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#文化
インド料理のこと4-2 Ethnic Cuisine: the significant 'other'/Ashis Nandyを読んで
前回に引き続き、Nandyのエッセイを読んでいきましょう。
今回は、エッセイで展開するいくつかの主張をとりあげていきます。
エスニック料理の近況
30年前から近年にかけてのエスニック料理の状況を2つとりあげています。
日本の大都市でも90年代前後に異国の料理を提供するレストランが増加したと言われています。この動向が注目され、学際的なテーマになって食の国際化の議論がされています[1]。
近年の
インド料理のこと4-1 Ethnic Cuisine: the significant 'other'/Ashis Nandyを読んで
このエッセイには、2003年版と2021年版があります。2003年に発表されたエッセイのタイトルは、「Ethnic Cuisine: the significant 'other'」でしたが、2021年に出版された本ではタイトルが 「ethnic cuisine」に変更されています。
以前から、2003年のエッセイに目を通していましたが、2021年の新しい本に「ethnic cuisine」という
インド料理のこと3 THE CHANGING POPULAR CULTURE OF INDIAN FOOD/Ashis Nandyを読んで
このエッセイは、急速に形成されつつある現代インドの食文化を大きく2つの流れから説明しています。
現代インドにおける食文化の流れ
・南インドのファストフード(イドゥリ、ドーサ、ワダ、ウタパム)が、インド全体で幅広く受け入れられるようになっていること。
・過去50年の間にインド国内の都市のフォーマルな場あるいはセレモ二ーの場で提供される料理としてムガル料理やパンジャーブ料理が占めるようになったこと