【特別編】RAYの『Green』を聴いてみた編
こんばんは、内山結愛です。
今回は特別編!5/25の発売を記念して、RAYの『Green』を聴いてみた編をお届けします。
RAYのアイデンティティであるシューゲイザーを軸に幅広い音楽ジャンルが融合。16曲72分間、良い音楽しか流れてこない!
アイドルとして届ける意味のある一枚だと思っています!
ぜひ、読んでみて聴いてみてください!
1.逆光
Lyrics, Music & Arrangement:みきれちゃん
最初の心電図みたいな音(ソナー音というらしい)、心臓バックンバックンになる。光。0:15〜静寂から轟々としたギター入ってくる所好き。透き通った天使の歌声…。RAYにしては珍しく、歌っているのは2人だけの曲。1:40〜ドラムが生き生きと躍動する間奏堪らん。2:32〜轟音ギターの壁。天に葬られる…どんどん光の方へ向かっていく。3:22〜激しくなっていく終盤に合わせて、ダイナミックになっていく振り付け、ライブで絶対見て欲しい…!
2.わたし夜に泳ぐの
Lyrics, Music & Arrangement: ハタユウスケ(cruyff in the bedroom)
最初の「デレレレデレレレ」のベースヤバ…何度も聴いているのに「キタ!!!」ってなる。ハタさんの曲はメロディが本当に強い。…いや本当に凄い。サビで音の厚みを増すギターの音と、「そばにいてね」というストレートなメッセージがブチ刺さる。3:16〜音が無くなって「わたし夜に泳ぐの」と歌う所、音外したら脱退の覚悟を持って歌っている。アウトロのストリングス入るところ美しすぎて泣きそうになる。4:06〜ゴリゴリにシューゲイズして、フィードバックノイズが吹き荒れる。爆音にして聴くと飛びます。
3.Gravity
Lyrics:Lilia Ijiri(OLDTIMER)
Music & Arrangement : Daniel Knowles (Amusement Parks on Fire)
Amusement Parks on FireのDanielさんに作って頂いた事実だけでも信じられないのに、もろAmusement Parks on Fireな曲でヤバい(ヤバい)。全編英語詞でめちゃくちゃ苦戦した。体温の無いボーカルと、独特の浮遊感がクセになる。1:21〜意識がどこか遠くにふぁ〜って連れ去られそうになる。振り付けも無重力空間がテーマにあって、不思議な気持ちになる。最後宇宙に一人ぼっちになる。
4.ムーンパレス
Lyrics, Music &Arrangement:管梓(For Tracy Hyde/エイプリルブルー)
「ムーンパレス」、「スカイライン」、「ナイトバード」の管さんの三部作が幕を開ける…!エレクトリカルパレードなシンセサウンドの煌めきが半端じゃない。ビートが気持ち良い。止まらない煌めき。1:40〜ここ歌えて本当に嬉しい。異なるメロディが重なるサビ、二つの世界が交わりそうで交わらない感じが幻想的でじれったい…!最後までトキメキ続ける。
5.TEST
Lyrics, Music &Arrangement:吉田一郎不可触世界)
吉田一郎不可触世界さんに曲を作って頂けたの未だに夢みたい。バシバシパキパキ哀愁ダンス・チューン。1:50〜サウンドは近未来感あるのに、すっごく懐かしい気持ちになる。「chick」と繰り返し言われるたび、こちら側が試されている、TESTされている感じがする。”TESTポーズ”めっちゃ格好良いから見て欲しい。吉田一郎さんが実際にレコーディングに立ち会ってくださり、アドバイスを頂きながら歌えたこと光栄すぎる時間だったな…
6.17
Lyrics:みきれちゃん
Music & Arrangement:Kei Toriki
一足先に…というか、聴いたらいつでも夏が来る。蠢きまくる電子音、爽やかで水色で、甘酸っぱい。頭の中でずっと、麦わら帽子に薄手の白いワンピース着た夏の装いの少女が青空の下で走り回ってる。2:26〜ライブで「君と♡」の瞬間に発動されるウインクをくらうと死者が出てしまう。2:40〜宇宙戦争みたいな間奏の浮遊感本当に危険。気持ち良すぎる。4:30〜ちょっと焦らしてからの「君と♡」でまた1人犠牲者が出る。Torikiさんサウンドは可能性が無限大。
7.スカイライン
Lyrics,Music &Arrangement:管梓(For Tracy Hyde/エイプリルブルー)
ポエトリーリーディング曲。管さん三部作。神聖な空気。0:43〜ここでグッと勢いや流れが生まれて、朗読にリズムが宿る。1:20〜ドラマチックの中で最もドラマチック。みんな声が良い。言葉の美しさ、物語が鮮明に浮かび上がる。4人の声が重なるたび、鳥肌が立つ。おやすみなさい。
8.コハルヒ
Lyric, Music & Arrangement : Tomoya Matsuura
「スカイライン」から自然に繋がって「コハルヒ」始まるなんてずるい。小春日、めっちゃ春だと思っていたけど、冬の入り口らしい。音的にはとても暖かくて、歌声も陽だまりのように柔らかく包容力がある。コーラス13本…!?ぽわぽわした音が全てを曖昧にしていく。葉と葉の間からこぼれ落ちた日差しを音にしたら、きっとこんな音なんだろうな…
9.Rusty Days
Lyrics, Music &Arrangement:みきれちゃん
すごくキャッチーでポップで可愛い。ベースラインが好き。「Rusty Days」と「Rusty Message」、「Message」は、みきれちゃん三部作。繋がる物語をそれぞれ感じて楽しめる。みきれちゃん曲の楽しいから切ない感じ、本当に胸が苦しくなってしまう。「忘れたんじゃなく 置いていった私を」って歌詞、すごく好き。
10.レジグナチオン
Lyrics, Music & Arrangement: ishikawa(死んだ僕の彼女)
レジグナチオン=前向きな諦念、この時点で良すぎる。やや中華みのあるピコピコ音がテンション上がるイントロ。やるせなさや終わりみたいなものを意識させる歌詞、歌詞がとにかく良い。決して暗いわけじゃなくて「今を生きる」という前向きさがある所がまた…泣。ドラムの躍動感、最高。
11.透明人間
Lyrics, Music & Arrangement: Yusei Tsuruta(17歳とベルリンの壁)
爽やかでポップでリゾート感(?)がありながら、同時に底知れぬ鬱々としたものや切なさ、喪失感がある。所々日本語の発音にアレンジが入っているからこそ生まれるリズム。1:58〜「ただ滅入って〜」のパートめちゃくちゃお気に入り。4:00〜ちょっと穏やかなラップみたいになるところ!!!好き!!!!
12.しづかの海
Lyrics, Music &Arrangement:管梓(For Tracy Hyde/エイプリルブルー)
原曲の「しづかの海」が、こんな風にアレンジが加わるなんて…!この曲は好きすぎて何も言えない…言えない…(ちゃんとレビューして…)。ギターの歪み方、重なり方、音色、リバーブ、日本語の美しさ、不穏なノイジーさ、途中で入るポエトリー、ストリングス、何から何までもう、、、、素晴らしい。自分の葬式で流すことを決めています。
13.愛はどこいったの?
Lyrics, Music & Arrangement: ハタユウスケ(cruyff in the bedroom)
イントロから……もう…泣。ギターのメロディラインも好き。ノイジーさが心地良い。サビでガッと音の厚みが増える所感情がドバドバになる。「愛はどこいったの?」ってフレーズ凄い。サビで4回も繰り返すくらいだから、本当にどこかに行ってしまったっぽい…愛…。探したい。2:57〜しっとり静寂、儚げなコーラス、息を飲む空気。3:42〜「触れていたいの」で既にドバドバだった感情が滝。最後のフィードバックノイズ格好良すぎる。
14.ナイトバード
Lyrics,Music &Arrangement:管梓(For Tracy Hyde/エイプリルブルー)
管さん三部作がこれにて完結。爽やかな風。青。RAYの歌う「オーオー」はこぶしを突き上げる圧が無く、自由で、選択権がある感じが優しい。管さん曲の煌めき力やっぱり凄すぎる。といいつつ、終盤の「オーオー」はライブでこぶしを突き上げてくれる方々を見るとめちゃくちゃニヤけてしまう。空飛べそう。
15.Rusty Message
Lyrics, Music &Arrangement:みきれちゃん
イントロのドラム良すぎ。ギターの壁がグォーって迫り来るイントロ好き。エンドロールが流れてきそうな曲。ギターのキュイ〜ンな音がとっても気持ち良くて、切ない。なんかずっと切ない。何かが終わっていく感覚。2:48〜神々しさがより一層増す。ストリングスによって天へ運ばれる。アウトロは長ければ長いだけ最高になる。
16.Message
Lyrics:甲斐莉乃
Music & Arrangement : みきれちゃん
ボーナストラック的な感じで始まるの大好き…。最後の曲であり、これでみきれちゃん三部作も完結。ラフで音楽を純粋に楽しんでいるような空間に和む。みんなで向き合って、それぞれ楽器を持ちながら歌っている感じ。過去や今、それぞれの時間軸から想像する大切なものが描かれた歌詞。帰り道の楽しかったけど、ちょっと寂しい気持ち。
改めて!5/25にRAYの2ndアルバム『Green』が発売されました。
いつもレビューを読んで下さる皆様が、RAYを知って、RAYの音楽と出会うきっかけになれば…と思い気持ちを込めてレビューさせて頂きました!
普段から何度も聴いて、何度も歌って、踊ってきた音楽を、改めて言葉で向き合うことは凄く難しかった〜!!
文字や写真だけの内山を知って下さっている貴方も、歌って踊る内山を、RAYの音楽を生で浴びてみて欲しいです…!
↓まずはサブスクからでも…♡
次回は Bill Evans の『Waltz for Debby』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!
最後まで読んでくださり、有難う御座いました。
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