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  • 蒼の彼方のフォーリズム 鳶沢みさき小説(更新終了)

    蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - 著者 渡辺僚一 原作 sprite 蒼の彼方のフォーリズム 鳶沢みさきシナリオをみさき視点で描いた小説です。冒頭部分を公開予定です。 ネタバレを含みますので、原作ゲームをプレイしてから読んでください。

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everlasting flowers

2024年発売予定 Nintendo Switch / PS4 / STEAM 日本語・英語・簡体字・繁体字 CAST 主役・上田麗奈 主役・Lynn 斎藤千和 富田美憂 宮寺智子

    • 蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - エピローグ

       晶也は店頭にあるぬいぐるみのクレーンゲームを不安そうに見る。 「もしかして、またシトーくんを取らせるつもりか?」 「もうシトーくんを取る必要はないよ。あたしの部屋で勝手に増殖してるからさ」 「恐ろしいことを言うな」 「呪われてるんだよ……。晶也が呪われるのも時間の問題だから覚悟して」 「だから、恐ろしいことを言うなって!」 「まー、今日の目的はシトーくんじゃありませんからにゃ〜。行こう」  ゲームセンターに入る。夏の間、肌寒いくらいだったけど、今は適温。夏の方が温度が低いっ

      • 蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #50

        13  秋の大会が終わって2日。秋の大会の時がそうだったように、気温も湿度もまだ夏だ。もうすぐ終わるんだろうけど、暑い日は続きそう。  やっぱり、晶也はいないか……。  砂浜でフィールドフライをして待っててくれ、とメールがあったのだ。  ──アップをしておけ、ってことなんだろうけど。大会が終わったばかりなのに、練習させるつもりなのか。根っからのサディストだ。……そういうの嫌いじゃないけどさ。  あたしはため息をついてから、起動キーを口にして浮かび上がる。  適当にぐるぐると

        • 蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #49

           何度も練習してきたんだ。しっかり、押さえる! 背中に回られたりなんてしない!  顔が近い。必死な顔してる。あたしもそういう顔してるんだよね。 「くっ!」  明日香と衝突して、衝撃が走り抜ける。  時間は? 試合はまだ続く。終わるな! という気持ちと、終われ! という気持ちがあたしの中で交差する。心も体も持たないからもう終わって欲しい。だけど、試合がずっと続けばいいような気もする。  届くわけないとわかっている。でも、届くかもしれないから明日香に向かって腕を伸ばす。どうして手

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        • 蒼の彼方のフォーリズム 鳶沢みさき小説(更新終了)
          50本
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        • 蒼の彼方のフォーリズム 有坂真白小説
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        記事

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #48

          11 あたしと明日香は休みなく動き続けている。蜂と蜂が戦ったらこんな風になるかもなって、頭の隅で考える。近づいて絡み合うように飛び続ける。針を刺す機会を探す。  あたしは肩を斜め下に落とすフェイント。明日香が引っかかって、下向きに移動しようとするのに合わせて上昇。  やった!  脇を抜けて、斜め上から背中にタッチしようとした瞬間、また明日香が消えた。これは見えた! 縦の動きのエアキックターンで上へと逃げたんだ。 「まだまだ!」  あたしはすぐに明日香を追う。  一瞬の加速だ

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #48

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #47

          10 スタート位置のファーストブイで、明日香があたしを待っていた。 「やーやー明日香。元気にやってる?」 「はい! 元気にやってます!」  明日香は嬉しそうに微笑む。 「んじゃ〜。元気にやろうか?」 「ですね。よろしくお願いします!」 「こちらこそ」  あたしはスタート位置について静止する。真っすぐ前を向く。心臓が早鐘を打ってる。呼吸が乱れそうだったので、口を真一文字に結んで耐える。  緊張する。  気を抜いたら、飼い主に強烈に怒られた犬みたいにしっぽを股の間に入れて震えち

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #47

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #46

          8 ──試合は19対0で終わった。  覆面選手が必死に泣くのをこらえている。 「うぐっ……うううっ……………」  ボイスチェンジャーは切れちゃってるけど、そのことを指摘する人はいない。  やりすぎたとは思うけど、手を抜きたくなかった。そんなことしたら、覆面選手を傷つけることになるんじゃないかって思ったのだ。  部長が、ぽんぽん、とみなもちゃんの肩を叩く。 「泣けるくらい悔しいってことは、まだまだ成長できるってことだぜ、みなもちゃん」 「みなもじゃないもん!」  うっかり口を

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #46

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #45

          6 「うひ〜、なんとか勝ったー!」 「よくやった。偉かったぞ!」  晶也は部長が乗り移ったみたいに、力を込めていった。 「乾さん怖かった! 圧迫感が凄すぎた。同じ人間とは思えなかったよー」 「その相手に善処しますって答えるのも凄いけどな」 「あ、聞いてたの? 覆面選手との会話の癖がしみついてた」 「で、どうする? その時は真正面からやるか?」 「真正面から……うん。無理。その時が来たらまた一緒に作戦を考えよう」  真っ正面からぶつかる、というのはあたしのやり方じゃないと思う

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #45

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #44

          5 「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ……」  何が起こっているのか理解してない人が見たら、疲れる要素がどこにあるのか? って考えるかもね。でも、凄い疲れるんですよ。だって、隙を作らないように集中しなきゃいけないし、乾さんがあたしの想像を超える動きをするかもしれない。ずーっと気を張ったままなのだ。  心も体も繊細なガラス細工になっちゃったような気がする。ふーっと息を吹きかけられただけでボロボロに壊れてしまいそう。あとどれだけこんな時間が続くんだろう? 「晶也、時間は!?」 「

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #44

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #43

          4 乾さんがセカンドブイにタッチして1点を奪ったあとに、あたしはセカンドラインの中央辺りに到達する。  スピーダーらしく、猛スピードでラインに沿って真っすぐに飛んできた。 「みさき! 乾の頭を押さえろ!」 「わかってる!」  あたしは乾さんの頭を押さえる場所に入る。  乾さんは速い。だけど、あたしは乾さんよりも速い部長を相手に、スピーダーの頭を押さえる練習を続けてきたんだ。それに、白瀬さんには全国大会での乾さんの動画を見せてもらった。乾さんの飛び方は、その時と同じ。タイミン

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #43

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #42

          3 開会式が終わり、白瀬さんのブースの側で作戦会議。  部長はぶんぶんと両手を振り回して叫ぶ。 「鳶沢ッ! リラックスしつつ気合を入れて、集中力を高めて全力で根性を見せろよ!」 「あたしにいろいろ望みすぎです!」  白瀬さんはぽんぽんとあたしの肩を叩く。 「はははは、いいじゃないか。そのくらいやってもいい相手だよ。まー、僕から言えるのは練習通りにやればいいってことだ」 「……そのつもりですけど。練習通りにやれば勝てますかね?」 「勝つも負けるも時の運って言うよね? 運で勝敗

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #42

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #41

          2 「一回戦で乾とはな! 予想をはるかに超える幸運だ」  部長がぐぐっと胸の筋肉を盛り上げて叫んだ。横に立っている白瀬さんも嬉しそうにニコニコだ。 「そこで当たるのが希望だったからね。よかったじゃないか」 「覆面と当たる二回戦では地獄へ直行だから、今は幸運を味わっているがいい!」 「あ、はい。幸運に打ち震えます」 「勝っても負けてもいいから、観客にFCをアピールするド派手な試合を頼むよ。僕の出してる出店の売り上げに貢献して欲しいな」 「が、がんばります!」 「プロじゃないん

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #41

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #40

          第四章・届く心。青い空とあたしの心臓。継続。1 空を仰いでフィールドを見上げる。 「……はー。いよいよかー」  秋の大会が終わるまでは、明日香や真白とは別行動ということになったので、あたしの隣にいるのは晶也だけ。覆面選手とはあとから合流する予定。  ──トーナメントだから、いきなり明日香や真白と当たる可能性があるんだよね。というか、もし勝ち進むことができれば、どこかで明日香と当たる可能性は高い。  教室では明日香と普通に話しているけど、試合当日はあまり会いたくない。きっと、

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #40

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #39

          15 ──夏休みが終わって、始業式が来てしまった。  気が重い。夏休みの宿題が終わらなかったとか、そういうことではなくて……。FC部のみんなとどんな顔して会えばいいのかわからないのだ。部を二つに割ったのは晶也だけど、その切っ掛けを作ったのはあたし。休みたかったけど、休めば休むほど学校に行きづらくなってしまう。これで登校拒否になったら、FC以前の問題。  逃げようかな、と何度も思ったけど……結局、教室のドアを開けてしまう。  明日香はもう登校してるかな? いなければ即座に机に

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #39

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #38

          14  あたしは背面飛行になって、上のポジションをキープしようとする覆面選手と向き合う姿勢になりながら接近する。あたしとの距離を取ろうとして、覆面選手が右腕をあたしに向かって伸ばす。腕があたしの肩に触れそうになった瞬間、体を捩じってかわす。 「うぐ?」  すかされて覆面選手が微かにバランスを崩し、下向きに流れるように進んだタイミングに合わせて上昇。横を抜け、追い越しざまに背中をタッチする。  今のはうまくできたと思う。上のポジションの覆面選手を翻弄することができた。  ヘッ

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #38

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #37

          「トーナメントってさ、一回戦が終わったら半分は敗者なんだよ。それって厳しすぎるというか、残酷じゃないかにゃ〜」 「同感だな」 「は〜〜〜〜〜〜〜っ。あたしはな〜んでFCをやってるのかにゃ〜」 「負けたくないからだろ」 「それだけじゃ言い足りないよ。もっと何かあると思うんだけど……」 「……それを知るためにFCをやっているのかもな」 「うぐ〜〜。正論っぽくもあり、詭弁っぽくもある言葉ですな」 「正論にするか詭弁にするかは、俺じゃなくてみさきの問題だろう?」  あたしのこと好きな

          蒼の彼方のフォーリズム - Fly me to your sky - #37