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他の世界に助けを求める気持ち


今20代後半なのですが、私が小・中学生くらいの頃(2006〜2009くらい?)、「学校に行かずにネットの世界に逃げる」ということが、社会問題としてよく取り上げられていた。今はYoutuberやeスポーツが職業になるくらい、ネットの世界が台頭してきたけれど、当時はそうではなかった。


ネットの世界で知り合った、声も顔も知らない人との関係なんて偽物だ。現実社会で友達を作れ

なんて、酷いことを言えたものだろう。その現実社会で上手くいかなくて、どうにか見つけたネットの中での居場所まで、否定するなんて。誰も分かってくれなかった気持ちを、分かってくれる人がいる。それだけで、どれほど救われることか。

そういう気持ちが、今痛いほどわかる。
共感できるnoteの記事を見つけ、思わずコメントしてしまった。そこに、なんと投稿者さんが返信してくれた。しかも長文で。
めちゃめちゃ嬉しい、、現実世界で、家族や友達に悩みを話すことはあっても、なかなか全部共感してもらえることは少なかった。そりゃそうだと思う。みんな立場も環境も違うし、私は確実に少数派だから。
そういう、普通にただ生きているだけでは出会えない人を、見つけることができる。ネットって、すごい。

小・中学生の頃の私は情報弱者でネットを使うことはほとんどなかった。代わりに、本に救われてきた。小さな頃から、人間社会の難しさを感じ、本の世界で頑張っているみんなから勇気をもらっていた。でも、作家さんと話しをすることなんてできないから、こんな、気軽に投稿者さんとやり取りをすることができる世界に驚いた。私、現代に生きていて良かったなぁ。


いつの時代にもそれ相応の生きづらさは絶対にあるし、仮にあの頃だったらと思ってもタイムスリップできるわけでもないけれど、それでも、私は現代に生きていて良かったと思う。今の日本。経済状況が悪くなる、男女不平等が根強い、同調圧力があるなどマイナスな部分があるにしろ、多様性が認められつつあるから。
ほんとにこの傾向は、ここ数年だと思う。
りゅうちぇるがTVに出てきた2015年頃、芸能界という華やかな世界においても、異端児扱いだったと思う。かくいう私も、その一人。正直、にこるん含めて、「今の若者として同じくくりにされたくないなぁ」と、最低なことを思っていた。自分の生きたいように生ききれない、嫉妬だったのかもしれない。
そして、りゅうちぇるみたいな人がいてもいいんだと、お茶の間に思わせてくれたおかげで、道を切り開いてくれたおかげで、色んな人をTVで見るようになったと思う。


以前と比べれば、国際的という意味でも、ネットという意味でも、他の世界に居場所を見つけやすくなったと思う。
今でなかったら、生きていけなかったかもしれない。
今は今で大変だけど、でも今だからこそある良い部分を理解して享受しながら、日々を生きていこうと思う。

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