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蒼の彼方のフォーリズム 有坂真白小説

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蒼の彼方のフォーリズム - BLUE HORIZON - 著者 陸奥竜介 原作 sprite 蒼の彼方のフォーリズム 有坂真白シナリオを真白視点で描いた小説です。冒頭部分を公… もっと読む
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記事一覧

蒼の彼方のフォーリズム - BLUE HORIZON - #3

「それでなんか裏切られたーみたいな気持ちとか、勝手に感じちゃってて。ねえお母さんどう思う? わたしもうほんとよくわかんなくなっちゃってて」 「真白……」 「わかったの?」  ぱっとお母さんに向き直るわたしにお母さんは微妙な表情を浮かべたまま、 「……それ、本当にお母さんにしてもいい話?」  わけのわからない返しをされた。 「なに? どういう意味?」 「だからその……ね、たとえるなら、階段を昇っちゃったみたいな」  ガシャーン!!  不意に、思いがけない方向から陶器かガラスが割

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蒼の彼方のフォーリズム - BLUE HORIZON - #2

第一章・小さくても勇気1  久奈浜学院FC部が創部してはじめて臨んだ夏の大会、そしてお疲れさま会から数日経った夜のこと。  せっせと閉店したましろうどんの後片付けをしているお母さんを尻目に、誰もいなくなった客席で頭を抱えている美少女がいた。はいわたしです。……なんて投げやりになるくらいもう自分でも抱えきれなくなっていて、お母さんに話を聞いてもらいたかったわけで。  ちょっと前まではそんなことがあっても、この時間のお店に顔を出すとお母さん権限で強制お手伝いイベントが発生するの

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蒼の彼方のフォーリズム - BLUE HORIZON - #1

プロローグ あとから考えてみたら、きっかけはきっとあのときだったのかなと思います。  夏休みに入ってすぐ、わたしたち久奈浜学院フライングサーカス部にとって、はじめての夏の大会が終わった。結果、一緒にFCをはじめたみさき先輩、明日香先輩を含む久奈浜ビッグ3の中で最強の一角と噂されたわたしだけが一勝もできなかった。  あ、大丈夫。違う世界線に迷い込んだわけじゃありません。こんな軽口を叩いちゃうときは、実はけっこう落ち込んでるんです。だけどそういう姿をあまり人に見せたくなくて。同情

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