死にたいという気持ちの扱い方
死にたいという気持ちが湧いたとき
目の前にはいつも
なりたい自分がそこには居た。
心の風邪と言われることもある、鬱。
だからこそ
誰か特別な人がなるものじゃない。
死にたいという想いや感情も
特別なものなんかじゃない。
いつだってそう思ったり
思わなかったりを繰り返しながら
生きている人がほとんどだと思っている。
様々な理由はもちろん他にもあるけれど
本当の自分とあまりにも遠い場所に
居るように感じられる瞬間に
死にたいという気持ちが
わいてくることが確かにあるなと。
要は死ぬほど苦しい、哀しい、寂しい、辛い
という意味が込められた言葉なのかもしれない。
前はよくこの感情に真っ向から立ち向かい
死ぬか生きるかという
二択しかないような危なっかしい
瀬戸際の戦いを何度もしていたのだけれど
今は少し感覚が変わってきた。
死にたいという気持ちや絶望感が
自分の中からわいてきたとき
それは【ターニングポイント】
なのだと感じるようになったこと。
今までの考え方じゃこれからは
もう生きていけないよという
自分の心と体からのサイン。
自分と向き合う時間が必要だよということ。
メンテナンスの時期だよという合図。
そういうサインを受け取ったら
いつもよりも丁寧に自分の心と対話をする。
そういう時間を意図的に必ず作る。
自分の想いや行動を振り返り、探してみる。
あくまでも振り返りは
自分を一切責めずに優しくしてあげること。
・無理をしすぎていることはないか?
・嘘をついていることはないか?
・自分に我慢をさせすぎていないか?
・本当は、何が辛かった?
・本当は、何が嫌だと思った?
・本当は、何が悲しかった?
ひとつずつ聞いては
そう思っていたんだねと
まず、ただ受け止める。
そして、対話の時くらいはちゃんと最適な
環境を用意して自分を甘やかしてあげる。
場所はどこでもいい。
自分の中の自分と静かに対話さえ出来れば。
自分のために、自分の好きなものを用意する。
好きな飲み物や食べ物。
好きな空間や音楽。
好きな香りや洋服、好きなもの。
そういうものをちゃんと
自分に自分が与えてあげること。
大好きな人や大切な人が辛いときには
愛をこめて抱きしめるように
自分のこともしっかり抱きしめてあげる。
そのあとに、一呼吸おいてから
・本当は、どうしたかった?
・本当は、どうだったら良いんだろう?
・本当は、どんなものが欲しいんだろう?
こんな質問を投げかけて
すこしだけ、埋もれた本当の自分に会いにいく。
自分の中にある
本当の気持ちや本音を聞き出して
本音と行動の間にある小さなズレを探す。
先を考える ということとは少し違う。
今はわからなくてもいいから
望みの引き出しをあけておく。
本当の自分の気持ちたちに
全部OKを出してあげる。
未来は遠いものなんかじゃなくて
今の自分が幸せになること
今、満たされることから
未来は始まっていて作られるってことに
気付いてから私はとても楽になった。
自分よりも大事にすべきものなんて
本当はなんにもない。
逆に言えば、自分を大事に出来ないまま
出来上がった幸せや愛、場所や関係は
いつか崩れてゆくんだと知った。
でも、頭ではわかっているのに
くだらないものにいつまでもしがみつく
くだらない自分も嫌というほどみてきた。
自分にとって本当に必要なものって
探してみると
いわゆる世間の一般的な感覚というものとは
逆だったりズレが多かったりする。
(それまでは一般的に幸せといわれるものや
みんなが良いと思うものや好きそうなものに
しがみついていた部分が多々あったけど)
ターニングポイントに来て
感覚的に八方塞がりになった時。
1番頑張って最優先で手に入れるべきは
逃げる強さや
立ち止まる強さだったりする。
また、なにかを"手放す"ということも
愛であり、強さだなと最近思う。
手放すという言葉は
言葉にすればなんて簡単なのだろう。
手放せたら本当は
楽になれるものばかりだけど
手放せないと思い込んでしまうようなものが
私たちのまわりにはいつも溢れてる。
だけど、転機には必ずといっていいほど
その荷物降ろしなさいと言わんばかりに
手放さなくてはいけないことがよく起きる。
自分の今までの生き方や考え方を
変えるって正直に言って簡単なことではないし
逆に受け入れることや許すことの方が
自分にとって本当に苦しい瞬間が沢山ある。
色々なターニングポイントを
嗚咽するほど泣いたりしながら乗り越えてきて
今改めて考えてみると
私自身がずっと1番欲しかったのは
自分の無力さ、弱さと向き合い
さらけだせる本当の強さだった。
何度も何度も
弱い自分を見つけては
いつまでたっても弱さがすべてなくなり
強くなることなんてないんだと思い知らされる。
ただただ繰り返すだけだった。
何度も怖くて震えても、何度も踏み出す。
弱い自分を見つけては、それでも信じる。
だからもう、弱いままの自分で
いいんだと許せるようになった。
本当の強さはそのままの自分を全部
自分が許してあげた時に初めて
手に入れられるんだと
教えてくれる大人に本当は
ずっとずっと、出会いたかった。
自分の中で間違いなく湧いてしまった
死にたい気持ちの扱い方がわからず
上手く伝えることも出来ずに苛まれて苦しみ
戦っていたあの頃のわたしを見ているような
切ない気持ちになるニュースばかりで
いつも心が痛くて仕方なくなる。
今悩んでいる人に誰かひとりにでも
届いてくれたら…と祈るような気持ちで
気付いたらこの記事を書いていた。
自分にとっての辛くて苦しい
ターニングポイントを超えて
いつか人生を振り返った時に
そんな時もあったな、懐かしいと
心から幸せなとびっきりの笑顔で笑う人が
これからどうかひとりでも増えますように。
いつかなりたい自分には必ずなれる。
求めていれば、信じていれば必ずなる。
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