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(14)姐さんのひらりん、ちと帰国 〜 ②清澄白河カフェの町、ぼやぼやにゃんこを追いかけて


さて、下町情緒に誘われて清澄庭園堪能させていただきまして。
きちんとスタンプもいただきまして。
満足でございます😊

そうするとお腹が空いてくるんです。
ここまで来たなら深川めしもイイっすね。


農林水産省厳選の『日本の郷土料理百選』にも選ばれてるんですね。
その中の解説では、深川めしには「ぶっかけ」と「炊き込み」の2種類があり、それは江戸時代のこの辺に干潟がたくさんあり貝類の宝庫であったためとか。かつては潮が引くとアサリやハマグリが豊富に獲れる漁師町として有名だったんですから。しかし残念ながら、水の汚染と埋め立てにより昭和30年代に深川周辺の漁場は閉鎖。
最近になって観光客が戻って来たタイミングで町おこしにと復活した深川めし。現在は「深川めし振興協議会」があり、11店舗が加盟。その魅力を発信し続けているそう。

作り方は簡単そうですよ。どうぞ挑戦してみてください。


姐さん実は、2022年の冬の日本上陸作戦にて行った、大宮鉄道博物館にて『深川めし弁当』を食しておりますん。

アサリ飯なんてめったに食えん、と買った記憶。


ついでに乗り鉄記事が3本でイキまくりですん♥


おっと、また脱線しそうな勢いでした。
そうそう、ぼやぼやにゃんこを追いかけるんだった。
だから今回は深川めし、カッツ・愛、でなくてキャッツ・愛😽 ネコだけに。


清澄庭園を後にしますと広小路に出るんです。
こちらが清澄通り。もんじゃで有名な月島の方へも抜けられるんです。

よよっ! 越後屋よ、こんなところにおったのかっ。
と言いたくなるような樽酒の並ぶ越後屋酒店。

そして更に南へ向かいます。
おぉ! 都バスが。
🤯ということは、この車幅といい直線感といい、乗り鉄姐さんに言わせると、こりゃあ旧都電道りですな!

やっぱり。姐さんの狙い通り。
これ見てください。
この通りにはですね、都電の23系統ってのが走ってたんです。

ちょうど4分目辺りから23系統始まります。

昭和47年には廃止になったらしいんですがね、今やスカイツリーにほど近い亀戸の福神橋〜本所吾妻橋〜門前仲町〜月島っていう下町黄金ルート。

清澄通りを横切る総武線のSLが登場したり、木場付近の材木が川に浮かんでいる様子、最後に秋葉原は万世橋の辺りも登場。

こりゃ驚いた。
鼻が利くってこのことですかね、段々歩いてるだけで嗅ぎ付けるようになって来ましたね。


そして通り右側、ややっ!
ええ味出してまんなぁ。
この間口の狭い、均一な高さに並んだ長屋風家屋。

うぉぉお。約200mも続くかっ!
こちらも匂います。プンプン匂います。
こりゃ1923年(大正12年)の関東大震災、復興建築として建てられた店舗付住宅群やないかっ!

先日ちらっとご紹介した、表参道にあった同潤会アパートなんかも同じ頃同じ頃のもの。

いわゆる都市型集合住宅の原点ですな。
当時はこの辺にも似たような、清砂通アパートメントというのがあったそうですが、今や改築されオサレなタワーマンションに。どんどんのどかさは失われてゆくわけです。

なんてことを考えながら、はて、お目当てのぼやぼやにゃんこはこの辺だったはず。と辺りを見回す。匂います。居心地の良さそうな空間があるような。

あっ! めーっけ。

コレコレ、今回追いかけて来たのは。
じぇんじぇんカフェっぽくないけど、一生懸命、カフェですよっ!って言われてる気がする入口。

お! 居たぞ。どきどきにゃんこか。

扉を開けて中へ入ると、速攻オジサマにお出迎え。
直感的に、コレがオーナーと内心確信しながら、ご案内された通り、向かい側の店舗付住宅群の見下ろせる窓際カウンター席へ腰を下ろす。

ランチタイムは混むと知りながらも、一応営業時間内に入っておかないとな、とか、この席だとオーナーとの接触は難しいのでは、などと危惧しつつ、窓越しに先程訪れた庭園の余韻と通りの懐かしさに浸りながら一息。ふーっ。

ざっとメニューに目を通し、まずは自家製ジンジャーエールでさっぱり。

さすが音楽好きなオーナーの店、コースターもこんなんです。
しっかりジンジャーの効いたジンジャーエールが美味いんじゃー。

自宅の蔵書はココへ片付けるんでは、と思わせる豊富な品揃え。
姐さん好みの荷風や路地裏案内、オーナーの記事の源はココにありきな本棚を見てなんだかほっこり。ヒマ潰しにとパラパラしてみたり。

とりあえずバターチキンでまったりしながら、ぼやぼやにゃんこをお待ちしましょう。
それ程広くはない店内もさすがにわさわさなランチタイム。
コクのあるお味に舌鼓。
さらっと完食したあとは、しばらくしてから店員さんにお伺い。

「あのー、席変わってもいいでしょうか?あっちのカウンターの方に行きたいんですけど。」

ともう一つのカウンターの方を指差すと、快く了承してくれたので移動する姐さん。
少し空いてきた店内の四人席にゆったり。

置いてあった近辺地図を見ながら店内を見回せばすぐ横にLPの棚。
おぅ。コレを聴いてらっしゃるのだな。

よく見れば反対側にはなかなかなスピーカーがセッティング。
いーぞいーぞ。

カフェと同時開催中の7インチレコード専門店のきっちり並んだ棚から一応、お目当てぼやぼやにゃんこを探してみたり。

しばらく隣の席にお座りの紳士と何やら興味深い下町今昔を話し込んでいるオーナー。
邪魔しちゃいけないし、だけど姐さん来たこと伝えないと帰れないし、見計らうタイミング。
突然ぼやぼやにゃんこもさすがにヘンなので、二人の会話に加わるような加わらないような体で、

「そう言えば、実はキャロル・キングのレコードをちと探してましてね。」
と切り出すと、
「あ、そこの棚に何枚かあるんじゃないでしょうかね。」
「ええ、ええ、先程ちと見せていただきましたが、どうもぼやぼやにゃんこが見当たらないもんで。」
「...あ゛ぁ、ぁ、ぁ...ソレならここに。」
と出てきました。追いかけてたぼやぼやにゃんこ😽
ソレがこちら↓

ほら、いたでしょ。
ぼやぼやにゃんこ(合言葉)、めーっけ。
コレにて素性を話さずにいても姐さんが来たんだとわかっていただけたご様子。

その後は、下町博士のような老紳士に姐さんが無理矢理加わる形で、オーナーと共に路面電車の話などに花を咲かせて。

「何か、お好きなレコードでも。」
とまるで美味い日本酒を勧められた時の体で上機嫌になり、
「それじゃあ、ボズ様でも♥」
と今となっては『シルク・ディグリーズ』だったか『ミドルマン』だったかも記憶があやふやですが、ミドルテンポのやや懐かし系の姐さんをよじれさせるアーティスト、ってのを自然にリクエストしておりましたん。あはん♥

何故オーナーの所でボズ様だったのかは姐さんととしてもやや謎ですが、その影にやはりnoter仲間のやすやすさんのことも脳裏に横切ったのではないかと。洋楽繋がりでね。

結局15時閉店のところ、店が閉まってからもお付き合いいただき、はっ、いかんこれからまだ寄る所があったんじゃ。とお暇したのは既に日も傾き始めた頃でござんした。


ほんとならもう少し進むつもりでおりましたが、そろそろ姐さんほろ酔いでござんす。

兎にも角にも憧れのオーナーとお会いでき、短い時間ながらもお話ができたこと、大変貴重なひとときでした。
次回はぜひポークジンジャーを食べにお伺いいたしたいと思います。


ぱひゅん♥





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