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ある程度の執念がないとダイエットは続かないのかもしれない

コロナ禍に、当時付き合っていた彼氏に振られたことがきっかけで、-10㎏のダイエットを決行し、約1年半後に55㎏から45㎏のダイエットに成功した。

ゆっくり健康的に体重を落としていったおかげで、大きくリバウンドすることはなかったのだが、ここ2カ月くらいで体重が50㎏手前まで戻ってしまった。見た目は大きく変わらないし、標準体重よりは軽いし、美容体重付近をウロウロしているので太っているというわけではないのだが、それでも46~47㎏台が自分の体感としてベスト体重だったので少々やばいという思いでいっぱいなのである。というわけで、地味にゆるりとダイエットを再開している。

食事内容を改めて見直し、元彼見返してやる計画の時と同様のものに極力戻した。私の自宅は某マンションの5階以上なのだが、どんなに疲れていても階段で上り下りするようにしている。

だがしかし、体重がスムーズに減らない。30代になると身体の変化が大きく出てきて代謝が悪くなったり疲れが取れにくくなったり……というだけが理由ではない。

原因はわかっている。
当時に比べて、私が自分に甘いからだ。
当時に比べて、本気でダイエットに取り組んでいないからだ。

食事は2年半前にダイエットをしていた時のものに戻しはしたが、出張でどうしても外食をしなければいけない時を除き「必ず」自炊したダイエット食を食べていた。だけど今は、仕事で疲れた時は「まぁ仕方ないよね~」と普通に外食に手を出してしまっている。その食事内容には大いに気を付けてはいるが、それでもやはり量は多い。

そして間食。以前のダイエット時はチョコレート効果72%やらナッツやら、ダイエットに良しとされているものしか食べていなかった。たまに他bるスタバのフラペチーノも、ホイップやソースを少なめにしたり、ミルクを無脂肪に変更したりとささやかな抵抗をしながら15時くらいに食していた。そしてそれを食べるのもほとんどは会社にいる時だけで、自宅にいる時はヨーグルトやらフルーツやらで済ませていたし、それで満足だった。だがしかし、今は高カロリーで甘いチョコレートやらケーキやら、そんなものを頻繁に、というわけではないがパクパクと食べてしまっている。

そして運動。以前のダイエット時の後半は、夜な夜なリングフィットアドベンチャーに励んでいた。どんなに仕事で疲れて帰宅が遅くなっても、だ。良いか悪いかは置いておいて、飲み会帰りでもせめてと思いプランクは欠かさずにやっていた。それなのに今はリングフィットアドベンチャーを週に1回やるかやらないかになってしまった。エスカレーターやエレベーターは使わず階段を使うことは徹底しているものの、言ってしまえばそれくらいしかやっておらず、以前のそれと比べて運動量は確実に減ってしまっている。

痩せたいとは思っているが、どこか本気を出せない。
前の-10㎏じゃなくて、今回は‐2~3㎏減らしたいだけなのに、進捗状況は非常に悪い。

なぜか。
それはたぶん、今回のダイエットに関しては「執念」がないからだ。

前回のダイエット時は「痩せて憎きアイツ(元彼)を見返してやる!!!!」という確固たる執念があった。そしてその執念だけを支えに、約1年半かけて目標達成した。ある意味、「誰かのため」にダイエットをした。決してポジティブな感情ではないけれど。

しかし、今回はどうだ? あくまでも今回は「自分のため」だけでしかない。自分が「ベスト体重まで戻したい」と思ったから始めたダイエットであって、「もうちょっと痩せて綺麗になって、憧れのあの人に似合う女になりたい!」とかそういうものもない。何もない。
そして面倒なことに、たとえ自分以外のためであるダイエットであっても、私はきっと突き動かされないだろう。執念とか、そういった類の負の感情でしか、大きく突き動かされない面倒くさい女であるのだ。そういった自覚はしっかりあるのだ。だからきっと私は「結婚式のため」とかで痩せられる気はしない。結婚式の予定どころか結婚の予定もないし、相手もいないのだけれども。

じゃあもう一回振られるか? 誰に? 相手もいないのに誰に痛めつけられれば私はやる気を出せるのだ?
こう書くとマゾ気質なように見えてしまうが、ダイエットなんてマゾ気質あ多少でもないとできない。だって摂生に摂生を重ねるだけなのだから。

このままだと、私はこれから先も「執念」という感情が沸き上がらない限り、何事も成し遂げられない非常に生きづらい人生を歩むことになる。それは嫌だ。想像しただけで生きるのがつらくなる。

このダイエットは修行だ。私が負の感情に頼らず、この先も成長をしながら生きていくための修行だ。
自分に甘くならず、今日の夜ご飯から仕切り直し、リングフィットアドベンチャーをして湯舟に浸かり、日が変わる前に就寝する。摂生に摂生を重ねるのだ。

負の感情がなくてもダイエットは成し遂げられることを、私は自分自身に証明しなければならない。その時は、-10㎏達成した時のような、もしくは元彼に「可愛くなった」と言わしめた時のような、そんな達成感は得られるのだろうか。

達成した際の自分に、乞う期待! である。

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