「先生」というお仕事の楽しさ
私は来春から、普通に民間企業の正社員として就職する予定なのですが、もし自分の身体が2つあったとしたら、一度はやってみたいなと思うのが「先生」というお仕事です。
というのも、私は今現在個別指導塾で講師のアルバイトをしていて、それがすごく楽しいと感じるからです。
しかし、その楽しさを言語化するのは難しいのですが、がんばって書いてみたいと思います。
私は今、合計4人の生徒に英語を教えているのですが、その中の一人に、中3の男の子がいます。
その子はレベル感でいうと、中3のこの時期にして bird の意味がわからなかったり、
というやりとりをこの前もしていたのが現状です。
しかし最近嬉しいなと思ったのが、以前と比較して、彼の勉強に取り組む姿勢が明らかに積極的に変わってきていることです。
前まではすぐに集中力を切らしてしまったり、寝てしまうことが多かったのですが、最近は寝ている姿を見たことがありません。
そして彼の特徴としては、単語の勉強などのコツコツと努力が必要なことを嫌う傾向があり、おそらく面倒くさがり屋なのですが、
時折、その「面倒くさがり」な性格が、「要領の良さ」につながっているなと感じることがあります。
この前は分詞を学習していたのですが、たとえばこんな例文があります。
そこで彼がしてきた質問が、「名詞の横に大体〜ingが来るってことですか?」というものでした。
つまり、情報をできるだけ削ぎ落として、ポイントとなることのみを把握し、記憶することで問題を解こうとする「要領の良さ」が、彼にはあるなと感じました。
そこで私は、より簡略的に文法のポイントを伝えることで、彼のモチベーションを高めることができるのではないかと思いました。
たとえば、最近は関係代名詞を学習しているのですが、例文としてはこういうものがあります。
これを説明する時は、「左のThis is the bookの文はそのままやんか。で間に関係代名詞が来て、右の文もitだけ消してほとんどそのままやん。それだけの話。」
というような感じで、簡略的に説明して「簡単だよ」っていう感じを伝えようと、少し意識しています。
また、日本語にスラッシュを入れて分解すると非常に問題が解きやすくなるので、よくオススメしているのですが、
たとえばこんな感じです。
こういった問題を解くときも、「英語はまず大事なことを先にゆって、後ろから修飾していくから。それが日本語とは逆やから難しいねんけど」とか言いながら、
どうすれば解きやすくなるだろうとか、わかってもらえるだろうかと試行錯誤することが、きっと教えることの楽しさなのだと思います。
学習においてつまずくポイントは、生徒の数だけバラツキがあると言っても過言ではありません。
そういう意味でいうと、教え方には決まった答えやパターンがなく、だからこそ楽しいのだと思います。
そして、「答えがないことに対して試行錯誤する必要性のある仕事」は、もちろん“先生”という職業に限らず、他にもあると思います。
私が就職する予定である“コンサルタント”というお仕事も、きっとその一つなのかなと思います。
まだ経験したことがないので、どちらかというとワクワク感より不安感の方が今は勝ってしまっているのですが、
個別指導塾でのアルバイトの経験から、「自分はたぶん、答えのないことに対して試行錯誤することが好き」という自覚があるからこそ、そのお仕事に携われることは非常に楽しみです。
いつもお読みいただきありがとうございます。よろしければフォローやサポートもぜひお願いします😌💐