ハプニングの年 R3.1.9編

朝の4時 それは起こった。

入所している利用者さんが突然ベッドから足を下ろした

床にはナースコールと連動しているセンサーマットが敷いてあり、マットを踏むとナースコールが鳴るが、職員はオムツ交換に出ていて誰もコールに気づかなかった。

利用者さんはベッドから立ち上がり歩き出そうとした。

普段車椅子で移動をしているため、脚の筋力が弱っているのは言うまでもない。

そんな利用者さんが歩き出そうとしたら結果は火を見るより明らかである。

顔面を床に殴打し、腰の辺りを強くぶつけた。

床には鼻血と思われる出血が広がっている。

発見した介護職員はすぐに看護師に報告した。

看護師は意識レベルを確認し、血圧を測定。

曖昧ではあるが話すことはできている。

しかし、血圧が190/120

痛い痛いと訴え興奮しているからか、転倒時に頭をぶつけているか

後者で脳内に異常を来たしていては取り返しがつかないことになると判断し、救急車を要請。

救急隊が10分程で到着し、状況を報告。

病院へ搬送する頃には血圧が210/110に。

レントゲン撮影の結果 大腿骨骨折の診断で入院となった。

私は施設で救急搬送がある際にヘルプに行く当番であったが、事件が起きた時は夢の中にいた。
4時20分頃に一度着信があったが気付かず、トイレに行こうと目覚めた5時過ぎに電話がなり、説明を受けて施設へ向かった。

施設へ着いた私は口から食事が食べられない人達の経管栄養を流し、病院から帰ってくるのを待った。


6時過ぎに戻って来た看護師に引き継ぎをしてアパートに帰った。


さすがハプニングの年だけあって色々起こるなと思いながら寝たが、日勤ではなかったので良かった。



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