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メディアは変われるのか?〜文研フォーラム2022〜

こんにちわ。ザッキーです。
今日は弊社のお仕事で関わっているオンラインイベントのお話です。

文研フォーラム

価値観が大きく変化した社会。
メディアはどこに向かうのでしょうか。
様々な目線から、未来のメディアについて討論を行います。

文研フォーラムとは?
本格的なデジタル時代を迎えても、「豊かな放送文化を創造する」という公共放送の役割は変わりません。この目的の実現に向けて必要な調査研究を行うのが、 NHK放送文化研究所「文研」の役割です。
放送内容に関するさまざまな研究、日本および海外各国の放送事情調査、それに視聴者の意向を把握する世論調査などの成果は、NHKの番組編成や制作など放送そのものに役立てられるだけでなく、公共放送の業務運営の基本方針を決定する際にも役立っています。調査結果は公表するなど、成果の社会還元にも努めています。デジタルテレビ新時代に、より豊かな放送文化を創造するため、文研は時代と社会に向き合い、多彩な分野での調査研究に取り組んでいます。

(引用:文研NHK放送文化研修所


3日間にわたり、A〜Gまで色んなテーマに沿って討論を行う文研フォーラム。
無料のオンライン開催で行われ、約2,000人以上の方にご視聴いただきました!!

A:これからのメディアと,メディア研究を考える 文研 75 周年記念シンポジウム
B:コロナ共生社会の課題 2020・2021 世論調査報告
C:ジャーナリズムの危機をどう乗り越える
D:東京パラリンピック:放送とそのレガシー
E:テレビのジェンダーバランス 視聴者意識調査・テレビの内容分析から
F:転換点を迎えた私たちの生活とメディア「国民生活時間調査 2020」から
G:放送業界に捲土重来はあるか? 改革の突破口を探る

(出典:文研フォーラム/プログラム詳細

興味のある方や見逃してしまった方、過去にどんな討論があったを見たい方は、トップタイトルにリンクが貼っておりますので、そちらから視聴できます!
今回はプログラムの1つをご紹介します。

東京パラリンピック:放送とそのレガシー

出演者:岸田奈美、太田慎也、樋口昌之、後藤佑季、山田潔、渡辺誓司

開催日時 2022年3月3日(木) 14時00分~15時30分

(参照:文研フォーラム/プログラム詳細

こちらのプログラムは、見逃し配信を行っていないのですが、パネリストの中に、noterさんでもある岸田奈美さんがご登壇していただいたので、紹介したいと思います。
BIGHIGHの記事でも、岸田さんを取り上げている記事がありますので、是非読んでみてください!

どんな内容が行われたか、
お話しされていた部分を抜粋してご紹介したいと思います。

◆競技放送の取り組み
・パラリンピックのリポーターに対して
 「うまく伝える事も大事だけど、自分の好きなスポーツを知識や情報を集めて、どれだけわかりやすく視聴者に伝えるかを考え、絞り出して伝える気持ち。その大切さを学んだ」

◆障害のあるリポーターの出演

・障害者がリポーターを行うのは簡単なことではない。努力をしても伝えたい思いがあったと思う。
・パラリンピックは悲劇のドラマではない。
・パラの世論調査では、ルールを理解し競技として楽しめる人が増えてきている。
・障害のある人が、スポーツをしていることがスゴいわけではない。
・今回のパラでは、選手に対して深掘りをしていて、なぜその選手がこのスポーツに取り組んでいるのかがわかるバックボーンまで見ることができてよかった。

◆競技放送以外の取り組み:WOWOW
・企業とコラボして、イベントを行ったり、運動会を行ったりしている。
・特別支援学校でパラの配信を行ったりといった活動を行なっている。

◆東京パラリンピックの放送レガシー
《障害のある人と障害のない人が”協働”する》
・パラのある競技で、リポーターが話す際に、義足がなぜ使いやすいのかを伝えようとした。
その時に「日頃使い慣れている障害者の方がわかりやすいのではないか」となり、嵐の櫻井翔が「僕のコメントをなくしてでも取り入れましょう!」という言葉に、スタッフが「そうしよう!」とすぐ動いたチームワークや「今何を伝えるべきか」がわかって動いていることがすごいなと思った。


ー感想ー

私はもともと、講演やイベントはリアルで見たいタイプです。
リアルの空気感や、臨場感、講演者の熱量が伝わりやすいと思っています。
そう思っている中、コロナが流行してから、常識や特に放送・配信関係も一気に変化しました。
オンライン化が進み、仕事でもリモートが増え、この数年で大きな変革が世界で起きています。
今回の文研でも、リアルタイムで聞きたい質問がチャットで聞けるシステムや、忙しい合間にも見れるといったオンラインならではの利点があり、今回のタイトルでもある「メディアの進化」は日々起きていると感じました。

また、このセッションで
「障害のある人を起用する」ことは、放送関係者にとっては難しい問題でもある。障害者の方だと、聞き取りにタイムラグが起きたり、受け答えがスムーズにいかなかったりと不安要素が多くあるからだ。
そんな中でも、担当することになった障害を持ったリポーターの方々が、そういったことが起きないよう物凄い努力が行われていたり、障害者の方を起用すると言った放送局側の決断や準備など、パラの裏側の話が聞けて面白かった。
こういった今まで実践されなかったことを、いろんな人の努力や挑戦でメディアが進化していく姿を文研フォーラムを通して実感できた。

また、スポーツは好きだが、自分がスポーツをしていたが故に、パラに物足りなさを感じておりパラに興味がなかった。
しかし、岸田さんがセッションで言っていた
「自分がスポーツをしないから見ていてもそんなに興味が持てなかったが、パラリンピックに関わるにつれ、ルールを覚えてからはとても面白く見ている」
確かにな。と思ったのは、オンラインで中継が楽しめるようになり、5Gなどの技術が発展していても、ルールをある程度知らないと、オリンピック・パラリンピックに関わらず、そのスポーツ自体を全然楽しめないというところは同じだなと思った。
パラリンピックでも、オリンピックでも自分の好きなスポーツのルールを覚えたら、面白いと思うし、自分の好きなスポーツの話をする選手たちの人間ドラマが新しいスポーツを好きになるきっかけになるかもと思い、見てみたくなった。


ー視聴してほしいー

見てみたいなあ〜とご興味持っていただいた方は
下記のリンクから見逃し配信からご視聴できます!
放送の裏側や、世論調査など色々なものを知れるので
とても面白いです!!!
一部、視聴できないプログラムもありますが、
どれも面白い内容となておりますので、
是非みてみて下さい!

視聴ページはこちらから↓


(ザッキー)

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