たんぱく質をめぐる冒険 in オーストラリア
オーストラリアに来たばかりのころ、食卓に上がるメインは
にく、にく、にく…
🍖🍖🍖🍅🥑🍖🍖🍖🍖🍖🍅🥑🍖🍖🍖🐟🍖…
今日も肉か…
肉を食べたい夫と食べたくない私の攻防
夫は肉のない食卓を認めない。
脂肪燃焼スープを出したらそれがトラウマになり、以降私の作るスープを食べなくなった。
平日はほぼ肉。土曜は冷凍ぎょうざかピザ(朝・昼は作る)日曜日はトマトスパゲッティとアボカドサラダ。
当時スーパーで売られていたのは、ひき肉を除けばかたまりの肉ばかり。
ブロック状にして煮込むかステーキにするか、
半解凍にしたうえでスライスするか。次女はまだ離乳食だったので、調理したかたまり肉はフードプロセッサーで細かくする必要があった。
トマトソースのスパゲッティは唯一、肉が入っていなくても夫が満足するメニューなので、肉なしデーを設けたい私は、週末に必ず作った。
肉以外の選択肢・さかな
魚や大豆だったらもっとヘルシーで簡単にたんぱく質が取れるのになあといつも思っていた。
魚も売っている。しかし普段使いの食材にするには値段が高い。
今でこそ手ごろな値段で買えるようになったが、少し前まで我が家にとって切り身の魚は高嶺の花だった。
二切れ約1100円。4人家族だから2パックで2200円…。日本ならお刺身が買える。
かといってお安めの白身魚(ホキ /深海魚 & バサ /ナマズ)は、もすっとした食感で、魚欲があまり満たされない。あと切り身が大きい(50cmくらい)ので、まな板からはみだすのが嫌だった。
他にも
一時期毎週食べていたが、このニュース以降買わなくなった。
海鮮ミックス
大人は気に入っていたが、こどもが苦手だった。
おいしい。半額のときだけ買う。
おいしいけど、メインにはならない
などいろいろ試し、魚欲をだましだまし満たしてきた。
※ちなみに現在週一回で食べられるようになったお手頃サーモンはこれ。キロ当たりの値段でみると、約半額!
肉以外の選択肢・大豆
魚があまり買えないということは、残るたんぱく質は大豆だ…。
スーパーに豆腐は売っている。日本円に直すと300円くらいだ。
しかし地元で一丁40円ほどで買っていたのを思うと、躊躇してしまう。あと大豆製品の中で、素の豆腐は一番惹かれない存在というのもある。
個人的大豆製品ランキング 湯葉>納豆>油揚げ>>>豆乳>豆腐
始めは近所のアジアンスーパーに売っている揚げ豆腐を買った。
油揚げのように中がぱふっとはしておらず、完全に豆腐のまま。それでも細かく切ってお味噌汁に入れたりおでんにいれたりしていた。
量が多くて賞味期限が短いのが難点だったが、おおむね満足して週に一度は購入していた。その店がなくなるまでは。
それは急な閉店だった。最後の営業日、わりと常連だった私に、店員さんはスーパーオリジナルのエコバックをくれた。
あっという間に店は改装され、その跡地にオープンしたぴかぴかのドラッグストアの前を通るたび、はにかみ屋の店員さんと揚げた豆腐が恋しかった。
その店の話を、子どもの学校の日本人ママにしたところ、車で10分ほどの隣町に大きなアジアンスーパーがあるということを教えてくれた。しかもそこには納豆が売られているらしい!
さっそくその週末そのお店に行ってみる。すると
あるわあるわ!納豆が大量に売られている!冷凍だけどっ…!
日本に比べれば割高だし、ビタミンはなくなっているだろうけれど(※)納豆タベタイ。カゴにいくつか放り込む。しかし納豆は私と子供の昼食としては活躍してくれたが、夫へ出す食事のメインにはならない。
(※)「解凍することによって水溶性ビタミンが流れ出てしまいますが、タンパク質をはじめとするその他の栄養素は壊れることはありません。(全国納豆協同組合連合会)
と、同時に味噌汁コクがない問題にも頭を悩まされていた。
出汁がでるよう、顆粒だし+いろいろな野菜を入れてみたが、多少脂分があった方が味噌汁はおいしい。やはり油揚げしかない…。でもこのお店には同じものは売ってない…。
そしてある日、完全に私の希望通りの食材を見つけた。それがこの
黄金大豆皮だ!
Fried Dry Bean Curd...乾かして揚げた豆のどろっとしたやつ…もしかして、揚げ湯葉?
日本はなんでもかんでも食品が進化している国だと思っていたが、その日本でもあまりお目にかかれないニッチな商品。
昔アルバイトをしていた京都の居酒屋に「ポテトサラダの湯葉巻き揚げ」というものがあった。私はそれが大好きで、まかないのときはいつもそれをお願いしていた。
揚げた湯葉は外がぱりぱり、中はしっかりしたコシがあり、大豆のいい香りがして大好きだった。
京都の湯葉と同じというわけにはいかないが、汁物、煮物、鍋物(鶏団子鍋など)に加えるだけで劇的においしくなった。常にストックし、日々使っている。
そして現在は魚の値段が下がったことと、大豆皮で満足度の高い副菜が作れるようになったことで、購入する肉の量は以前の半分ほどになった。
そして今のところ、夫からの苦情はきていない…。
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