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大学卒業後1か月で「先生」を辞めた私が得た人生観



時間がかかるかもしれないけど、

たくさんの人に伝えたいことがたくさんあります。


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これは大学卒業後、学校で講師として働き、

1か月で仕事を辞めた時(2012年5月)の話です。


その時に書きとめていたものを改めて編集しました。

ひとりでも多くの方の心に届くものがありますように。


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2012年5月、私は「先生」を辞めました。

それからの日々を、もし少しでも知りたいと思ってくださるなら、私が感じ考えたことを一緒に共有してほしいです。

それが私の心からの願いです。


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仕事を辞めた私は、3週間沖縄へひとり旅に行きました。

沖縄を旅しようと思った理由はいたってシンプルで、「沖縄が好きだから」という、ただそれだけの理由です。

ひとり旅を決めたときの私は、人生の「底」にいたのかな。

例えるなら、深い深い海の底に沈んでしまったような、そんな気持ちでした。

人と「しんどさ」を比べることはできないし、みんなそれぞれに大変なのは分かっていたけど、それでもあの時の私は、自分の限界を毎日感じていて、

「今のままじゃ講師を続けられない」という気持ちと、「でも辞めたら先生方にも、何より生徒にも迷惑をかける」という気持ちとがあって・・・

何が正しいのか、どうすることがその時、その瞬間の自分にとって1番良い答えなのか分からなくて

考えて、考えて、また考えて・・・という毎日を過ごしていました。


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辞めることは逃げることになるのかもしれないですね。


でも、私が辞めることを決心できたのは、こんな私を信じてそっと背中を押してくれた家族や彼氏や友達がいたからです。


ずっと、自分の出した決断に自信が持てなかったけど、沖縄に行ってモヤモヤしたものがパッと晴れて、確信に変わりました。

学校の先生になってよかったし、あの時自分の気持ちに素直になって辞められてよかった。


本当にそう思えるんです。なんだか不思議ですよね。

その感覚は、ひとり旅をした人や、私と同じように底辺にいた人にしか分からないのかもしれない・・・

うまく説明できないけど、共感できない部分もあるかもしれません。

でもでも、それは仕方がないんです。だって、結局「自分のことは自分にしか分からない」し、

経験したことがないのに「わかってよ!」といっても部分的には理解できても100%理解することなんて誰にもできない、しょうがないんですよね。


自分の人生なんだから。「やりたいことをやっている」
「自分の気持ちに素直に生きられる」
自分を常に信じて、そうやって生きてる人こそが素敵だと沖縄に行ったから思えるようになりました。


私を変えてくれたのは、
沖縄でのたくさんの人との出会いです。


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私の中の軸みたいなものを根本から変えてくれた宮古島での時間。

仕事を辞めてから、私がはじめてちゃんと心を開けたのは、ゲストハウスで出逢った人たちです。

初対面の私に、会ってすぐに「一緒にご飯食べる?」と話しかけてくれた人がいました。

そのきっかけがなかったら、私は何も変われなかった気がします。

この日はみんなでお好み焼きとチヂミを食べました。本当に美味しかったです。

毎日ゲストハウスで出会う人たちと一緒に海に行って砂で遊んだり写真とったり、

「きれいだね」「楽しいね!」と言い合えて
最高に楽しかったなぁ。

宮古島にはビーチがいくつもあって、巡ったり
シュノーケルをしたり。

たまにハンモックで休憩して。
充実した毎日を送ることができました。


ゲストハウスで泊まっていて、
「人と関わることが怖くなくなった」んです。

勝手な思い込みかもしれないけど、「どんな私でも受け入れてくれそう」な心の柔軟な人たちばかりだったからです。

仕事を辞める前も辞めた後も、世間体や周りの目、親の気持ちや家族のことを考えてしまって、

毎日しんどかった。

今では考えられないけど、あの時はまず外に出るのがこわかった。

人と会うのがこわくて、マスクをして自分の存在を社会から消したつもりででもいないと

買い物にも行けなかったし、生きられなかった。

無意識に自分を苦しめて、その時は自分という存在そのものがしんどくなってしまった。


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少しでも自分のことを認められないと、人は生きられない、ということがひとり旅をして分かりました。
それは子どもも大人もみんな同じ。


そして、自分のことをすべて信じてあげられる人は、とっても(most)幸せだし、ゲストハウスで出逢ったすべての人がそれをできているように見えたし、輝いていた。

きっと、ゲストハウスのスタッフの皆さんが誰も無理してなくて、

「みんなも無理しなくていいんだよ」って言ってくれているような気がしたから、
私が少しずつ変わっていけたのかもしれません。


いろんな人にたくさんのことを教えてもらった分、私がいま、誰かに伝えたいのは、


「地位や世間体を気にしないほうが楽」

ということです。
すべての人に言えること。


大丈夫です。私はいま無職だし、親のすねをがっつりかじってる・・・。

でも、それでも生きています。
今の自分が恥ずかしくないし!今は親に迷惑かけてるけど、いつか助けてもらった分を返すつもりでいるから。

人と比べなくていいと思ったんです。


「辞める」って、とてもパワーや勇気のいること。だから、それからの人生を頑張ってる人をみると、尊敬できる。

もちろん、「続けてる」人も、本当にすごいと思う。しんどいこともたくさんあるのに、それでも耐えて、耐えてしてる人はすごい。


でも、もし少しでも「死にたい」って感じたときは、
死ぬ前に、本当に自分がしたいことをもう一度思い出して実行してほしいです。

やりたいことがわからない人は、勇気を出して旅にでてもいいかもしれませんよ!


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私は、ずーっと「真面目に生きることこそが、人生のすべて」だと思い込んでいました。

人のいうことを何でも聞いて、あまり親に心配をかけずに、人が嫌がることをすすんでして
いい仕事について普通に暮らせればいい。

そう思い込もうとしてたけど、本当の自分はそう思ってなかったみたい。


「もっと自由に生きたい」


きっとずっと心の中でそう思いながらも
人の目を気にして、本当の自分に気づかないように、感情を押さえ込んでたんですよね。

それも、旅にでたからこそ知れました。


「人生、寄り道も遠まわりも全部おっけー!」
「生きていくことに年齢なんて関係ない!!」


すごくたくさんの人にいまこれを伝えたいです。

自分で自分の責任が負えるなら、
自由に生きたらいい!

沖縄にはそうやって生きてる人がとっても多い。
だから私は沖縄の人が、土地がすきなのかもしれません。

人の生き方に制限はない!私はそう思い続けたいです。

社会が法律を作ってて、規則なんかもあって、
「郷に入れば郷に従え」っていうように、

日本にいるからには、本当はいろんなことを守って、生きていくほうがいいのかもしれません。

でも、それが分かっててもできない人もいる。
特に、私。笑

なんだかうまく説明できないなぁ・・・。

例えば、人は恋をするときが特にそうだと思うけど、
「5歳上までならOK」とか、そういう風に人を限定しがちだけど(今の私も)、


いろんなことを制限しているのは、社会でも、周りの環境でもなく、実は自分自身なんじゃないかな?

そんなことを考えたりもしたんですよね。

私は、心をオープンにして視野を広げたとき、
いろんなことを学べたから、
それを伝えたかったんですけど、
うまく説明できないー!

なんだろうなぁ・・・

いろんな生き方があっていい

って心からそう思えたんですよね。


そして、また自分のことで気付いたことがあります。


やっぱり私は「子ども」がだいすきで、
「先生」という仕事がだいすき。

それに気付くことができただけでも、
旅にでてよかったって、本当にそう思います。


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一度仕事を辞めたからこそ、

授業が崩壊しちゃったからこそ、

子どもに自分の弱さをぜんぶぜんぶ教えてもらったからこそ、

今の自分があるんだなぁって。



今はまだ弱くて、戻れないけど。

いつ戻れるかも分からないけど。

先生として戻れなかったら、
また勉強しなおして、別の形で学校で働けばいいんだ。

そう言い聞かせて、これからも自分をみがき続けたい。

そして、もっと自分の気持ちに素直になりたい。

いろんな人をもっともっと好きになりたい。

そうできる自分を好きになれそうだから。



本当に生きててよかった。

これからも、もっともっと長く生きたい。
それに気付かせてくれたすべての人へ。


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「私と出逢ってくれて本当にありがとう!」
「私と関わって、いろんなことを教えてくれて、ありがとう!」

「生きることの楽しさを教えてくれて、
本当にありがとうございました。」


みんな大丈夫!今のままで大丈夫だよ!
きっとみーんな、
誰よりも自分が好きで、誰よりも自分が嫌いなんだよ。
だから、いつまでもずっと成長していける。


あってるのか、間違ってるのか、今どうしたいのか。
それは、自分なりのものさしで、ゆっくりゆっくり探っていけばいい。

「幸せ」になれる生き方は、人それぞれだから。

だから、人を否定しなくていいし、
自分のことを否定しなくていいんだよ、きっと。

一緒に悩んで、みんなで成長していこう!
まずは、自分を認めてあげよう!
諦めなくても、人生まだまだ長いよ!

それが伝えたくて、今言いたいことを全部書きました。


どうせ私のことだから、またきっと悩み続けると思う。その時には、次はあなたの生き方を私に教えてください。

最後に、私の今の目標を聞いてもらえますか?
私は、スポンジになりたいです。笑



最後まで読んでくれてありがとう。


*****

これは2012年6月に私が書いたものです。
この頃はまだ22歳でしたが、今はもう30歳のおばさんです。

この後私がどう過ごして現在に至るのか、というのはまた改めて記事にさせてください。


いまは新型コロナウイルスの関係で、自由にどこかへ出かけたりできない日々ですが、
またこの文章を書いた時のように、自由にいろんな場所へ行き来できる日がはやく来たらいいなと願っています。

いま悩んでいる誰かの心が、少しでも軽くなりますように。

2020.8.2




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