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【21年12月13日(月)】金融市場

今週の注目材料
・13日日銀短観
・15日FOMC
・15日米11月小売売上高
・16日欧ECB理事会
・16日貿易統計
・17日日銀金融政策決定会合

(1)日経平均: 28,640.49 +202.72(0.71%)
反発。米11月CPIの上昇は想定内となり、前週末の米国株式が上昇した流れを受けた。FOMCをにらみ、積極的な売買は手控えられた。

【明日の見通し】
明日から開催される連邦公開市場委員会での引き締め加速への見方に変わりはなく、積極的な買いを抑制か。欧州でのオミクロンニュースやWHOの発言を受け手景気敏感株を中心に売りか。

(2)TOPIX: 1,978.13 +2.65(0.13%)
上記を背景に反発。業種別では値上がり19、値下がり14。値上がり率上位は海運、保険その他金融、ゴム製品、機械、化学、電機、食料品など。値下がり率上位は輸送用機器、不動産、サービス、繊維製品、電気ガスなど。

(3)マザーズ:1,023.66 -6.88 -0.67%
続落。朝方は前週末10日の米株高を受けて高く始まったが、その後は売り。年末にかけてIPOラッシュを控えており、資金を捻出するための換金売りか。

(4)日10年国債: 0.045 -0.005
「オミクロン型」を含め、景気の先行き不透明感から買いが優勢。日銀短観はおおむね予想通りの結果と受け止められ、債券市場での反応は限定的であった。

(5)ダウ(12/10): 35,970.99 +216.30(0.60%)
反発。米11月CPIは、前年同月比6.8%上昇し約39年ぶりの高い伸びとなったものの、市場予想平均と一致。米10年物国債の価格の小幅な値動きであったこともありハイテク株を中心に買い。午前にミシガン大学が発表した12月の米消費者態度指数(速報値)が70.4と、前月の67.4から改善し、市場予想を上回ったこともプラスに働いた。

(6)ナスダック(12/10): 15,630.601 +113.231(0.72%)
上記を背景に反発。米長期金利は前日終値を下回って推移したことから、ハイテク株が買われた。ソフトウエアのマイクロソフトとスマートフォンのアップルがともに3%高となり、アップルは上場来高値を更新。

(7)S&P(12/10):  4,712.02 +44.57(0.95%)
上記を背景に反発。セクター別では、情報技術、生活必需品、エネルギーが騰落率プラス上位に並んだ。個別では、前日夕に発表した決算が市場予想を上回ったIT(情報技術)のオラクルが16%高。

【明日の見通し】
原油相場上昇から、エネルギー関連への買いか。半面、FOMCでの引き締め加速への見方に変わりはなく、積極的な買いを抑制。一方、前週末に南西部で発生した竜巻による甚大な被害が観測されており、経済への影響が不安視されれば売り。また、オミクロン懸念に関するニュースは出て来ており再び、抑制の要因になるか。

(8)米10年国債(12/10):1.484 -0.017
11月の米消費者物価指数が39年ぶりの高い伸びとなったが、市場予想の範囲内と受け止められた。

(9)日経225先物
3月物は反発。清算値は前営業日比270円(0.95%)高の2万8650円。前週末の米株高や日本時間13日の米株価指数先物の上昇を受け買い。ソシエテ、野村、ドイツが買い越し上位に、パリバ、シティ、SBIが売り越し上位に。

(10)ドル円
円相場は反発。17時時点は1ドル=113円54~55銭と、前週末の同時点に比べ4銭の円高・ドル安。11月のCPIは、ほぼ市場予想通りの結果となった。利上げの前倒し観測を一段と強める内容ではなかったと受け止められ、ドルの買い持ち高を解消するドル売り・円買いが優勢。

(11)国内先物原油
反発。9日午後に「バイデン米政権は原油輸出の禁止を検討していない」と報じた。米国内の需給悪化懸念が後退したことを受けてドル建ての原油先物相場が上昇した流れを引き継いで買い。

(12)個別銘柄
①アートスパーク
WEBTOON Entertainmentとの資本業務提携を発表。

②パワーファス
先週末に業績予想の上方修正を発表。中国連結子会社の蘇州強力五金有限公司の持分全てを譲渡、関係会社出資金売却益を約18億円計上することで、純利益は従来予想の0.7億円から19億円に上方修正。

③フロンティアインターナショナル
前週末10日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(5~10月)連結業績について、売上高が98億円から102億8200万円へ、営業利益が11億円から14億100万円へ、純利益が7億円から9億2900万円へ上振れて着地したようだと発表。

④三井ハイテク
先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は95.5億円で前年同期比5.1倍となり、通期予想は従来の116億円から130億円、前期比3.4倍にまで上方修正。

⑤ANAP
メタバース領域に事業参入すると発表。

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