一緒にアメリカを倒そう!_シリア

今日、「ラッカは静かに虐殺されている」公開初日観てきました。
観てる最中、私の知ってる平和なシリアを思い出し、今の気持ちのまま、何か書きたいと思いました。

カタール航空で到着したダマスカスの空港は、入国審査がなかなか進まずカオスでした。
あとでわかったのは、サブのターミナルの方に降り立った模様でインフラが整ってなくて捌き切れなかった模様。

8月のシリアは30度を軽く超える気候だけど、周辺の湾岸諸国から見ると避暑地にぴったりなのか、ザ湾岸諸国!という大量の家族連れも乗り込んでいて彼らがまともに並ばないからそのカオスに拍車をかけていた。

びっくりなのは、黒のベールに顔前面を隠した女性陣は入国審査の列に並ばず優雅にベンチで待機。フィリピン人と思しきメイド含め家族全員のパスポートを持った家長がすべての入国審査を済ませるのが許されてる仕組みらしく(しかも列に並ばず割り込んで無理やり済ませる)、要は本人確認してないけどスタンプ押されたら、「さあ行くぞ」的に去って行く湾岸大家族軍団。

イエメンに次いで2度目の中東旅行で、イエメンでは湾岸大家族の旅行者を見かけなかったので、初っ端の入国審査の出来事はかなり心に残りました。

これ、日本じゃ許されないよなぁ。さすがだわ。

結局、この時は入国審査に3時間近くかかり、やっとで出ると、歩き方に書いている両替ブースが見当たらない。
シリポンないとタクシーにも乗れないので、探していると、「向こうだ」と右手を指され、外に出ると、右側に大きな建物。

あちらがメインのターミナルと知り、そこで無事に両替も済ませ、タクシーも待っていてそれに乗り込んでダマスカス市内に。

宿につくと、すでに夕方。

そのまま夕飯を食べにダマスカス街歩き。

とても雰囲気ある店構えによくわからないけど席につく。

シリア最初の食事はこれ。イエメンで「わんこシャイ」を経験したけど、アラブに来たら、シャイはかかせない。

隣の2人組は中東でよくみかけるボードゲーム?

その中の若者の方は、イラクからの難民で、シリアで英語を教えていると聞く。

彼らは、私が日本人だと知ると、広島に投下された原爆の話をしだした。

そして、

「日本人は、アメリカに原爆を落とされて悔しいだろう?一緒にアメリカを倒そう!」と言われる。

そうだ、この時にわたしは、そういえば、なんでわたしはアメリカを憎む教育を受けていないんだろう、と気づいた。ある意味、これはとてもよくできた別の「洗脳」の結果なんだなあ、と。

その後、夜のダマスカスをふらふらと。夜でもとても安全なダマスカス。

使われていない、ダマスカス駅には、このお方が。

ヘイ!アサド!!平和なシリアを返せ!!

ダマスカス駅の裏手にシーシャカフェがあり、雰囲気ある中、男性陣が楽しそうに談笑していた。

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