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蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - 著者 渡辺僚一 原作 sprite 蒼の彼方のフォーリズム 鳶沢みさきシナリオをみさき視点で描いた小説です。冒頭部分を公開予定です。 ネタバレを含みますので、原作ゲームをプレイしてから読んでください。
真白をもっと好きになる―― 蒼の彼方のフォーリズム - BLUE HORIZON - 著者 陸奥竜介 原作 sprite 蒼の彼方のフォーリズム 有坂真白シナリオを真白視点で描いた小説です。冒頭部分を公開予定です。 ネタバレを含みますので、原作ゲームをプレイしてから読んでください。
社内の邪神ちゃん好きによる邪神ちゃん好きのためのマガジンです。
4 「にぃにゃあああぁあぁぁああっ!」 ももを高く上げ、後方に砂を撒き散らしながら走る。最初にやった時よりずっと力強く砂を蹴れているってわかるし、体も軽い気がする。体力がついてるってわかる。 「がんばれ! がんばれ! その調子で最後まで!」 「が、がんばってください。……がんばって、鳶沢さん」 今日は白瀬さんと部長と覆面選手が来ない代わりに、白瀬さんの妹のみなもちゃんが応援に来てくれている。 「んにゃーすっ!」 倒れこむように胸を前に出しながら、砂浜に引いた線を越える
「そういう現実離れした話じゃなくてもさ。例えば、大会の会場で石油が噴出して使用不能になるとか、そういうこと起こんないかな? 道を歩いてたらバイクが突進してきて足の骨が折れちゃうとかでもいいんだけどさ」 「ん〜? 怪我をしたいのか?」 「そうだね。……うん、怪我をしたい」 「真顔で言われてもな。怪我をしないように気をつけるって話なら、理解できるけど」 「自分に落ち度がない理由で怪我したい。あたしのせいじゃなく、大会に参加できなかったり、大会が中止になったりしないかって、思う」
9 その夜。 「きっ、聞き間違いかもしれないからもう1回!」 「にぃにぃ」 「ははっ、ほんとにかわいいなお前は」 「~~~っ!」 わたしはベッドの上を無呼吸で泳いでいた。 ううん、傍から見たらそう見えるだろうなってだけ。なんでかばんばんと枕や布団を叩かずにはいられなくて、自然とバタ足になっちゃって、息もできなくなる。 ノートPCに映っているのは、昼間の痴態。 小道具一式を返しに行ったときに聞いたんだけど、実はあの様子、わたしのつけていた猫耳に実里によって仕掛けられ
3 今日、空を飛んでいるのはあたしだけ。みんなの都合が悪くて、晶也と二人っきりだ。だからって別に甘くなったりしない。というか、いつもより晶也の声が厳しい。 「もっと速く! グラシュの加速能力を限界まで搾り出せ! みさきならまだ出せる!」 今やっているのはスピードの限界を見極めるための練習。限界までスピードを出さなきゃいけないんだからつらいに決まってるんだけど……本当につらい! 「もっと出せるはずだ。行ける、行ける、行ける!」 「くにやぁぁあぁああぁぁああぁぁぁあぁぁぁぁ
2 動画が終わり、モニターにリピートマークが浮かぶ。真藤さんは身じろぎもせずに動画を見つめていたあたし達に質問する。 「どうだった?」 あたしは覆面選手に目をやる。覆面をしてるからわからないけど多分、同じような顔であたしを見つめ返したと思う。 「覆面達の練習とこやつらの練習試合は同じ内容だ」 「なるほどね。覆面選手と鳶沢くんもここまでは達しているわけだ」 真藤さんは感心したように言った。 明日香と乾さんの試合内容は基本的に、上のポジションを取られたら即ショートカット
( =╹w╹=) <まりもって植物? 生物?
8 とある部活の休養日。 誰もいない部室の奥で、わたしはみさき先輩が来るのを待っていた。 ただ待っていたわけじゃない。 というのも、わたしは床に置かれた「拾ってください」と書かれた段ボールの中で、猫耳ヘアバンドをつけて待っていた。二次元ではよく見る捨て猫スタイルだ。 ……いや、捨て猫スタイルだ。じゃなくて。 「やっぱり何かが壮絶に間違ってるような……」 事の発端はつい先日、友だち……友だちでいいんだよね? 友だちの保坂実里と出くわしたことだった。最初は最近どう?
第三章・止められない心。走り出す。行きたい。1 下のポジションにいるあたしは、自分から覆面選手に接近して距離を潰す。覆面選手がそれを嫌って上昇。今度はあたしが下降。覆面選手は距離を縮めようと接近してくる。 その動きを何度か繰り返して、覆面選手との間合いを測る。 ──行ける! 覆面選手が下降したタイミングに合わせて、ぐん、と上昇する。 「くぅ!」 覆面選手が慌てて上昇するけど、遅い。こういう細かい動きはあたしの方が得意。横を抜けて、上のポジションを奪う。 「よし! 今
( =╹w╹=) <いつもありがとうだぜ!
最終回です! 鈴森 チェスのモチーフは決定稿ではなくなりました。外周の部位も小さいものになりました。
(;=╹w╹=) <のぼせてからが本当の勝負!?
( =╹w╹=) <いろんな記念日があるんだな
晶也の顔が近づいてくる。心臓は持つ? 肺も破裂しそうなんだけど……あれ? キスする時って、みんなどんな気持ち? 相手のこと好きだって気持ちでするよね? それなのに、あたしは自分の体の心配ばかり! なんか違うよね! ちょっと待って! やり直しを要求します! ンッ! ぴんっ、と電流が走り抜けた。晶也の唇があたしの唇に当たったのだ。 すぐに離れると思ったのに、晶也は唇を微かに左右に動かした。 こ、殺す気か! 晶也が唇を動かすたびに、ハンマーで後頭部を殴られているような気
7 「はあ……」 練習後、着替え中は一時的に男子禁制化する部室の中で、わたしはため息を漏らした。 自己嫌悪。たしかにセンパイの段取りは色々と間違っていたけど、ホントどうしてあんなことをしちゃったんだろう…… 「ふう……」 「晶也でしょ」 何度目かのため息のあと、みさき先輩がからかうようなトーンで耳元に囁いてきた。 これはちょっとめんどくさい予感。ううん予感という名の確信。 なんとか話を逸らそうと試みるも、何度も頭に「しかしまわりこまれてしまった!」のウインドウが浮
全5回です😃 #5に続きます!
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