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ファストファッションについて語る

SHEINやGU、H&Mなど若い世代を中心に必要不可欠になっているのが"ファストブランド"と呼ばれる安価な洋服を取り扱うブランド達。

この値段で提供して利益あるのんか!?ってくらいの値段設定のものもたくさんありますよね。この極端に低い値段の意味についてちょっと書いていこう。

主に原材料、発注数、原産国によって大きく差が出てくるかなと思う。
コスパを重視して安価に大量生産された生地を使用したり、ヨーロッパやアメリカ圏、日本国産ではなく物価が低いアジアの工場で生産し、人件費を削減する。また1回で大量に生産し、1着あたりの原価を下げるなど。業務スーパーと同じ手法だ。

このように様々な理由はあるが、昨今はこの"ファストファッション"にもヘイトが集まっている。エコやサステナブルが謳われる現代の風潮を考えると致し方ない。

そもそもアパレル産業って石油産業に次いで環境汚染産業ランキングの2位なのだ。これがアパレル業界でエコの取り組みが盛んになった1番の理由だろう。廃棄物も多いし、動物や植物どちらの生態系にも結構大きな影響を与えてしまっている。

それを軽減しよう!の動きが出ている中、ファストファッションの需要高騰。だがこれは仕方ない。この不景気でも色んな服を着てオシャレを楽しみたい若者が安くて可愛い服に手を出すのは当たり前だ。

そんな中でユニクロなどはリサイクル素材を使ったりなど、様々な取り組みを見せてはいるが、結局大量生産はしているので、環境への影響の差はやらないよりはマシかな程度とは思ってしまう。

だからと言って生産数を下げると廃棄物は減るが、単価が上がって洋服の値段が上がる。難しいところだよなぁ。

さらに問題になっているのが、ヨーロッパや日本など伝統があり、高度な技術を持つ工場の衰退。コスト面の問題でアジアの工場で生産するブランドが増えているせいだ。

こちらもハイブランドやその他カジュアルブランドが一部を自国での生産に切り替えるなどの動きが出ていて、衰退の歯止めに取り組んでいる。ただ、その分人件費が上がるので商品の値段も上昇する。うーん難しい。

正直、詳しい人が見ないと分からない領域ではあるし、ぱっと見同じデザインで値段が安いか高いかの2択ならほとんどの人が安い方を選ぶだろう。実際わたしも安い方を選ぶと思う。

食費、日用品や趣味など限られた予算でそれら全てを満たそうと思うと洋服にはあまりお金をかけたくない人も多いだろう。なのでこれからもファストファッションの需要は落ちないと思う。

わたしがよくやっているのが「使い分け」だ。
シンプルな白Tやインナーなど比較的登場回数が多くてガシガシ使いたいものは安く。デザイン性があるものに値段をかける。
逆にトレンド関係なくよく使うものにお金をかけて長く愛用し、飽きる可能性のあるデザイン性のあるものを安く済ませる人もいる。

わたしは物持ちが良く、安い洋服も年単位で着用するため着る物にお金をかけなくても良い性分だ。デザイン性のあるものにお金をかける理由として、デザイン性があるものは結構値段がデザインにでがちなのと、個性があるものを安いブランドで買うと被った時に分かりやすいためだ。

ただ一番大事なのはその人に合った向き合い方。
環境への影響やコスト面などを考えるのはあくまでブランド側。そこに共感できた人だけがそのブランドを選べば良いし、他人に強要するのはある意味エゴだ。

正義感や義務感を背負って選ぶのでは心からファッションを楽しめない。本来ファッションは自分自身に勇気や自信を持つためにあると思っているので、自分の身の丈や価値観に合う一番気持ちのいい方法でファッションを楽しむのが一番いいのだと思う。

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