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【21年12月24日(金)】金融市場

(1)日経平均: 28,782.59 -15.78(-0.05%)
反落。23日の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け上昇。「都内でオミクロン株の市中感染が確認された」との報道から軟化。半導体関連株が強くレーザーテクや東エレクが上場来高値。

【明日の見通し】
年末高期待も残るが、特に材料はなく2万9000円戻り売りから簡単には突破できないか。売買代金は引き続き低水準にとどまるとみられ、2万9000円に差し掛かる水準でもみ合う展開が見込まれる。

(2)TOPIX: 1,986.78 -2.65(-0.13%)
上記を背景に反落。業種別は値上がり8、値下がり25。値上がり率上位は機械、ガラス土石、電機、精密、非鉄金属など。値下がり率上位は保険、陸運、電気ガス、その他金融、情報通信、石油石炭製品など。

(3)マザーズ:1,003.36 +8.26 +0.83%
前日物色された直近IPO銘柄を中心に利益確定売りが出たものの、主力IT株が堅調でマザーズ指数を押し上げた。

(4)日10年国債: 0.060 ±0.000
インフレ圧力の高まりを示す米経済指標が23日に発表されたのを受け、米金融政策の正常化が早期に進むとの見方が広がり、同日の米長期金利が上昇。国内債にも売りが波及。一方、年末や四半期末に絡んだ投資家の長期債に対する需要もあった。

(5)ダウ(12/23): 35,950.56 +196.67(0.55%)
続伸。FDAは、メルクの新型コロナ経口治療薬「モルヌピラビル」に対し、緊急使用許可を承認。前日のファイザーに続いて、経口治療薬が承認されたことで、投資マインドの改善。また、オミクロン型の感染による入院や重症化のリスクが低いとの調査結果が相次ぎ景気敏感株を中心に買い。

(6)ナスダック(12/23): 15,653.374 +131.482(0.84%)
上記を背景に続伸。個別では、テスラが6%高。イーロン・マスク最高経営責任者は22日も売却。その後、ツイッターで「ほぼ完了した」と投稿し、同氏による株式売却での需給悪化の懸念が和らいだ。

(7)S&P(12/23): 4,725.79 +29.23(0.62%)
続伸。11セクターは9セクターが上昇し、2セクターが下落。一般消費財、資本財、素材が1%超上昇し、コミュニケーション、IT、金融も0.5%超上昇。一方、不動産、公益が小幅に下落した。週間では全11セクターが上昇。一般消費財、ITが3%超上昇し、コミュニケーション、エネルギーが2%超上昇。資本財、ヘルスケア、素材、金融も1%超上昇

【明日の見通し】

(8)米10年国債(12/23):1.494 +0.041
長期債相場は反落。インフレ圧力の高まりを示す米経済指標を受け、金融緩和策の正常化が進むとの見方が強まり、債券売りが優勢。また11月の個人消費支出(PCE)デフレーターはコア指数が前年同月比4.7%上昇と市場予想を上回ったのも材料に。

(9)日経225先物
3月物は横ばい。清算値は前日と同じ2万8710円。23日の米株高から買いが先行したものの、東京都で新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の市中感染が初めて確認されたと伝わると売りに押された。アムロ、ゴールドマン、MUMSが買い越し上位に、野村、Cスイス、SBIが売り越し上位に並んだ。

(10)ドル円
円相場は続落。17時時点は1ドル=114円35~38銭と、前日の同時点に比べ10銭の円安・ドル高。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」を巡り、感染しても重症化する可能性が低いとの調査発表が相次いだ。世界景気の先行き不透明感が和らぎ、リスクオンの円売り。

(11)国内先物原油
続伸。ニューヨーク原油先物が23日の取引で上昇し、国内原油にも買いが波及。23日の米株高を受けてリスクオンの買い。東京での市中感染報道から上値を抑えた。

(12)個別銘柄
①ウェッジホールディングス
両社の持ち分法適用関連であるグループ・リースが、Jトラスト子会社のJトラストアジアにタイで提起された会社更生申立訴訟において、最高裁上告審が棄却され、グループ・リースが全面的かつ最終的に勝訴したと発表

②サイジニア
ネット上でビッグデータを活用したマーケティング支援ビジネスを展開し、22年6月期はトップラインの急速な伸びを背景に営業損益が2億7000万円の黒字と大幅改善する見通し。1月末現在の株主を対象に1株を2株にする株式分割を実施することを発表

③イソライト工業
品川リフラクトリーズ<5351>がイソライトに対して完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表

④ローランド ディー.ジー.
21年12月期の連結業績予想について、売上高を438億円から453億円へ、営業利益を54億円から63億円へ、純利益を34億円から39億円へ上方修正し、あわせて20円を予定していた期末配当予想を60円に引き上げた

⑤FRONTEO
金融向けのインフラ、テクノロジープラットフォーム「Symphony」を提供する米Symphony Communication Services, LLCと協業すると発表

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