新人教育

先輩の努めとして新人に仕事を教えることがありますよね。

仕事だけでなく運動でも楽器でも勉強でも何でもそうだと思います。

今日は介護経験半年になる新人くんと一緒に入浴後のオムツ装着や着衣介助を行った時のお話。

彼は残念ながらとてつもなく物覚えが悪いです。

どのくらい物覚えが悪いのかと言いますと、多くの先輩指導者達が匙を投げ出すくらい、教えても教えてもなかなか身に付かないくらい覚えられません。

年齢は20代後半。まだまだ若いのですが、言ったことを彼が理解し、行動するまでには時間を要します。

『ズボンを履かせる時は利用者さんに足を挙げてもらうか、自分で足を持ち上げて麻痺している方から着させるんだよ』とお姉様方が説明していたのを2ヶ月前に何回も聞いていました。

今回はその足を挙げては出来ていましたが、私にポケットがないズボンの前後ろがよくわからないと聞いてきました。

今までテキトーに履かせてきたのかな?と思いましたが『前はペタンとなっているけど後ろは少し膨らんでいるんだよ』と教えました。
言葉だけでは伝わりにくいと思い、実際にズボンを広げて前と後ろの違いを見せました。

その時は「あぁ、なるほど」と言いますが、実際にやる時には頭がこんがらがるのか、どっちが前ですか?となります。

普通ならさっき教えたよね?と言いたくなると思いますが、裸の利用者さんには悪いのですが一度手を止めて『ズボン広げてみな。どっちが膨らんでる?』と確認させました。

彼は自分でズボンを広げ「こっちの方が少し膨らんでいるように見えます」と言いました。

その様子を確認し『そうだね。そっちの方が膨らんでいるよね。だから後ろだね』と伝えました。

その後も何度かありましたが『よし、まずは広げてみろ。どうだ?』と彼に確認させ、自分で前か後ろか判断させました。

一回二回で覚えられないのなら、三回四回と教え、それでもダメなら自分の教え方が悪いのかなとも思い、別の言葉や物を使って教えていこうと思っています。

何でそんなに教えようとするのかって?

それは彼が成長することによって、みんなの業務の負担が減りますし、私も楽になると思っているからです。

そして、彼を楽しくいじるためにも教えて貸しを作っておこうと思っているからです。


ちなみに、この物覚えの悪い彼は発達障害疑いの職員で紹介したBさんです。

私の職場の入浴介助では、着衣介助が滞ると全てが滞るためベテラン勢が対応しています。
私のフォローがありますが、Bさんがその場所で働けるようにするのが今の私の目標です。

彼の成長記録はまた後日。
お楽しみに❤️

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