見出し画像

Ramones の『Ramones(ラモーンズの激情)』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

diskunion ROCK IN TOKYOの階段に並んでいる名盤編!

Ramones の『Ramones(ラモーンズの激情)』を聴いてみた編をお届けします。

繰り返す歌詞、繰り返すポップなメロディ、楽しげに響く8ビート&3コード。

ブラックユーモア溢れる、短くも激しいデビューアルバム。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1.Blitzkrieg Bop

邦題は「電撃バップ」。イントロから格好良いな。ギターメロディが眩しい。「アイッ!オー!レッツゴー!」って掛け声かと思ったら「Hey ho let's go!!」だった。heyが完全に「アイッ」にしか聞こえない。この掛け声は武装命令なんだ。ベースとギターが支え合って前進していく。繰り返しのメロディでめちゃくちゃ覚えやすい。終始楽しげ。

2.Beat On the Brat

イントロのギター好き!リズムも愉快。明るいメロディに乗せて「ガキをバットで殴れ!」と繰り返し歌っているのめちゃくちゃ面白いし、「Beat On the Brat」が「ヴィトンのバッグ」に聞こえるという有名な空耳があることを知ってさらに面白い。演奏格好良いのに、歌詞が本当にツボ…「ヴィトンのバッグ♪ ヴィトンのバッグ♪」

3.Judy Is a Punk

ノリノリで余計なものが一切無くすぐに歌い出す。どの曲も短い。手っ取り早い。ジャッキーとジュディという命知らずのラモーンズファンのことを歌っているらしい。「多分彼らは死ぬだろう」って何度も歌っているけど、彼らは本当に飛行機事故で死んでしまったらしい。予言の歌…!?怖!怖いのにこんなにもハッピー。歌詞もメロディも繰り返しているうちに気づいたら終わっている。

4.I Wanna Be Your Boyfriend

なんだかうっとりするような、懐かしさを感じるメロディ。0:25〜好き。夕陽が見える。野蛮な歌詞が続いてたから、純真なラブソングが来てドキッとした。甘いメロディとギターのノイジーさが良い。この合わせ技に弱い。それにしても同じことを繰り返している。

5.Chain Saw

ギィイイ…!!!急に脳みそ真っ二つに切り刻まれたかと思った。確かにタイトルでチェーンソーって言ってくれてる。ビックリした〜!テンポが良くて、疾走感ある。1:07〜どの曲もコーラスが入ると多幸感で溢れる。ノリノリで踊りたくなる。終わるのが早い!!!

6.Now I Wanna Sniff Some Glue

せっかちなのかというくらい、歌が急に始まるし、この曲もなかなか短い。伝えたいメッセージを繰り返さずにはいられないのだろう。これまた過激な歌詞。とんでもないことをとんでもなく繰り返している。0:36〜ここの演奏めっちゃ重心低そうで良い。格好良い。歌声が愉快。歌声の脱力感もクセになってきた。

7.I Don't Wanna Go Down to the Basement

ギターのノイジーさが好き!感情的なようで何を考えているのかよくわからない歌声。突然メンバー全員が「ラモーンズ」という姓を名乗っていることを思い出して愛おしくなってきた。何故このタイミングで…?「恐怖の地下室」っていう邦題がホラーすぎるけど、歌詞を読むとそれしかなさそう。急すぎる終わり方。

8.Loudmouth

ここまで曲の統一感ヤバすぎるなと思ったけど、ほぼ全曲8ビートかつ3コードで進行しているのか。それだけでこんなに格好良い音楽ができるのか…!歌がちょっと不思議なテンション。語尾の⤵︎みたいな落ち方が面白い。ずっと聞いていたい。

9.Havana Affair

「8ビート&3コードだけで行くぜ!」って実際にそれで格好良くやれちゃうのが格好良いな。普通は勇気出なそう。ベースラインが良いな〜うねり、迫り来る感じ。0:54〜急にジャキついた音でゴリゴリなり間奏来るの好き。1:37〜やっぱりさっきからバナナって言ってるよな。「バナナ⤴︎」が良い。

10.Listen to My Heart

最初のノイジーなギター好き〜格好良い〜!「1,2,3,4!」のカウントの発音がなんか独特。発音の甘さが良い。どの曲もメロディが明るく楽しげで元気が出る。それにしてもこんな短くて、こんな繰り返しのメロディ、歌詞なことあるんだ。新鮮に驚く。キャッチー!

11.53rd & 3rd

ちょっとゆったりしている。けど、しっかりノイジー!歌詞、また危ないことを歌っているらしい。1:09〜声の感じが、響きが急に違う…!?誰!?0:53〜発音のせいか全部「ぺぺぺぺぺ〜」とか「ペリペリペリ〜」みたいに聞こえてくる。発音が突如脱力しまくりで面白い。1:46〜!?急に仕掛けてくる。その後もずっと「ペッペペー」している。

12.Let's Dance

めちゃくちゃ陽気だし、気温が高い。数曲前から急に滑舌の粘度が気になり出してきた。0:45〜ベースラインが好き。1:30〜ドラムのドタバタ感も好き。最後の「Let's Dance!」だけ切れ味が良い。クリス・モンテスのカバー曲らしい。

13.I Don't Wanna Walk Around With You

これは良いベース。力強い演奏。歌声もハキハキとしている。「ウ〜⤴︎ウ〜⤴︎ ウ〜⤴︎」のコーラスが良き存在感。1:17〜ギターが素敵な鳴き声を上げてくれる。本当にほぼ「I Don't Wanna Walk Around With You」としか言っていない。タイトルで伝えたいことが全て出てしまっているの素直で可愛いかもしれない。最後、ナイスノイジー!

14.Today Your Love, Tomorrow the World

繋がって始まる。勢いがつかなそうで勢いがしっかりつく「1,2,3,4!」のカウント、愛おしい。ベースずっと格好良いな。ドライヴ感?がある。シンプルなフレーズなのにグオングオン来る。そこに乗っかるノイジーなギターも味わい深い。演奏は攻撃力高めだけど、脱力した発音に癒される。レコード会社から叱られたり、評論家の悪評をかったりしたらしい歌詞、それはそうだ。1:40〜珍しく変化!繰り返しが多いから、たまにの変化にグッとくる。最後、ナイスノイジー!再び!

Ramonesは、1974年に結成されたアメリカのロックバンド。1996年に解散。メンバーはJoey Ramone(Vo.)、Johnny Ramone(G)、Dee Dee Ramone (B)、Tommy Ramone(Dr )。The BeatlesのPaul McCartneyがデビュー前一時期「Paul Ramone」と名乗っていたのにあやかり、全員の苗字を「Ramone」で統一されている。
本作は、1976年にリリースされたデビューアルバム。初めは、The Beatlesのアルバム『Meet The Beatles!』のデザインを真似たジャケットを予定しており、2千ドル(アルバムの制作費のうち3分の1近くの金額)かけられたが、そのアイデアは没になったという。


リリースされた1976年の全米アルバムチャートの最高位は111位だったんだ…!

当時は爆発的に売れなくても、後になって歴史的名盤として評価されるようになるのって本当に凄い。

誰が見つけて、どうやって評価されて、どうやって広まっていくのかめっちゃ気になります。

聴けてよかった…!

それにしても、ほとんどの曲が3分以内で終わってしまうし、ずっと歌詞(ほぼタイトル)を繰り返しているし、ずっと8ビート&3コードで面白かったな〜

それでしっかり格好良いから最強だ。

一方歌詞は攻め攻めだったので、そのバランスの取り方も好きでした。

タイトルでほぼ答えが出ちゃってるのも好き。

ていうか!メンバー全員、血縁関係があるとかではないのに「Ramone」という姓を名乗っていることも、その案に乗ったメンバーの皆さんも、全部可愛い!

良い設定…そこも含めて興味深かったです。


diskunion ROCK IN TOKYOの階段に並んでいる名盤編!第3弾!

次回は T. Rex の『The Slider』を聴いてみた編をお届けする予定です。

最後まで読んでくださり、有難うございました。


サポートをしてくださった貴方には57577で貴方宛のお礼のメッセージをお送りします!