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嘘と真実。矛か、盾か。善か悪か。#5


ー 「人を傷つけない嘘を言う方がいいんですか?

     人を傷つける本当の事を言う方がいいんですか?」

               (『ムロ本、』福田雄一監督インタビューより)


俳優ムロツヨシプロデュースの舞台『muro式』の脚本を書くことになった福田監督。

”今のテレビは本当に言いたいことを言うのが良しなのか”

はたまた”体の良い嘘を喜ばれるが良しなのか”

舞台の脚本を書き上げる上でこれをテーマにしたいと言う想いをムロさんにぶつけたそうです。


人を守るための嘘が明らかになってしまった時、

隠され続けてきた当人の感情はなんとも言えない。

自分のための嘘だったと割り切る方が良いのか、

それともその時に傷ついて受け入れた上で前を向いて進むべきだったのか。


嘘が嘘のまま、嘘であり続け、ある種「偽りの真実」として存在し続けたなら。

「真実」が心を抉るように、深い傷跡として残ってしまうのなら。


どちらが、善なのでしょうか。

どちらが、幸せと呼べるのでしょうか。


ごめんなさい。書いている私も、正直答えはわかりません。


でも、「人を守るための嘘」は

相手に対する大切な想いから来るものだと信じていたい。

相手に関しての自分への契りだと思います。


対して「相手のための真実」も同様に、

相手に対する信頼などの想いがあって告げる事ができるものだと思います。


世の中には、

「人を守るための嘘」「相手のための真実」と言う肩書きを使って

矛を振る人もいます。


その時に盾を構えて、一緒に戦う勇気があるのなら。

「契りの嘘」と「信頼の真実」を想いを持って向き合えるのなら。


世の中も少しは変わるのかな、


いえ、変えていきませんか?


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