街歩きが好き

最近気づいたこと、
「街歩き」をしたいのだ。

もともと街歩きは好きだった。
何かの用事で知らない土地を訪れるときは気分が上がる。
空が広くて建物の少ない田舎を歩くのは気持ちがいいし、少し寂れてしまったような場所で何かを発見するのも楽しい。

ある日、少し遠くで用事があったので地下鉄の一日フリーパスを買った。午前中に用事を済ませたあと、今日はこのフリーパスでどこでも行けるのだ、どこへ行こうかなとわくわくしていた。まだそれほど土地勘もなく、どこに何があるか詳しくない。ひとまずインスタで「大阪 カフェ」と検索する。美味しそうでお洒落な写真がずらっと並ぶのだが、いまいち心が動かなかった。

そこでなんとなく聞いたことのある駅でとりあえず降りる。古い商店街、静かな住宅地という感じで、普段生活しているエリアとは違う、ちょっと地元に近いような場所。

あてもなく歩いていくと、商店街のランプが可愛かったり、道路の丸いブロックが花柄になるように敷かれていたり。そういうのが楽しいんだよなと気づく。

どこかを目指すのではなくて、ただ歩いて見つかるものを楽しむこと、それが自分は好きなのだ。出かけるとなるとつい「どこに行こうかな」と考えてしまうけれど、どこも目指さなくて良いのだ。ちなみにこの日たまたま見つけて入ったカフェは美味しくて可愛かった。偶然の出会いが良いものだと幸運も感じられて好き。

行きたい場所がないと家で過ごしがちだけど、今度は「目的はないけどとりあえず歩く日」を作ってみようと思う。