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二本松萬古焼・二本松焼

2023年9月24日~27日
場所: 福島県二本松市

こんにちは!
工芸品の職人さんと交流するインターンシップに参加するため、青春18きっぷを使い、関西から1日かけて初めての福島県へワクワクしながら向かいました。
二本松萬古焼・二本松焼の唯一の窯元である井上窯さんにお世話になりました。

二本松萬古焼・二本松焼について

二本松萬古焼・急須

みなさん、二本松萬古焼・二本松焼をご存知でしょうか。
二本松萬古焼は、江戸時代末期から現在の福島県二本松市で始められた焼き物です。「手ひねり型くずし」という技法を用いて作られています。木の型に沿って粘土で成形され、急須や茶器などがあり、どれも深みのあるツヤと土肌が特徴です。

二本松萬古焼・梅模様が施されている急須と木型

二本松藩の時代から明治時代まで続き、戦時中は一時継承が途絶えてしまったそう。しかし、戦後に復興が図られてから現在まで引き継がれてきました。
始まりは、江戸時代の武士が失業して城下町で始めたのがこの焼物業だったそうです。当時、高級品で位の高い人に向けて作られていたものです。
江戸時代ということは、300年以上も伝承されているということですね!歴史をお聞きすると、さらに焼物の奥深さを感じます…。

実際に二本松萬古焼の茶器でお茶をいただきましたが、茶器の口をつける部分がmm単位の薄さで口触りがとても良く、サラっとした表面に触れていたくなる触り心地です。

二本松焼・時計
カラフルなお皿やコップ

二本松焼は、お皿やカップ類の日常的に使われる食器類で、釉がかけられた鮮やかな色の器です。とてもカラフルでかわいらしい色…!

窯元・井上窯さん


4日間インターンシップでは、井上窯さんにお世話になりました。
父・井上善夫さん、娘・舞さんが職人で焼物を作り、母・ゆう子さんはお店など運営面から支え、ご家族で長年窯を続けてこられました。

(左から)舞さん・善夫さん・ゆう子さん

井上窯さんの最大の特徴は、粘土作りから成形、焼成、販売まで全て行っているとのことです。殆どの焼物の産地では、粘土作りから行っているところは少ないそう。

二本松市ならではの父・善夫さんは、1968年から55年間二本松市で井上窯で焼物を制作されています。その長い経験の中で数々の作品を作られ、賞も受賞されています。たくさんの作品を拝見し、経験や感性から生み出される作品の美しさとその存在感に圧倒されました…。

井上善夫さん制作・作品の数々

実際に私もマグカップや急須の制作体験をさせていただきましたが、幅40cmを超える大きな作品を作るには物凄い集中力、根気、技術力など全てが揃わないと制作できない凄みを感じました。
大きい作品となると、粘土の重さで直ぐに割れてしまったり、乾燥して焼き終わってからひび割れが発生してしまったり、と難しいポイントが多々あるそうです。

井上舞さん制作の大きな作品

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます!
二本松萬古焼・二本松焼のことについて、少し知っていだだけたら幸いです!


▼ 二本松萬古焼・二本松焼窯元 井上窯HP


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