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「なんでそんなにメモするの?」

ある友人に、「りかちゃんってすごいメモするよね」と言われたことがあります。

たしかに私は、世間一般的な基準からすると、かなりメモをとる方だと思います。

仮に世間一般的なメモの量が10段階中5ぐらいだとすると、私は8か9くらいの量をメモしていると思います。

じゃあなぜそんなにメモをするのかというと、シンプルにその情報が重要だと思っているからです。

たとえば大学の授業で先生が話したこと、仕事で上司から受けたフィードバックなど。「この言葉を忘れたくない、また見返したい」と思うから、文字として書き残しておきたい。

単純にそんな動機がはたらくからこそ、たくさんメモをします。

仕事では、一日の終わりに日報を書くというタスクが日課としてあるのですが、この“日報を書く”というタスクが仮に義務でなくなったとしても、私はきっと自主的に日報を書き続けるだろうと思います。

なぜならその日見聞きしたことや感じたことを、書き起こして言語化し、それを明日以降の自分のために記録として残しておくことが重要だと思っているからです。

部署に配属されてまだ一週間の私は、毎日新しい情報と出会います。

そしてその度に、今の自分が出せる最速のスピードでPCのキーボードを叩いてメモします(笑)。

そんな日々を送る中でふと、「そういえば『メモの魔力』っていう本があったよな」と思いました。

そして「その本にきっと、メモすることの重要性の本質が書かれているのでは…?」と思い、早速読んでみることにしました。

まだはじめの方を読んだ程度ですが、まさに私がなぜメモをするのか、その理由として感じていたこととほとんど同義である“情報を「素通り」しなくなる”ということが、メモすることの効用の一つとして書かれていました。

僕らは、頭で思っている以上に、怖いくらいに情報を「素通り」しています。会議や会食、講演などの場面で、果たして、どれだけの情報をキャッチできているのでしょうか。例えば、5分の間に、自分が今知って理解すべき大切な情報を相手が三つ話したとします。しかし、実際はそのうちの一つしかキャッチできておらず、あとの二つは頭の中を全く通っていない。あるいは通ったとしても、そのまま通り過ぎてしまっていて、両者の会話の前提にはならない。その結果、情報の送り手である話者との認識の齟齬やすれ違いが起きて、その溝はどんどん深まってしまう。これは、ビジネスの場に限らず、日常にもよくあることだと思います。

前田裕二. メモの魔力 -The Magic of Memos- (Japanese Edition) (p.25). Kindle 版.

メモをとる癖がない人は、実は、毎日「宝」をみすみす落とし続けてしまっているようなものだと僕は思っています。日常のふとした瞬間にこそ、宝が眠っているのですから、それに気づけて拾い上げられる強力なアンテナを持つべきです。

前田裕二. メモの魔力 -The Magic of Memos- (Japanese Edition) (pp.25-26). Kindle 版.

また、脳の機能を「第1の脳」と「第2の脳」の二つに分けて捉えている、以下の記述も秀逸でした。

例えば、「過去のミーティングでどんな議論があったか」とか、「そこに誰が何人座っていたか」とか、「打ち合わせの日時はいつだったか」などといった情報自体は決してクリエイティブなものとは言えず、単なる「ファクト(事実)」です。(中略)
要は、「過去のファクトを思い出す」という余計なことに思考の時間を割かないために、メモをするわけです。
メモやノートは、記憶をさせる「第2の脳」です。いわば「外付けハードディスク」として、あとで検索できるように書いているのです。言うまでもなく、第1の脳は、創造力を発揮させる自分の脳です。
第2の脳である外部ハードディスクに記憶の部分を頼ることで、空いた自分の脳の容量を、創造力を要することにめいっぱい使う。そのほうがより多く付加価値を生むことができるわけです。第2の脳に蓄積したファクトが、第1の脳で新しいアイデアを生む際の種になることもあるため、気づいたらなんでもメモをしておくという意識が、創造力を高めるための第一歩です。

前田裕二. メモの魔力 -The Magic of Memos- (Japanese Edition) (p.21). Kindle 版.

今日は一旦ここまでにしますが、この先の内容もとても面白そうなので、これから読み進めて面白かったところをまたnoteに書こうと思います。

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