『』

『邪魔』2023.6.14


目に見えないのに名前をつけて可笑しな生き物だ
存在すると信じて疑わない答えのない勉強
好きも嫌いも形取れないのなら同じようなものだ
遭えないからって電子を見つめる盲目の遊び

この世で一番もどかしいのはこの距離だ 邪魔だよ
貴方の香りや体温骨の形を知りたいのに
私がどれだけ悩めど先へ前へ進むのでしょう
解っている それでも

呼吸と同じようで涙と同じような
身体の中にあって消えていくような
いつかこの宇宙で二人になれたら
全部教えて 私の答えになって


いつまで経っても下手なアコースティックギター
脳波 信号を書くことだけ上手になって
本当は 本当は 言葉なんて要らなくて
その優しい眼(まなこ)だけで過不足はないでしょう

この世で一番煩わしいのは主語だ 邪魔だよ
正気も理性も語らず迷わずいれたらいいのに
貴方がいてもずっと独りなんでしょう
覚えてゆく それでも


綺麗な夢なんかじゃなかったよ だけど
ずっとこのまま生きていけたらいいって
屈託もなく思えていたその心は
確かに在るって貴方は頷いてくれるかなあ


呼吸と同じようで涙と同じような
身体の中にあって消えていくような
いつかこの宇宙で二人になれたら
全部教えて 私の答えになって

幸運じゃなくて偶然じゃなくて
必然のバッドトリップ 私達は
目眩も鈍痛も分かち合うことができる
委ねてよ 私 貴方の終わりになりたい







優しく強く狂っている詩
だから『邪魔』という語調の強い題をつけた

どこか諦めに近い寂しさや悲しみがあって
それでも愛していたい強さも弱さも混在している
私はいつか、貴方の終わりになれたらいいと思っている。


ラスサビが特に好きです。


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