見出し画像

【21年12月22日(水)】金融市場

(1)日経平均: 28,562.21 +44.62(0.16%)
続伸。朝方は、21日の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、値がさ株を中心に買い先行。米国前日は治療薬の普及期待や歳出法案の進展期待を支援材料に終日堅調に推移。こうした流れを引き継いで日経平均は96.47円高でスタート。ただ、前日の大幅反発で既に米株高は織り込み済みで、寄り付き直後は失速。時間外の米株価指数先物は軟調と前日終値近辺でのもみ合い。

【明日の見通し】
欧米投資家のクリスマス休暇入りとともに市場エネルギーが減退し、上昇機運は高まりにくい。個人投資家の関心はIPOラッシュに。

(2)TOPIX: 1,971.51 +1.72(0.09%)
上記を背景に続伸。売買代金は概算で1兆9894億円と節目の2兆円を割り込み。業種別は値上がり16、値下がり17。値上がり率上位は空運、鉱業、ゴム製品、その他金融、証券商品先物、電機、不動産など。値下がり率上位はパルプ紙、食料品、電気ガス、その他製品、小売など。

(3)マザーズ:998.60 +33.52 +3.47%
上記を背景に続伸。値上がり銘柄数は325、値下がり銘柄数は69。

(4)日10年国債: 0.060 +0.010
長期金利は上昇。21日に米株の上昇を受けて米長期金利が上昇し、朝から国内債にも売りが優勢。日銀10月開催分の金融政策決定会合の議事要旨によると、「現状ではインフレ圧力の強まりが日本全体の経済厚生を低下させる可能性は低く、強力な金融緩和を維持すべきである」などの声が出ていたことが分かったが、影響は限定的。

(5)ダウ(12/21): 35,492.70 +560.54(1.60%)
反発。直近3営業日で1,000ドル近い下げとなっていたことから、旅行・レジャー関連株を中心に自律反発狙いの買いが先行。バイデン米大統領は21日の演説で「現時点で、ロックダウン(都市封鎖)対策は想定していない」と発言したこともあり、経済への影響は限られるとの見方が優勢。また、治療薬の普及期待や歳出法案の進展期待も支援材料。また。ワクチンの追加接種は感染防止に一定の効果があることが確認されたほか、新型コロナの経口薬を米食品医薬品局が早ければ今週中に承認する構えだと報道も支援材料に。
四半期決算が市場予想を上回る増収増益となったナイキが6%高。ボーイングも6%近く上昇。

(6)ナスダック(12/21): 15,341.087 +360.143(2.40%)
上記を背景に反発。前日夕に発表した四半期決算や見通しが市場予想を上回ったマイクロン・テクノロジーが11%上昇。アドバンスト・マイクロ・デバイスやエヌビディアなど半導体株全般に買い。

(7)S&P(12/21):  4,649.23 +81.21(1.77%)
上記を背景に反発。セクター別では、エネルギー、情報技術、一般消費財が騰落率上位に並んだ。

【明日の見通し】
経済指標が注目材料で国内総生産(GDP)確定値は前月比年率+2.1%と改定値から横ばい、消費者信頼感指数は111.0と前月を上回る見通し。想定通りなら、成長の継続を好感した幅広い買いが継続か。

(8)米10年国債(12/21):1.458 +0.032
長期債相場は続落。米株式相場が反発し、リスクオンの債券売りが優勢。

(9)日経225先物
3月物は反落。清算値は前日比60円(0.21%)安の2万8440円。日21日の米株式相場の上昇を受けて買いが先行したが、次第に売りに押された。ソシエテ、Cスイス、SBIが買い越し上位に、野村、アムロ、シティが売り越し上位に並んだ。

(10)ドル円
円相場は続落。17時時点は1ドル=114円15~16銭と、前日の同時点に比べ50銭の円安・ドル高。21日の米株式相場や22日の日経平均株価が上昇し、リスクオンの円売りが優勢。21日の米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いも出た。

(11)国内先物原油
続伸。ニューヨーク原油先物相場が前日に続いて日本時間22日の取引でも堅調に推移し、国内原油にも買いが波及。日米の株リスクオンの原油先物の買い。

(12)個別銘柄
①ERIホールディングス
22年5月期業績予想の上方修正を発表。

②神栄<3004>はカイ気配スタート。同社は21日取引終了後、メディパルホールディングス<7459>と資本・業務提携を締結すると発表

③PG
脱炭素社会への移行に貢献する「トランジション・ファイナンス」の一環として、コンテナ船18隻を対象とした総額約2500億円のリースファンド事業案件を受注したことを発表

④くふうカンパニー
親子向け情報メディアの運営を行うアクトインディと資本・業務提携を締結すると発表

⑤クシム
ブロックチェーン開発を手掛けるスタートアップ企業のチューリンガムを株式交換で完全子会社化することを発表

#投資
#金融市場
#日経平均
#TOPIX
#NYダウ
#ナスダック
#SP500
#債券
#日経225先物
#為替
#原油
#銘柄

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?