№9 あなたを知って世界を知る
全部 無かったことにするの?
私ははじめから言っていた
あなたのことを知りたいし
私のことを知って欲しいと
小さなこの部屋で過ごしていると
時々 気が狂いそうになるの
世界を眺めて 歩くには
なにもかもが少しずつ足りない
あともう一匙の勇気だとか
約束された時間だとか
すべて想像がついてしまうなんて
賢くなったフリをしてみせたけど
本当のところは何をみてきたのだろう
あぁこうやって季節がまた1つ
めぐろうとしていく
真夏の太陽はすべてを照らしだす
くぐもった声も 言葉も
抑えきれなかった嗚咽も
衝動も
ホントは ぜんぶ ぜんぶ
味わい尽くしたかった
そうやって世界を知りたかったの
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