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イエモルトハウスが店燃えたハウスになった時の話(火事当日)2


その日の午前中は取引業者、保険屋、大家さんに連絡し、ことの経緯を説明しました。お昼には全ての連絡を終えて呆然としているなかでもその日の午後うちに実況見分があり、消防からの報告は漏電による出火との事でした。
今後の事を考える余裕もなく、ただただ思いつく事を作業の様に終えて、夜にもう一度店に入りました。
暗い中、まだ火事特有のプラスチックや木が燃えた匂いの中で居ても立ってもいられなく、すぐに家に戻りました。
これからどうなるのか、考える中で火災保険に入っておいてよかったとつくづく思いました。
保険屋さんもたまたま営業回りをしていたお客様で、イギリスの車のクラッシックカーのレースが趣味という事で、いつも営業終わりに寄って頂いていて、話をする内に入った保険でした。
よく宝くじの確率よりも低い確率と言いますが、火災保険は絶対に入った方がいいです。

おかげさまで、保険も下りることになり、正直なところを書くと、やっと休める。でした。スタートしてからほぼほぼ休みなく、ランチ、夜営業とこなしており、その中でも売上の波もあり、身体が休まるどころか、気が休まる時間もない2年半でした。

2、3日すると気持ちも落ち着き、高校3年の3学期の様な感覚になってきてました。
2週間後に目黒銀座商店街のフリーマーケットで無事だった冷蔵庫の中の輸入物のボトルビールを全て売り切りました。
アナウンスしていたので、常連さん達がみんな顔を出してくれ、中を見せ、一同落胆の顔を浮かべていたのを思い出します。

10月下旬くらいにハロウィンなので仮装パーティーでもおどろおどろしい店内でやろうかと思いましたが、灯りは蝋燭になるので、もし衣装とかに引火したらまずいなと思ってやめました。



11月に入ったくらいに保険の認定がおり、金額も確定し、弟に手伝ってもらって中の掃除を始めようと思ったのですが、解体業者や産廃処理業者に連絡したところ、見積もりがえらい事になりました。特に火事ゴミを受け入れてくれるところが皆無でした。なので、自分たちで解体作業をやろうと決意しましたが、何から手をつけて良いやら。
時間だけはあるので、都内の全部の産廃処分のところに連絡しましたが、やはり燃えゴミは受け入れは出来ないと言われ途方に暮れました。

       つづきます

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