介護施設の相談員
介護施設の相談員のお仕事を簡単にご紹介致します。
もしかするとそんなことないと思われる方がいるかも知れませんが、優しい心でお許し頂ければと思います。
介護施設の相談員のお仕事
介護施設に入所したい時には施設の相談員とやり取りをする。
入所案内で記したことを相談員は1人もしくは配置により2人で行う。
満床であるなら事務所でのんびりとし、施設に来た相談にだけ対応していればよいが、ベッドに空きがあると満床にするために営業をかけなければならない。
お客さんを紹介してもらうために病院や居宅介護支援センターなどに電話をしたり直接行って挨拶をする。
「 ベッドに空きがありますので紹介お願いします 」
名刺を渡し
経管栄養 胃ろうは可能。経鼻経管栄養は不可。痰の吸引は何回までなら可能。
認知症があっても問題なければ・・・
などと受けられる状態を説明。
普通はよろしくお願いしますでその場を後にし、次の病院や事業所へ行く。
しかし、ごくたまーーーーーにその場でこの事例はどうでしょうかと相談を受ける時がある。
診療情報提供書やフェースシートを受け取り内容を確認。
特に問題なければそのまま本人と会って調査。
その場で調査ができれば施設に戻って改めて日時を決めて伺うことがなく入所日を早められるメリットがある。
入所判定会議?
きちんとやるところばかりではないってことですね。
本来なら入所しても大丈夫かどうかを医師、看護師、介護士、リハビリ、栄養士、ケアマネ、相談員が話し合う。
入所判定会議で入所可なら入所のご案内。不可ならお断りとなる。
場所によっては調査に行くことすらせずに紹介があればどんな状態でも受け入れるように指示する理事長もいる。
1日でも早くベッドを埋めなければ収入が・・・
職員の負担を考えずに入れてしまうと後から看護師や介護士達が相談員に「 なんでこんな大変な日を受け入れたの!?」と嵐のように文句を言う。
中には面倒見切れないから「 連れて来た人が面倒をみろ。早く次の施設を探せ 」と言う職員がいる。
現場の大変さは分かっているが、入所させろと上から言われているのだから仕方がない。
看護師や介護士は現場で直接対応してお金を生み出すが、その利用者さんは誰が連れて来たのか?
連れて来る人がいなければお金を生み出すことができない。
対応が大変ならプロとして出来ることを考えるべきだと相談員は常々思っているようだ。
また、文句は現場からだけでは収まらない。
利用者や家族からの苦情対応をしなければならない。
相談員は文字通り相談を受け付ける担当者である。
真っ当な相談なら良いがクレーマー気質の人がいるとその人の対応をしなければならず、電話で1時間以上罵倒されることもある。
入所案内時に観察していて怪しいと思っていても、上が入れろと言えば入所となってしまうから残念である。
クレーマー気質の人はすぐに都道府県や市区町村に連絡すると言う。
クレーマーだと分かっているなら都道府県や市区町村はその苦情を受け付けないで、施設職員が困っていること、そんなに色々としてあげたい気持ちがあるなら在宅でご自身で介護するべきだとクレーマーに伝えてもらいたい。
クレーマーの話しを聞くからクレーマーが図に乗るのだから、図に乗らないように締めつけてほしい。
クレーマーを守るのではなく介護施設や施設で働く人達を守ってもらいたい。
相談員のお給料について
職員や利用者、その家族に色々と言われて精神的にダメージを受け、施設の利益のためにお客さんを入所させているのにお給料は高くない。
介護職員は処遇改善手当てにより給与が少し上がるが相談員にはそれがない。
病院では当直をすることもあるが、介護施設では当直や夜勤がないため夜勤をやっている介護職員の方が稼げていると思う。
精神的にやられてしまうことがあるのに何とも可哀想なお仕事なのだろう。
相談員の保有資格について
社会福祉士を持っている人が相談業務に就くことが多いが、無資格でも就くことが出来る。
施設によっては介護士や看護師の資格を持つ人が相談業務を行っているため、やる気があり、先輩がきちんと相談員業務を教えてくれるのであれば誰でもできるのかも知れない。
ただ、メンタルが強くないと病んでしまうのでやりたいなと思っている方はお気をつけ下さい。
再度になりますがクレーマー対策は国がしっかりとやってほしいですね。
よろしければサポートお願いします。この費用は看護や介護が必要な人達へ有効に活用していこうと思います