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イエモルトハウスが店燃えたハウスになった時の話(ひたすらDIY)6


ドアと同時に進めていたのが、アンティークの柱の製作でした。
厚木のギャラップへ何回か足を運び、部材を購入しようと思ったのですが、なかなかいいサイズの古材がなく、結局DIYする事にしました。丁度、シェア工房のMaker’s Baseの会員になっており、そこではシルクスクリーン、プロッター、レーザーカッター、木工機械などさまざまな機械をいじれる夢のような場所がありました。前の場所は目黒の雅叙園の近くにあり、広さも申し分なく、さまざまな道具が揃っていました。
今は少し規模が小さくなって都立大の駅の近くにあります。
そこで、400x400のツガの角材を持ち込み、角をナタ🪓で荒々しく削り、斧跡のような筋だったり、滑らかにするためにグラインダー+真鍮カップやステンレスブラシなどで整えて、仕上げはサンダーで滑らかにし、ステインとWaxで仕上げました。我ながらよく再現出来てるなと思います。この柱だけでも5日間くらいかかりました。最初はおっかなびっくりでやったのであーでもないこーでもないが多発しましたが、今なら1日でできる自信はあります。


その他、両面の黒板やガラス戸の加工など、色々と持ち込んで作らせていただきました。
今思うと、児童館の図工室みたいな感じだなと思いました。
メイカーズベースは最初にトレーニングを受けなければ設備が使えないので、色々とあらかじめ受けておくことをお勧めします。
レーザーカッターなどは、みたこともないようなメニュー看板が作れるなと思ったのですが、イラレが使えないとあまり意味ないので、トレーニングだけ受けてそのままです。
最近、イラレを使えるようになってきたので、近々アクリル板でも持ち込んでなんか作ってみようかなと思っています。
また、Tシャツにプリントするシルクスクリーンは今となっては重宝しています。
メイカーズベースではシルクスクリーンの版から作るのを教えていただいたのですが、繁華街にある画材屋さんで簡易な販は作ってくれます。葉書サイズってだいたい1000円ちょいくらいです。
簡易とはいえ、もう5年くらい使って、やっとへたってきたかなというくらいです。
ただ、インクなど自分で揃えなくてはいけないので、色々な色を試したかったらメイカーズベースの方がいいです。

大体床が終わった頃に今度は煤だらけになった壁をどうするかデザイナーさんと相談しました。もう一度塗り直すのは当たり前なのですが、煤だらけのドライウォールを剥がすか問題です。けっかはシーラーを厚塗りして、上から新しいものを塗るという事になりました。シミが浮いてこないから心配でしたが、シーラーでうまいこと抑えられています。
流石に2回目なので、2日くらいで塗り終えました。


一度天井も全て落としました。
久々に見る天井高6mは圧巻でした。
ただ、エアコン屋さんの都合もあるので早めに天井にボードを貼らなければいけなかったので、そう長くは空いていませんでした。

その他、キッチン内の壁をラーチ板でグルッと壁を覆いました。棚など自分で付け替えられるようにとデザイナーさんの心配りでした。燃えてしまった腰板もうまいこと貼れ、以前は客席だった正面のカンンターの受け渡し口前に、新たにL字のカウンターを作る事にしました。以前はキッチンの出入り口が1箇所だったので動線が悪く、すぐに対応できない事がままあり、思い切って客席を潰して出入り口を確保しました。
このカウンターもいい出来で、格安で作る事が出来ました。


    つづきます

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