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SUPERCAR の『HIGHVISION』をもう一回聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

ディスクレビューnote200枚記念企画!もう一回聴いてみたシリーズ!

今回は SUPERCAR の『HIGHVISION』をもう一回聴いてみた編をお届けします。

透明感と清涼感はそのままに、大胆に取り入れられた電子音の煌めき、執拗に歌われる愛。

SUPERCARの未来を示した一枚です。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

↓1回目に聴いた時のレビュー

1. STARLINE

ブヨブヨした電子音、ドラム、ギター、ストリングスと徐々に音が入ってくる。0:56〜泣きそうになるギターのメロディ。浮遊感と空間の拡張。「愛を名乗り、祈り、たどり、名のとおり無情に戸惑い、 暗に愛の線で選ぶ夜に手に手をとって天に引かれ惹かれ光れ」 という美しく短い歌詞を引き伸ばして歌う透明な声。歌詞、良すぎる。愛のメッセージ。2:30〜歪んだギターが音の壁を建設するところ好き。

2. WARNING BELL

ポコポコ規則的に鳴ってる電子音が気になる。宇宙。とにかく広い。コーラスが堪らなく美しい。2:14〜実は(?)なっているアコギが良いアクセント。無機質と有機的なものが共存している音空間。夢見てる感覚に陥るアウトロやっぱり好きだ。

3. STORYWRITER

神秘的。宇宙。なイントロ。この曲本当に好き。なんだが懐かしい。途切れ途切れなイントロから疾走していく展開がずるい。明る過ぎず、少しの湿り気があるところに惹かれる。1回目に聴いた時の自分「イヤホンか何かの不調かと思った。」と書いていて可愛い、わかる。電子音なスーパーカーも好きだけど、キラキラのギターの音が聞こえたりするスーパーカーがもっと好き。ナカコーさんの裏声は罪深い。3:46〜宇宙行っちゃった。

4. AOHARU YOUTH

この曲も好き!生命が芽吹いていくような想像が膨らむイントロ。煌めきがあるのにどこか虚無ってる。1:55〜そんな優しい声で「AOHARU YOUTH」と歌われると堪らない気持ちになる。2:20〜終始繰り返されてる電子音のフレーズ聞くと科学の実験したくなる。普段なかなか芽生えることがないサイエンスな気持ち。2:35〜サビの視界が開ける感じ気持ち良い〜歌声のハーモニーが絶品。

5. OTOGI NATION

電圧が高そうな電子音。ビリビリ。ナカコーさんの歌声暖かさと冷たさが同じくらいあって不思議。1:16〜好き。タイトルを繰り返しているだけなのにグッとくる。最初に出会った電子音なずっと健気に同じフレーズを刻んでる。2:48〜一緒に歌いたくなってきた。OTOGI NATION〜♪

6. STROBOLIGHTS

幻想的。度々宇宙か夢の中に誘われる。フルカワミキさんの徹底して人間味を感じないボーカルがクセになる。迫り来るピコピコ電子音。2:40〜RAYの「Bloom」を思い浮かべちゃった。花が咲くイメージ。楽園。強くないビートで、こんなにも踊りたくなってしまうのだから凄い。終盤心臓音がビートを刻んでいて格好良い。

7. I

未だに「これがSUPERCAR…!?」という新鮮な驚きが味わえるな。強烈なエフェクトがかかった歌声。ささやかなビート。1回目に聴いた時はガッツリ取り込まれた電子音への驚きに気が取られてたけど、今回このアルバムはめちゃくちゃ「愛」について歌っていることに気づくことができた。2:32〜ささやかに踊りたい。ギターの美味ぺジオ(美味しいアルペジオのことです)。3:20〜オーガニックと無機質のコラボレーション。緻密な音の入り組み方をしてるけど、スッと馴染んでくる。コーラスが神秘的。

8. YUMEGIWA LAST BOY

ライブハウスの待機場でこの曲が無限リピート状態になったことがあってイントロ聴くとなんか恐怖。また延々と終わることがないのではないかと思えてくる。でもこの曲は大好き。ナカコーさんの歌がクール。1:46〜踊っていいかな。スーパーカーの持つ清涼感って特別だ。2:40〜フルカワミキさんのコーラスも透明感溢れていて眩しい。太陽の周りにある光の輪みたいな音の響き方。

9. NIJIIRO DARKNESS

突然怪しくて違うアーティストの曲流れ出したのかと思ってビックリする。0:55〜暗くても踊れる。1:51〜幻聴のようなコーラスが幽玄。リバーブも深い。ストリングスが厳かに入ってくるの格好良い。2:54〜どんどん攻撃力を増す電子音たちのエネルギーをバシバシ感じる。壮大。なんとなく歌詞は英語かと思っていたら日本語でまたまたビックリした。

10. SILENT YARITORI
このアルバムは未来をずっと見据えている感じがする。ナカコーさんとフルカワミキさんの生み出すハーモニーは透明で甘い。ドラムがめちゃくちゃ跳ねて、躍動しているのに気付いた瞬間、胸がギュンってなる。格好良い…!4:20〜祈りたい。やっぱりこのゾーンは天に召されそうだし天国。



SUPERCARは、1995年に結成された日本のロックバンド。1997年にデビューし、2005年2月に解散。メンバーは中村弘二(Vo、Gt)、いしわたり淳治(Gt)、フルカワミキ(Vo、B)、田沢公大(Dr)の4人。本作は2002年にリリースされた4thアルバム。


当時のスーパーカーファンは電子音にまみれた本作を聴いて驚いただろうな…

案の定1回目のレビューを書いた時の内山もビックリしてました。

それでもやっぱりナカコーさんの卓越したメロディセンス、爽やかで透明感のあるボーカルは変わらずに好きだな〜

ひんやりしてるけど温かさが感じられるところが好き!

でも久しぶりにデビュー曲の「cream soda」とか、「Lucky」を聴いたら甘酸っぱくて、「青春!!」って感じに胸がギュンってなっちゃったな…


そして今回も構図や持ち方、服装を真似して撮ってみました。

髪の毛の毛先再現がムズすぎるし、ベルトは捨てちゃったし……

内山、前髪薄くなったね!!!!!!


2019年11月の内山
2023年11月の内山


今回でディスクレビューnote200枚記念企画のもう一回聴いてみたシリーズは一旦おしまい!

中身や見ための成長を感じられて楽しかった……

次回からは新たなシリーズへ突入!

その名も時代を彩ったレーベル縛りシリーズ!

まずはイギリスの独立系レコード、レーベルのRecommended Records!

次回は Sun Ra の『Space Is the Place』聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに!

最後まで読んでくださり、有難うございました。


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