる、夢の様で映画のワンシーンの様な、けれどとてもリアリティのある女性たちのポートレートを楽しんでみてください。



初めて手に取ったMorganの作品 − Baby Fever


Morganは昨年から、出版物を積極的に発表していました。
どれも少数部数で、私も手に入れられなかった作品もあります。

Baby Feverというzineは、ニューヨークの出版社FRIEND EDITIONSから個人輸入させて戴きました。

75部限定で、1冊14ドル(+日本から買う場合は多めの送料)で販売されていました。

残念ながら、もう既にsold outです。
私も、円安が厳しくてもこれは絶対に欲しい!と思い、発表されてすぐに飛び付いて購入した形でした。

私の手元にあるBaby Feverより、私が特に好きなページを載せてみます。

Baby FeverにはMorganの親しい友人であるTalulah Brownも登場しています。
2人の友情を感じる微笑ましい写真。とっても可愛くて、プレッツェルも美味しそうです。


もう新品では手に入らないzineなのですが、ウェブで写真を見ることは、探せば可能です。

出版社のFRIEND EDITIONSのホームページでも、雰囲気を感じることが出来ます。


Baby Feverは、言うまでもなく私の宝物です。



Morganの5年越しの大作『Girls in Bed』


Morganは今年、彼女の出版物としては最大規模となるハードカバーの本『Girls in Bed』を発表しました。

Morganの周りにいる、彼女の大好きな女の子達を5年間撮り続けた、208ページの大作です。

Girls in Bedには、アメリカに住む様々な人種の、それぞれに自分のスタイルを貫いている素晴らしい女の子達が登場しています。


Morganの人脈の広さから生まれた、美しい個性の表現が見られると私は本を開く度に感じています。

歌手の女の子、モデルをしている子、ファッション業界で働いている女の子、執筆活動をしている子・・様々な生き生きとした女の子達が輝いています。

そして、コンセプトとして「ベッドの中で」ということなので、みんなとてもリラックスしながらカメラを向けられているのが感じられます。

Morganはこの本について、
「This project is a love letter to all the girls that exist in the hearts of the women photographed.」
と、記しています。

丁度、登場する女の子も、Morgan自身も、私くらいの世代・・。
ティーンではないし、家庭を持って完全な大人になっている訳でもない。

今を一生懸命生きながら、ベッドの上で考え事をしたり、本を読んだり、何か食べてみたり・・そんなことをしている女の子達を、Morganは被写体に選びました。

私はガーリーフォトという分野が昔からとても好きですが、Morganのこの作品はこれまで見て来たガーリーフォトとはまた違った味わいを持っています。

個性の強烈さにはっとしたり、安心した様な表情にこちらも温かい気持ちを抱いたり・・。

とても複雑な思春期を過ぎて、何だか今の自分を楽しんでいる。

今の自分を胸を張って好きだと言える。

そんな女の子達から、Morganの言う’love letter’という言葉の意味を受け取ってみると、不思議な気持ちになります。

自分と同じ世代の女性に焦点を当てて、5年間撮り続けたMorganの周りへの愛情や憧れがこちらにも伝わって来る、とてつもなく魅力的な本です。

MorganはGirls in Bedについて複数のインタビューを受けていますが、ニューヨークタイムズ紙にもMorganの記事が載りました。

検索すると、インタビューが読めますので、興味のある方は是非見てみてください。

こちらも、250部限定の本でした。
Baby Feverを出版したFRIEND EDITIONSでも既に売り切れており、今から新しいGirls in Bedの本を探すのは、とても困難なことだと思います。


Morganの作品は、ここで紹介したもの以外も全て今は手に入れるのが難しい状況ですが、FRIEND EDITIONSには他にもとても素晴らしい写真作品が揃っているので、気になる方は是非サイトをご覧になってみてください。

(本ということもあり日本への送料はかなり掛かってしまいます。)

また、FRIEND EDITIONSの本を扱っている日本のギャラリーや本屋さんもある為、そういった場所で見付けるのもとても楽しいかと思います。

Morganの作品が日本で取り扱われているという情報は、残念ながら私自身は見付けたことがありません。

只、Morganはこれからも作品を発表して行くと思いますから、気になって仕方ない、手に入れて実物を手に取りたいという方は、Instagramなどから情報を得て、今度の機会に是非トライしてみてください!



Morganの映像作品


Morganは、映像作家でもあります。

まず紹介したいのが、今日の日本時間13:00に公開されたばかりのミュージック・ビデオ『Good Things Take Time』。


こちらはガールプールのメンバーであるHarmonyのソロデビュー曲です。

自由な発想で、思い切り自分を解放する女の子達の中にはMorgan自身も出演しているので、宜しければ是非探してみてください。

Harmonyの女性らしくて知的な歌声と、セクシーな魅力が表現されたとてもフレッシュなミュージック・ビデオです!


Morganの映像作品を全てここに載せることは避けたいのですが、もうひとつ、彼女のショートフィルム『Milk Cherry』を紹介します。


私の感想を言うと、何故だか西部劇の様な印象を受けました。

出演している女の子のうちの1人はMorgan自身です。

魔法のかかった時間を、とても危なっかしく、且つチャーミングに切り取っています。

Morganの写真作品だけでなく、映像作品にもこれからも注目して行きたいです。

きっと、見たこともない、思いもよらなかった映像を見せてくれるだろうと信じています。



終わりに


Morganとは何度かInstagramのDMでメッセージのやり取りをしました。
その中で「日本に行くことがあったら一緒に何か作品を作れるといいね」とMorganから言って戴いたことがあり、彼女が観光でもお仕事でも日本に来てくれる日を私も楽しみにしています!

Morganが若くしてここまでの表現をしているのは、決して何か秘密がある訳でも、彼女がラッキーだっただけという訳でもないと思います。

作品を見れば、彼女がやりたいことを表現する為に技術や審美眼を磨いて来たことがよく分かるかと思います。

丁度Morganの年齢の若者のことを日本では「ゆとり世代」と呼びますが、私もそう呼ばれる世代のひとりです。
本当に、私達は勉強をせずにゆとりで過ごして来たのだろうか?
それは大人がそういう教え方をしたいと思っていただけであって、私達の自主性は誰も止めることが出来なかったし、勉強だって沢山沢山して来た。

そうやって多感な時期を過ごして、その日々も今はやや遠い過去となった今の自分を見詰めてみる。

今の自分が心の底から好きだと、私も思っています。

Morganからのラブレターを受け取って、気付けたことかも知れません。

Girls in Bedより、Morgan Maher自身の写真。


Morganがこれから作るものへのわくわくと、いつの日かMorganとお会いして気持ちを伝えられる日が来るのかな、と、彼女のことを思うと、世界が煌めいて見えます。

最後まで読んで戴き、ありがとうございました。



友子


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