コロナ禍で変化した“清潔”
この数年、清潔への意識が大きく変わったと感じています。おそらく、多くの人も同じ感覚であると思います。
「#清潔のマイルール」というハッシュタグを見かけたので“清潔”について少し書いてみようと思います。
そもそも清潔ってなに?
清潔ってあまりにも個人間での基準が違いますよね。3秒ルールで落としてしまった物を食べることが出来る人もいれば、何かを食べる前には必ず手を消毒しないと食べられないという人もいるかもしれません。どちらが良い悪いという話ではなく、許容範囲の話なので個人差のうちですよね。
しかし、実は困った個人差もあります。
それは、本人が困っている清潔のルールです。
どんなことが困ったルールになるのか
それでは、一体どんなことが困ったルールになってしまうのでしょうか?
例えば...
汚れが気になって、手を洗いすぎて手がボロボロになってしまっている
飲食店のテーブルには触れない
割り箸でないお箸が使えない
こういったものは、困る場面が出てきそうです。常にマイ箸を持ち歩くなど対応可能で、負担を感じないのであれば問題はないと言えますが、負担があるため外食を避ける...というようになると、楽しめる範囲も狭まってくるのではないでしょうか。
清潔以外の困ったルール
清潔以外でも困ったルールはあるかもしれません。
玄関の鍵を閉めたら必ず10回ガチャガチャと確認する
靴を履く時は必ず右足からでないといけない
4や9の数字を考えてはいけない
など...
これらも、困ったルールと感じておらず、負担を感じていないのであれば全く問題ありません。しかし、負担を感じているのであれば生活がしんどくなってきていることが考えられます。
そのような時はどうしたら良いのでしょう?
困ったルールがあり、負担なとき
そのような場合にやってみることができるレパートリーとしては以下のことがあります。
自分でルールに打ち勝つ
心療内科や精神科に相談する
カウンセリングにいく
まず1の自分でルールに打ち勝つです。
これができたら良いですよね。最近は書籍も多く出ていたり、YouTubeで専門家が解説していたりするので、自分で打ち勝つ!という方もいらっしゃると思います。
しかし、自分に打ち勝つというのはなかなか大変な作業です。何より一緒に考えてくれる人がいません。一緒に考えてくれる人が欲しいなぁという方は2か3をオススメします。
次は2についてです。
心療内科や精神科に相談するのも良いと思います。そこでは、お医者さんの診察を受け、必要に応じて投薬や助言などがあるでしょう。保険での受診が可能なので、自己負担も少なく抑えられるのもメリットです。
あまりに生活に支障が出過ぎている場合は、お医者さんに相談するのが一番かもしれません。
デメリットを挙げるとすると、心療内科や精神科に行くのは少しハードルが高いということでしょうか...
最後に3についてです。
カウンセリングでは、困ったルールなどについてのカウンセリングも可能です。じっくりと時間をかけてお話することが出来るのは良い点です。もちろん、どうすれば良いか一緒に考えることもできますし、困ったルールなどに効果があると認められている認知行動療法でのアプローチもできます。
もちろん、カウンセリングではなく病院のほうが良さそうだなと思われる場合には、その点についてもお伝えします。
一方でデメリットを挙げるなら、保険を使うことができないので料金が高くなってしまうことです。料金が高くかかる分、「早く変わるぞ!」とモチベーションになるかもしれません。
さいごに
困ったルール、止められない気持ちに対して無理に消そうとするのは逆効果な場合もあります。
どうすれば良いかわからない!けどしんどい!という方は一度カウンセリングへ行ってみるのも良いかもしれません。
一人で考え込んで苦しくなってしまうよりは、誰かと一緒に考えたほうが新しい道が見えてくるのではないでしょうか。