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【21年12月23日(木)】金融市場

(1)日経平均: 28,798.37 +236.16(0.83%)
続伸。年末に向けた先高期待と、22日の欧米株高を受けた買いが優勢。中国や香港、台湾といったアジア株が堅調で株高を後押し。半導体主力株や、空運、海運、機械など景気敏感株が高かった。

【明日の見通し】
個別株の物色は活発。EV・量子・メタバース3本のテーマとした物色の流れか。EV関連では三井ハイテック、量子コンピューター関連ではNTT・東大連合が新型計算機の基幹技術を開発したと発表し、メタバース関連ではCRI・ミドルウェア 等がある

(2)TOPIX: 1,989.43 +17.92(0.91%)
上記を背景に続伸。業種別では33業種中30業種が上昇し、下落は医薬品、パルプ・紙、小売の3業種にとどまった。値上がり率1位は鉱業で、以下、空運、海運、輸送用機器、サービス、卸売と続いた。

(3)マザーズ:995.10 -3.50 -0.35%
反落。前日までの上昇を受けた利益確定の売り。また、今週上場したばかりの直近IPO銘柄に物色の矛先が向いた。

(4)日10年国債: 0.060 +0.005
長期金利は横ばい。新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から22日の米長期金利が小幅に低下し、国内債にも買い。しかし、日米の株高リスクオンの債券売り。

(5)ダウ(12/22): 35,753.89 +261.19(0.73%)
続伸。米7-9月期GDP確報値が年率換算で前期比2.3%増と、市場予想平均の同2.1%増を上回ったことを好感。また、FDAが同日、ファイザーの新型コロナウイルス経口治療薬に緊急使用許可を出した。「オミクロン株」の世界的な感染拡大が警戒されるなか、リスク回避姿勢が後退した。個別では、カーニバルやマリオット・インターナショナルがそれぞれ3%高となるなど旅行・レジャー関連株への買いが目立った。

(6)ナスダック(12/22): 15,521.892 +180.805(1.17%)
上記を背景に続伸。また、米長期金利は横ばい圏で推移し、ハイテク株への買いを誘った。マイクロソフトとアップルがともに2%近く上昇、テスラが大幅高、アルファベットも上昇。

(7)S&P(12/22): 4,696.56 +47.33(1.01%)
上記を背景に続伸。11セクターは一般消費財の+1.73%を筆頭に全11セクターが上昇。IT、ヘルスケアも1%超上昇し、不動産、コミュニケーション、素材も0.7%超上昇した。個別ではテスラが7.49%上昇。イーロン・マスクCEOが納税のための持ち株売却が終了したとコメントしたことが好感された。

【明日の見通し】
S&P500先物小幅高、ナスダック100先物は小幅安。NYダウ先物は10ドル高。NY原油先物は続伸。今晩発表される先週分新規失業保険申請件数、耐久財受注速報値、新築住宅販売件数はいずれも前回より堅調な内容が予想される。強い経済指標を受け成長を好感した買いが続き、景気敏感株やハイテク株、さらに原油高を背景にエネルギー関連株などが買いか。

(8)米10年国債(12/22):1.453 -0.005
長期債相場は小反発。米消費者信頼感指数の改善で債券売りが強まる場面があったが、シンガポール政府の22日にワクチン接種完了者が隔離無しで入国できる便の航空券販売を一時停止するとの発表等コロナの感染拡大への警戒感は根強く、リスクオフの債券は買い優勢。

(9)日経225先物
3月物は反発。清算値は前日比270円(0.94%)高の2万8710円。前日の米株高や、23日のアジアの主要な株式相場の堅調推移を受け、リスクオンの買い。ソシエテ、MSM、BofAが買い越し上位に、アムロ、野村、MUMSが売り越し上位に並んだ。
海外組は買い越し、国内組は売り越し上位。

(10)ドル円
円相場は続落。17時時点は1ドル=114円24~25銭と、前日の同時点に比べ10銭の円安・ドル高。日米の株式相場が上昇し、リスクオンの円売り。また、米食品医薬品局(FDA)が22日、ファイザーが開発した新型コロナウイルスの飲み薬の緊急使用を承認したと発表も材料に。

(11)国内先物原油
続伸。米エネルギー情報局が22日発表した週間の石油統計で、原油在庫が市場の予想以上に減少し、需給の引き締まりを意識した買いが優勢。

(12)個別銘柄
①ジィ・シィ企画
3Dアバターを採用した健康経営サポートサービス「NUCADOCO」の提供を22年1月から開始すると発表

②サイジニア
22年1月31日を基準日として1株につき2株の割合で分割すると発表


③ウェッジホールディングス
両社の持ち分法適用関連であるグループ・リースが、Jトラスト<8508>子会社のJトラストアジアにタイで提起された会社更生申立訴訟において、最高裁上告審が棄却され、グループ・リースが全面的かつ最終的に勝訴したと発表

④カルナバイオサイエンス
21年12月期連結業績予想について、売上高を9億2300万円から20億600万円へ、営業損益を18億1100万円の赤字から5億4800万円の赤字へ、純損益を18億2500万円の赤字から5億6000万円の赤字へ上方修正すると発表

⑤神栄
メディパルホールディングスと資本・業務提携を締結すると発表

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