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私と年下の男の子は助からない


あの人から連絡がこなくなった。

連絡していた内容も区切りがよかった。
そしてあの人も出張で忙しいみたい。

ちょうどよかった。
このまま連絡がこなければいいのに。

このまま私たちの関係が終わればいいのに。



そんな事を思いながら私は新幹線の車内にいた。

「あと20分くらいだね」

その連絡に私は返信をする。


私は

この日

年下の男の子に会った。


会う理由なんて至ってシンプル。


男女が会ってすることなんて
私からすると1つしかない。


私は年下の男の子と致した事がない。
だって私は年上の男性が好きだから。


なぜ今回、年下の男の子と会おうと思ったか。
それは声が良かったから。

そして良い感じの変態だったから。

極め付けはいい感じのクズ加減を感じたから。


私もクズだから
割り切ったクズ同士ちょうど良いと思ったの。




その子には彼女がいるらしい。

彼女がいながらも他の女の子と寝たりするらしい。

バレた事もあるらしいけど、

なぜか女の子は男の子にハマっているらしい。


これが【沼】というものだろうか。



実際に男の子と会ってみると
【沼】というものへの理解ができた。


背が高く
小顔で
少し垂れ目なのかな
凄く優しい顔して
話し上手

そしてベッドの上も。


彼は私の事を気に入ってくれたみたい。

また会いたいと連絡がくる。


私は私で彼女さんに悪いと思いながら

年下の男の子可愛いなぁ

彼女いるって分かってるのに一緒に寝てごめんね

そういう気持ちがグルグル。


でも彼に誘われたら私は

またきっと

会ってしまうだろう。


自暴自棄や病んでるという単語で片付けたくないけど
今の私は本当にそうだと思う。


可愛がってくれて

私に縋ってくれるような

そんな人がいると

私はその人の場所へ

ふらふらと行くと思う。


自分がどれだけ最低な事をしているか

自覚しながらも私はまた繰り返す。

私は

ただただ

プレイを楽しんでいる。


他意はない。

恋愛的な気持ちはもちろんない。


それでもやっぱりクズだな

そんな事を思いながら

私は連絡をとっている。

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